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【競馬】ウマ娘じゃ学べない競馬 ダート競馬の大レース編

ゲーミング競馬場を地で行くエレクトリカル大井競馬場パレードの写真でこんにちは。
みなさん、競馬みてますか?

(2022/8/19 加筆修正。ここに書かれている情報は8月現在のものです)

中央競馬ばっか賭け続けて痛い目見続けてるそこのあなた。悪いことは言いません。
交流重賞に賭けなさい

交流重賞はあなたに永遠の望みを与える。
交流重賞と和解せよ。心から交流重賞を信じよ。
さすれば神はあなたを負債から解放する。



…今回の本題は馬券どうこうじゃないんで軌道修正しましょう。


ウマ娘ブームで競馬にハマった人は、だいたいの中央競馬のレース名は脳内にぼんやりと叩き込まれてるはずなんです。

「自分なら朝日杯から皐月賞に直行させるけど、現実では共同通信杯を挟むんだな〜」 
とか
「京都大賞典からジャパンカップに行くのか〜」
とか、去年の競馬を見てたら得られた学びは無限にあったはずで。



でも、かたやダート馬を見てみた時ですよ。

例えば、ここに辿り着く方ならだいたいは名前を知っているであろうマルシュロレーヌ
彼女の戦ってきたレース、ウマ娘にはほとんど出てこないんです


そして最たる例はスマートファルコン
現実の競馬にちょっと興味持ってくれたウマ娘ファンが
「わ〜このウマ娘かわいい〜!!現実ではどんなレース走ってたんだろ〜?」
ってなって検索かけて、一番上に出てきたnetkeibaやWikipedia見て戦績を見てみるけどあんまりピンとこなくて
「う〜ん…あんまり知らないレースばっかりだけど、ずっと勝ってるしすごいんだろうな〜」
って思って結局すぐ忘れて…


競馬は好きになっても、ダートはイマイチよくわかんないし、どの馬が強いのか、どのレースがすごいのかもあんまりわかんない。

それじゃつまらないですよね。


ダート競馬が分からないということは、競馬の魅力の半分が分からないということ

これを読めば、ダートのレースをどこから見ればいいのかだいたい分かると思うんで、ぜひ参考にしてください。

交流重賞とは

今一度説明しますと、交流重賞とは地方競馬所属馬と中央競馬所属馬で争う大レース。公式ではダートグレード競走と呼ばれています。


傾向として中央馬優勢になりがちですが、地方馬が勝つ時ももちろんあります。
ウマ娘は現時点ではハルウララ以外みんな中央馬なので、馴染みが薄いですね。


↓以下のレースがダートグレード競走です。↓
(後にだいたい紹介するんで見なくてもいいです)

結構な量あります。
で、見た感じ名前知ってるレースもあると思います。


名前知ってるレースは全部、土日開催の中央のレースか、大井競馬場のレースじゃありませんか?


そう、ウマ娘はなぜか大井競馬場のGIだけが実装されています。これが原因なんです。ダートがピンと来ない理由。

追記:ようやく船橋、川崎、盛岡が追加されました!!!!最寄りが園田の筆者、静かなる怒り


というわけで、実際につよつよダート馬が使うレースを解説付きで列挙したんで、参考にしてください。

これが本来ウマ娘で存在すべきレースの一覧だと思ってもらっていいです。

ダート大レース一覧表

GI、GII、GIIIは❶❷❸(数字は格)
国際グレードついてないレース(JpnI、II、III)は①②③(同上)
国内では同じ扱いだけど海外では①②③は評価対象にならない可能性があります。

ダートレースは長距離レースがほぼ無いです。
2000m超えたらダートでは長距離と思ってもらってOK。


国内競馬場のざっくりとした特徴(偏見)

東京・・・1600mのコースが芝スタートなのがウザい。外枠有利。直線長いし差しが通用しやすい
中京(愛知)・・・良コース。特に1800mは枠や脚質の有利不利があまりなく、実力勝負のレースになる。中央のダートGIみんなここでやれ
京都・・・最後の直線に坂が無いため逃げ先行がかなり有利だが、強い馬なら差しでも十分勝てるコース

大井(東京)・・・年末はエレクトリカルパレード(?)やってる。直線めちゃ長い。差しも届く
船橋(千葉)・・・スタートから最初のコーナーまでの距離が長いため位置取りがしやすく、枠順で有利不利が起こりにくい。結構差しも決まる神コース。
川崎(神奈川)・・・直線短い&コーナー急で圧倒的内枠逃げ先行有利。牡馬の末脚が爆発し切らない絶妙な距離の直線のため、割と牝馬でも勝ち逃げしやすい。
浦和(埼玉)・・・コーナリングが命。苦手な馬は何回走っても勝てない。直線超短い。差しでも厳しめ。
園田(兵庫)・・・脳筋ゴリゴリ先行馬がめちゃくちゃ勝てるコース。前のポジション取れなきゃほぼ負け。
盛岡(岩手)・・・海外競馬っぽいスタート位置や中央競馬っぽい坂がある、地方競馬っぽくないコース。実力のある逃げ先行馬は何回走っても勝てる競馬場。
門別(北海道)・・・紋別と勘違いされがちだが札幌からそこそこ近い。地方で最も砂が深いため、勝てない馬は全く勝てない。コースは普通のローカル競馬場
名古屋(愛知)・・・個人的に地方でも特に好きなコース。後方からの差しが決まりやすい。見応えがある。
高知・・・立地が最悪な所以外は完璧。水はけが鬼のように悪く、だいたい重馬場開催。良馬場だと逆に波乱の展開になる意味不明な競馬場。


1月

東海ステークス❷(中京1800m)

フェブラリーS前哨戦。唯一の中央ダートGII。
その割にここの勝ち馬は本番のフェブラリーSで格上の馬(ぶっつけ本番)にあっさり千切られるケースが多い悲しきレース。

🇺🇸ペガサスワールドカップ❶(ガルフストリームパーク1800m)

世界屈指のかっこいい競馬場名のガルフストリームパークで行われる冬のダート最高峰レース。日本馬ほぼ行かん。


2月

川崎記念①(川崎2100m)

昔は世代最強逃げ先行馬がGI勝利数かさ増しのために出て、たまに3番人気くらいの馬に差されてちょい荒れするレースだったが(ド偏見)、サウジカップのせいで有力馬がほぼ出なくなってかなり寂しい状況になりつつある。



フェブラリーステークス❶(東京1600m)

川崎記念より残酷な状況になりつつあるGI。サウジカップが同日開催&1ヶ月後にドバイワールドカップ開催のため勝機のある馬はだいたいそっちに行く。
最もGII降格に近いGI。
皐月賞みたいにフェブラリーSだけど4月とかにズラした方がいいのではないか。



🇸🇦サウジカップ❶(キングアブドゥルアジーズ1800m)

諸悪の根源。
世界一言いにくい名前の競馬場で行われる世界最高賞金額のレース。勝てば10億円もらえる。負けても着内なら数千万円。そりゃみんなこっち行くよ。
ちなみに↑の動画の勝ち馬ミシュリフは海外版アグネスデジタル。この次のレース(芝)でクロノジェネシスとラヴズオンリーユー相手に勝ってます。


🇸🇦サウジダービー❸(3歳/キングアブドゥルアジーズ1600m)
賞金高いくせにレベル高くないから日本馬めちゃくちゃ行く。フルフラットとピンクカメハメハが既に勝利済み。22年も日本馬は2着&3着だった。


3月

エンプレス杯②(牝馬/川崎2100m)

世代トップクラスの牝馬が集うレース。
毎年GI馬や後のGI馬が集まるため、そろそろGIにすればいいのにと思っている。


ダイオライト記念②(船橋2400m)

フリオーソ、スマートファルコン、ヴァーミリアン、ケイティブレイブなどの激強GI馬が颯爽と現れて勝ち逃げするレースだったが、サウジ、ドバイの影響でそういう馬は出なくなりつつある。
川崎記念とか東京大賞典で勝てなかった長い距離が得意な馬が勝つ。


🇦🇪ドバイゴールデンシャヒーン❶(メイダン1200m)

春のダートスプリントGI最高峰。割と日本の中央馬は善戦する。21年JBCスプリント勝ち馬レッドルゼルは2年連続2着経験あり。
上の動画の勝ち馬マインドユアビスケッツくんは同レースを連覇しており、日本の社台グループの資金力で権利を買い落とし、日本で種牡馬入り。今年から産駒もデビュー予定。



🇦🇪ドバイワールドカップ❶(メイダン2000m)

春のダートGI最高峰レース。古くから日本馬の悲願とされている。ダートで開催された年だと上の動画のチュウワウィザードとトゥザヴィクトリーの2着が最高着順。アメリカの馬が強すぎる。


🇦🇪UAEダービー❷(3歳/メイダン1900m)

GIIのくせに勝つと億もらえる&輸送費あっち持ちなので日本からの出走馬はかなり多い。勝てた馬は動画のラニとクラウンプライドのみ。
サウジダービー勝てた馬だいたいここで苦戦しがち。


4月

羽田盃(3歳/大井1800m)

2024年からGIになる、「ダート三冠」の一冠目。
でも23年まではSI(地方重賞。後述)。
今まで4月が虚無期間だったのでこのテコ入れは嬉しい限り。


5月

🇺🇸アメリカダート三冠❶×3

アメリカはダートの本番なのでクラシック三冠もダートでやる。(芝三冠もあるけど価値はさほど高くない)
出走する日本馬は稀。歴代でラニ、マスターフェンサー、クラウンプライドしかいない。
ちなみに動画の勝ち馬は37年振りのアメリカ三冠馬アメリカンファラオで、日本のGI馬カフェファラオとダノンファラオはこの馬の子。分かりやすい名前。

兵庫チャンピオンシップ②(3歳/園田1870m)

ジャパンダートダービーの前哨戦。微妙な距離設定。ウマ娘に無い理由が分からない。基本的に栗東所属の逃げ/先行の中央馬が勝つ。

24年のダート改革の影響で1400mの3歳短距離王決定戦になるらしい。地元民としては悲しくもあり嬉しくもあり。



かしわ記念①(船橋1600m)

ダート版安田記念みたいなもん。フェブラリーS勝った馬はだいたいここ目指すけど負けがち。
中央GIが盛り上がってる期間に開催されるから(だいたい春の天皇賞の直後)我々は金欠で臨む。そしてここで稼いだ金も日本ダービーが終わる頃には消えているのだ。



平安ステークス❸(京都1900m)

帝王賞の前哨戦的立ち位置。宝塚記念でいう鳴尾記念みたいな感じ。



6月

さきたま杯②(浦和1400m)

阪神カップが夏に来たみたいな感じ。
かしわ記念目指すにはちょっと厳しいけど強い馬たちが集まる。歴代優勝馬の半数がGI馬かGII〜GIII3勝以上してる猛者ばかり。


東京ダービー(3歳/大井2000m)

こちらも24年からダート三冠。
南関東競馬の最高峰レースとして君臨していた。
↑の動画はトーセンジョーダンの馬主さんが持ち馬を4頭出しして力業で勝利を掴んだ22年のレース。つよい。


関東オークス
②(牝馬/3歳/川崎2100m)

GIIだけどオークス。季節(梅雨)の都合上重馬場になりがち。でもダートは多少雨降ってる方が速いタイム出るからセーフ
10年に1回くらいのスパンでここからすごい馬が現れる。


ユニコーンステークス❸(東京1600m)

ここ勝った馬はだいたい翌年の世代トップ。
GI7勝馬カネヒキリはここをノーステッキで楽勝している。



帝王賞①(大井2000m)

地方GIで一番熱い出走メンバーになりがち。真に強い馬じゃないと勝てない。
そのうち国際GIになると言われて数年経つが、今年もまだJpnIのまま。条件は満たしたので、23年にはGIになりそう。


7月

ジャパンダートダービー①(3歳/大井2000m)

通称JDD。勝ち馬の大半が名馬。まさにダービーって感じの大レース。定期的に波乱起こりがち。

こちらは24年から10月開催になるし名前も変わるらしい。あと左回りになるという噂も。


8月

ブリーダーズゴールドカップ③(牝馬/門別2000m)

元々GIIだったけど色々あってGIIIに。強い牝馬が多くなったため、必然的にレースレベルも向上中。
アメリカのブリーダーズカップを元にして付けられたレース名だが、↑の勝ち馬マルシュロレーヌが奇跡を起こしたのでそろそろ「マルシュロレーヌ記念」になってもおかしくない。


9月

日本テレビ盃②(船橋1800m)

JBCクラシックの前哨戦。
天皇賞前の毎日王冠みたいな感じで、毎年熱い戦いが繰り広げられる。

10月

白山大賞典③(金沢2100m)

GIIIだけど上位馬はその後活躍する事が多い気がする。秋の裏街道。


東京盃②(大井1200m)
JBCスプリント前哨戦。スプリント戦がそもそも少ないのでメンバーが集まりやすいからか、毎年GIレベルのレースになる。


レディスプレリュード②(牝馬/大井1800m)

JBCレディスクラシック前哨戦。
ここ数年でダート牝馬のレベルが爆上がりしてるのに伴い価値が上がりつつあるレース。
JBCレディスが創設される前はTCKディスタフってレース名だったらしい。東京シティ競馬(大井)版BCディスタフって事でしょうね。そこから十数年、レディスプレリュード勝ち馬マルシュロレーヌはアメリカで…夢しかない。


マイルチャンピオンシップ南部杯①(盛岡1600m)

適正のある馬はハマるとめちゃくちゃ強い。連覇が一番起こりやすいGI。
南部杯の南部は盛岡藩を治めてた南部氏から来てるらしい。
ちなみに地方競馬場で関東地区以外でGIを常設開催してる競馬場は盛岡だけ。芝コースもあるし、岩手競馬はやたらと本気。さすがユキノビジンとメイセイオペラの故郷。


11月

JBC2歳優駿③(2歳/門別1800m)
地方2歳馬の天国、門別競馬場で開催。北海道所属馬がかなり強い。
数年後には他のJBCレース同様持ち回り開催(年ごとに開催地が変わる)になるらしいので、どうなるか楽しみ。


JBCレディスクラシック①(牝馬/持ち回り/基本1800m)

まだ出来て11年目のレース。
当初は不要論もあったが、今となってはすっかり定着。もう1個くらい牝馬GI欲しいと思ってる関係者も多いんじゃないだろうか。



JBCスプリント①(持ち回り/基本1200m)

以前は中央馬一強状態だったのが、地方馬が強くなってきて立場が逆転しつつあるGI。波乱の展開になりがち。



JBCクラシック①(持ち回り/基本2000m)

強い馬が勝つ。強い馬だけで決まる。
それだけに地方馬の台頭が難しく、中央出身の高額馬で上位が埋まることも多々あったが、21年にようやくミューチャリーが地方馬初のJBCクラシック制覇。
潮流が変わりつつある中、地方馬はこの波に乗れるのか期待したい。(ドライスタウトとテーオーケインズから目をそらしながら)


🇺🇸ブリーダーズカップ
BCダートマイル
❶(持ち回り/1600m)

割と最近できたレース。(GIになってまだ13年)
挑戦した日本馬もいなかったが、去年ようやくジャスパープリンスとピンシャンが挑戦。結果はふるわなかったが、俺たちの冒険はこれからだってことで。


BCスプリント❶(持ち回り/1200m)

ドバイゴールデンシャヒーンと双璧を成すダートスプリントGI最高峰レース。日本馬最先着はマテラスカイの5着。正直レッドルゼルならもっとやれるし、日本馬の制覇もそう遠くないと思っている。
ちなみに上の動画の勝ち馬ドレフォンは社台グループの資金力で(以下略)
皐月賞馬ジオグリフはドレフォン産駒。アメリカダート馬は日本の芝にやたらと相性がいい。



BCディスタフ❶(牝馬/持ち回り/1800m)

数々のレースが2日に分けて開催されるブリーダーズカップ。もちろんメインレース、12RのBCクラシックは最後なのだが、11Rが芝GI最高峰BCターフ、そして10RがこのBCディスタフ。相当に格が高い。
そこを日本馬初挑戦で制覇しちゃったのがマルシュロレーヌ。そう聞くとなんてすごい馬なんだって思うでしょ?そうなんですよ。歴史に残る大偉業なんです。
しかもこのレースの前走がブリーダーズゴールドカップですからね。すごい。


BCクラシック❶(持ち回り/2000m)

ダート競馬の最高峰。まず勝てない。凱旋門賞のようなもの。BCクラシックを日本馬が勝てたら一発で顕彰馬(殿堂)入りするレベル。
上の動画は歴代BCの中でも名レースと名高いアロゲートVSカリフォルニアクローム。
1着アロゲートの子は日本でもちょこちょこ走っており、この間「伝説の新馬戦」と紹介したジュタロウとかがそう。
2着カリフォルニアクロームはGI7勝の二冠馬なんですが、なんか後に日本で種牡馬になりました。日本の資金力がエグすぎるのか、アメリカがピンチなのか。


みやこステークス❸(京都1800m)
武蔵野ステークス❸(東京1600m)

チャンピオンズカップの前哨戦。どっちもGIIIだが、たまにGIレベルのすごいレースが見られる。
上の動画はクロフネがダート初挑戦で日本レコードを塗り替えたやつ。


浦和記念②(浦和2000m)
JBC回避したor東京大賞典目指してる馬が狙いがちなレース。秋GI戦線の裏街道。賞金足りない馬がここで稼ぐ。


兵庫ジュニアグランプリ②(2歳/園田1400m)
全日本2歳優駿の前哨戦だが、ここで勝った馬はだいたい勝てない。


12月

チャンピオンズカップ❶(中京1800m)

昔はジャパンカップダート(JCD)って名前で開催して海外馬を招待してたが、今では遠い過去。日本のダートレースで最もレートが高いレース。レベル高すぎて地方馬も出ない。
それどころか海外馬も出ないが、勝った馬は間違いなく国内チャンピオン。
21年勝ち馬テーオーケインズはクロフネ以来の最強馬の可能性が高い。次はサウジカップにマルシュロレーヌと共に出る予定。要チェック。


名古屋グランプリ②(名古屋2100m)
2500mだったのが今年から2100mに。
若干層は薄くなりそうだがどうなるか。


全日本2歳優駿①(2歳/川崎1600m)

ダート版朝日杯。ここで勝てた馬は朝日杯勝ち馬以上に活躍する。
5年に一回ペースでとんでもない化け物が現れて圧勝していくが、去年はその年だった。ドライスタウトはやばい。


東京大賞典❶(大井2000m)

冬版帝王賞。連覇が多いレースとはいえ、4連覇のオメガパフュームは異常者。
地方のダートレースとしては賞金額が1番多い。とはいえ1着8000万。地方競馬活性化のためにも1億は欲しい。22年からJBCクラシック共々1億円になりました
地方競馬で唯一国際GIになっている。そのため海外から馬が来る…とかは全然無いのだが、オメガさんは海外からも高い評価されてるはず。


おまけ 〜日本の血統とアメリカのダート馬〜

以上に示したように、意外とダート競馬って大事で、日本競馬の根幹を担っているんです。

コントレイルの母の父もアメリカのダートGI馬だし、ラヴズオンリーユーの母の父も、ジャスタウェイの母の父もアメリカの馬です。


なんで母の父にダート馬が来る配合が多いの?と思うかもしれませんが、これはニックスといって、強い馬が生まれやすい配合研究の結果生まれたものです。(なお医学的根拠はない)


でも、別に母の父にだけダートGI馬をあてがえばいいわけではありません。元を辿ればサンデーサイレンス(スペちゃんパパ)もブライアンズタイム(ナリブパパ)もアメリカのダートGI馬ですからね。

加えて言えば、今すごい勢いで芝で活躍してるエフフォーリア。彼の父エピファネイアは菊花賞馬ですし、祖父シンボリクリスエスは有馬記念連覇の激強ホースでありウマ娘にもなりましたね。
が、その父のクリスエスはアメリカの馬。クリスエス祖父のヘイルトゥリーズンもアメリカダートで強かった馬。
ちなみにグラスワンダーやピクシーナイトも血統を辿るとヘイルトゥリーズンに行き着きます。


今、日本で活躍してる血統の中で、直系(父親の父親の…の系譜)にアメリカのダートGI馬挟んでない血統はありません。
国内現役競走馬の祖父か曽祖父は必ずアメリカの土を踏んでます。
キングマンボ系(エルコンドルパサーとかキングカメハメハとかのやつ)も元を辿ればネイティブダンサー(米ダート馬、オグリキャップ祖父)に行き着きます。
日本の芝はダート適正がないと適応出来ないのかもしれません。

つまり万物の根源はダートにあるのです。
さあ、交流重賞に賭けなさい。


まとめ

いかがだったでしょうか。

以上が強い国内のダート馬が出るレースなんですが、ここに出るまでの過程が地方競馬と中央競馬で違います。


例えばダート版朝日杯と紹介した全日本2歳優駿。
朝日杯ならデイリー杯2歳ステークスやサウジアラビアロイヤルカップを経由して臨んだり、萩ステークスみたいなリステッド(オープン特別)競走を勝って挑みます。

中央馬ならダートも同じで、JBC2歳優駿や兵庫ジュニアグランプリみたいなレースか、オープン戦やそれに近いレースを勝ってから挑みます。

地方馬は地方重賞っていうのがあって、ハイセイコー記念とか鎌倉記念みたいなSI、SIIっていうまた独自のグレードの重賞レースを勝ち進んで…みたいなシステムがあります。
興味があったら調べて見てください。奥(沼)が深いですよ。


何はともあれ、ここに書いてるレースの勝ち馬抑えとけばダート競馬8割分かったようなもんなんで、自信持ってダート競馬ファンを自称していいです。


2022年からダート観戦を始めましょう。
それでは。


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