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【競馬】10分で読める!ウマ娘に出てこない名馬列伝

最近、ウマ娘ブームで競馬人気が再燃し、ウマ娘ファンを競馬沼に引きずり込もうと「○○年代の名馬」とか「優駿図鑑」みたいな本が続々刊行されていますね。

でも、どれも読んでみたらウマ娘化された名馬しか載ってないし、馬券の話とか、ニコニコ大百科に書いてあるような話ばかり。

noteにもレビュー記事が上がってますね。
読んでないのでなんとも言えませんが、この本の是非は置いておいて、です。


そうじゃないんだよ

俺たちはウマ娘の元になった馬が、ウマ娘になってない馬とどういうレースをして、どういう歴史を刻んできたのかが知りたいんだよ。


と思った方、数え切れないほどいらっしゃると思われます。


ウマ娘になった馬基準で歴史を辿るのではなく、多角的な視点で見ると違った世界が見えてくるはずです。


でも、ウマ娘しか知らないからどんな馬がいたか分からないから調べようがない。

そんな皆さんの力になるべく、ウマ娘になってないけど歴史に残っている名馬たちを100頭集めてみました。ひとこと説明&レース動画付きです。



また、ここで取り上げた馬はほぼ全て弊noteの「ウマ娘で学ぶ競馬史」シリーズで紹介する予定なので、そちらも参考にして頂ければと思います。

それでは100頭一気に紹介していきます。

(追記:続編出ました)

更新履歴
2022/5/6 ナリタトップロード、サクラローレル、メジロラモーヌ、コパノリッキー、タニノギムレット、シンボリクリスエスのウマ娘化が確定したため削除、「ウマ娘になった名馬列伝」の方に追加。代わりにマルシュロレーヌ、テーオーケインズ、シラオキ、シャフリヤール、タイトルホルダー、パンサラッサを追加

名馬列伝

1940年代

シラオキ

ただのウマ娘フクちゃんの信仰対象だと思われがちだが、途方もないことをやってのけた大名馬だ。

シラオキは牝馬ながら日本ダービーで2着。世紀の大偉業。引退して殿堂入り二冠馬コダマと皐月賞馬シンツバメを産んで、孫世代からも大レースで勝つ馬が続々登場。

さらに子孫を辿ると、マチカネフクキタルスペシャルウィークなど、クラシックで活躍する名馬が多数出てくる。
そして極めつけがウオッカ。自身が出来なかった牝馬のダービー制覇を子孫で達成した。


1950年代

トキノミノル

たづなさんの元ネタ。幻の三冠馬
圧倒的な強さでデビューからレコード勝ちを繰り返していたが、脚に爆弾を抱えていた。
それでもダービーをレコード勝ちしたが、数週間後、懸命の治療もむなしく破傷風で逝去。
生きていれば間違いなく日本最強馬になっていた。


ハクチカラ

日本競馬を変えた馬
ダービー、秋天、有馬を勝ち国内に敵無しと言われ5歳でアメリカに遠征、最初は全敗だったものの徐々にアメリカ競馬に慣れ、6歳で現在でいうGI級の大レースで勝利した。これは日本馬初の海外レース制覇
馬に同行した日本の一流騎手が海外の騎乗技術を持ち帰り日本に広めたことで、日本競馬のレベルが格段に上がった。


1960年代

シンザン

1964年に三冠馬になった伝説の馬。
当時は天皇賞が1回勝ったら出られない勝ち抜き制だったり、GI級重賞が少なかったことから、強すぎて勝てる重賞全部勝っちゃって、やることなくなったから引退した。


スピードシンボリ

シンボリルドルフの母方の祖父。
日本馬で初めて凱旋門賞に挑んだ馬。
4歳で春天勝利&海外遠征、6歳でもっかい海外遠征し帰ってきて有馬記念勝利、7歳で宝塚記念&有馬記念勝利と息の長すぎる活躍をした大名馬。
ちなみにキングジョージ(イギリスの最高峰レース)で5着、凱旋門賞で10着と、割と好成績を残している。


ヒカルタカイ

南関東競馬(大井)出身。
地方競馬にも三冠というものがあり、誰も達成出来ていなかったところをこの馬が颯爽と達成。
ダートでは3着以下になったことは無く、強すぎたため中央(JRA)に移籍。
移籍後すぐに天皇賞(春)で大差勝ちする。少しの休養を挟み、宝塚記念でレコード勝ち
直後に脚を痛め、そこからは思うような走りができなくなったが、割と最強クラスの馬なんじゃないかと思う。


タケシバオー

なんでもできる馬。
朝日杯を7馬身差で勝ち、不良馬場のダート重賞をレコード勝ちし、良馬場の天皇賞(春)を勝ち、スプリンターズステークスの元になったレースをレコード勝ちした。
つまり適正は芝ダートA短距離〜長距離A良馬場◎道悪◎。狂ってますね。


トウメイ

マックイーンの祖父のメジロアサマと同期。
エアグルーヴが女帝ならトウメイは元祖女帝
牝馬(♀)ながら天皇賞と有馬記念を制覇した。
マイラーズカップも連覇してるので距離適正もとんでもなく広い。


1970世代

ハイセイコー

元祖アイドルホース。
大井競馬のダートで無敵の6連勝で中央入り。
以降も無敗のまま皐月賞を制覇したが、ダービーでライバルとなるタケホープに敗れた。その後も宝塚記念を制したり、安定した活躍を見せた。
当時はハイセイコーを知らない人はいないほど、国民的なアイドルホースだった。その人気はディープインパクトやキタサンブラックを凌ぐ程だったという。


1976クラシック世代(1973年産、マルゼンの一個上)

テンポイント

人呼んで「流星の貴公子」。見た目のかっこよさと強さからかなり人気があった。
デビュー戦を10馬身差で勝利し、以降も阪神3歳S、天皇賞(春)、有馬記念で勝利した。
競走中止になったレースを除けば、生涯17戦して11勝、2着4回、3着1回、7着1回と安定した成績。
その強さにつき海外遠征が決定した。
「向こうに行く前にもう一度テンポイントが見たい」というファンの声に応え無理やり日経新春杯に出走させたが、強すぎるため66.5kgという過酷なハンデが課された。(普通は56〜58kg)
この重さに耐えられずレース中に開放骨折。死力を尽くして治療が行われたが、43日後、痩せこけたテンポイントはこの世を去った。
この死がきっかけで日本競馬では60kg以上のハンデを課すことは無くなり、重度の骨折で回復が厳しいと判断されたらその場で安楽死処置が施されることになった。(ライスシャワー、サイレンススズカなど)
色んな意味で風化させてはいけない名馬。


トウショウボーイ

ミスターシービーの父でありマチカネフクキタルの祖父。生涯15戦して10勝、2着3回、3着1回、7着1回。ほぼテンポイントと同じ。皐月賞と宝塚記念で勝利を収め、有馬記念はレコード勝ち。
キングヘイローやコントレイルの福永祐一騎手の父、福永洋一騎手と、マックイーンやスペシャル、ディープ、キタサンetcの武豊騎手の父、武邦彦騎手が騎乗していた。


グリーングラス

グラスワンダーの「グラス」の元になった馬。
テンポイント、トウショウボーイが強すぎて、馬名の頭文字をとって「TT対決」などと煽られていたが、晩成型だった彼が覚醒したことにより「TTG」として広く名が知れ渡ることになる。
全盛期がTTが引退してからだったので一番影が薄いが、菊花賞、天皇賞(春)、有馬記念と大レースはきっちり勝っている。


1983クラシック世代(ミスターシービー世代)

ニホンピロウイナー

一個下のルドルフさんが無双してる裏でマイル路線を無双してたので「マイルの皇帝」と呼ばれていた。
短距離が軽く見られていた当時の競馬シーンを変えた馬。


1985クラシック世代(ルドルフの一個下)

サクラユタカオー

バクシンとユキノビジンのパパ。バクシンが1200m最強だったのに対して、ユタカオーは2000m最強
他の距離では全然勝てないのに2000mになると平気で二冠馬をボコれる。
名前の由来は身体が大きく、豊かな馬体をしていたことから。


1986クラシック世代(タマモクロスの一個上)

ニッポーテイオー

シンデレラグレイではアキツテイオーとして登場。
なんとあのハルウララのパパ。
ニホンピロウイナーの後継者としてGIを3勝したことから「マイルの帝王」と称された。


1988クラシック世代(オグリ&クリーク世代)

サッカーボーイ

シンデレラグレイで「ディクタストライカ」として出演しているオシャレヤンキー。
身体能力の高さの代償に気性難◎を手に入れた。
故障さえしなければオグリの最大のライバルとなっていたであろう逸材。
彼が函館記念で記録したコースレコードは未だに破られていない。


1989世代(オグリの一個下、マックの一個上)

トウショウファルコ

トウショウボーイじゃなくてグリーングラスの息子。ウマ娘ではゴールドシチーが見た目の美しさで人気みたいな扱いになっているが、現実ではファルコの方が人気があった。
GIIを勝ち、美貌だけじゃなく実力も付いてきた矢先に骨折で引退。引退後は競馬場のリードホースになり、大レースの時にはファルコが出走馬を先導していた。


ロジータ

川崎競馬場に行くなら覚えておきたい馬。
芝よりも牡馬(♂)が幅を利かせてるダート界で牝馬ながら圧倒的な強さを誇った。
先述したヒカルタカイと同じく、史上6頭目(牝馬初)の南関東三冠馬になり、その後も帝王賞で勝利。
引退レースの川崎記念では8馬身差で圧勝した。


1990世代(メジロ三強&アイネス&ヘリオス世代)

ダイイチルビー

トウショウボーイの娘。
ダイタクヘリオスのズッ友その1。
アニメのヘリオスの「お嬢様がツレないんだよ〜」発言のお嬢様本人。
オークスに挑んだ3歳から路線転換し、4歳で短距離GIを2勝した。
父も母も祖母も高松宮杯に勝っていて、親子3代での制覇が期待されたがダイタクヘリオスに邪魔された。


1993世代(BNW世代)

ノースフライト

バクシンがスプリントでしか勝てなかった理由。
ほぼ同時期に活躍していて、マイルでは無敗のまま引退した。
一応2400mまで走れる。ウマ娘に欲しい。


ベガ

名前で分かる通りアドマイヤベガのママ。
二冠牝馬でユキノビジンのライバル。
日本の牝馬初の海外GI出走を目論んだが、体調を崩し回避。当時海外と日本のレベルは全然違ったので、相当期待されてたことが伺える。
トウカイテイオーの伝説の有馬記念にも出走してる。


ホクトベガ

ベガとは血縁関係は無い。牝馬三冠のかかったベガを競り負かし、「ベガはベガでもホクトベガ!」という名実況を生ませた牝馬。
それ以降は低迷したが、ダートで走らせてみたらまさかの超大差勝ち。ダート路線に切り替えてからはダート重賞9連勝で9億近く稼いだ
ライスのようにドバイの地で星になったが、未だにファンの多い名馬。


1994世代(ナリタブライアン&ヒシアマゾン世代)

オグリローマン

オグリキャップの妹。
笠松で連勝を重ね中央に移籍したことまでは同じだったが、キャップの時とは違いちゃんとクラシック登録もしていたため、桜花賞に出走し、無事制覇した。
もちろん騎手は武豊だった。


1995世代(マヤノトップガン世代)

フラワーパーク

ニホンピロウイナーの娘。
ナリタブライアン、ヒシアケボノ、ビコーペガサスを大きく引き離してレコード勝ちした高松宮、ライバルのエイシンワシントンと1cm差で勝ちをもぎ取ったスプリンターズSはあまりにも有名。


1996世代(エアグルーヴ世代)

バブルガムフェロー

名前がオシャレ。エアグルーヴのライバル。
朝日杯を勝った時点では「凱旋門賞勝てるんじゃね?」と噂されてたものの、その後骨折もあり伸び悩んでGI2勝で引退。
でも思ったより成長しなかっただけで能力は高く、生涯で4着以下になったのはたった1回だけだった。


1997世代(タイキシャトル、ドーベル、スズカ世代)

ステイゴールド

ゴルシの父親。最凶の問題児。
アニメではキンイロリョテイとして登場。
強いのにレース中に他の馬に噛み付いたりちょっかいかけてる間に負ける(だいたい2着か3着)という競走馬らしからぬ馬だった。
海外遠征の時は遠征疲れでちょっかいかける元気がそがれるからか、ドバイと香港で勝利した。ほんと意味不明。
なお子供は真面目に走るからめっちゃGI勝つ模様。


サニーブライアン

皐月賞11番人気、ダービー6番人気で逃げ切り勝ちした二冠馬
ダービー後に故障引退してしまったが、菊花賞出てたらマチカネフクキタルも振り切って三冠勝ててたんじゃないかと思う。


メイセイオペラ

中央に移籍することなく、地方に所属したままで唯一JRAのGIを制した馬。岩手競馬の名雄。
そんなメイセイオペラでも唯一勝てなかった馬が船橋所属のアブクマポーロ。この時代の地方競馬はとにかくレベルが高かった。


ファストフレンド

アイネスフウジンの娘。
ロジータと同じく牝馬ながら地方GIを2勝した激強牝馬なのだが、そんなことより「とどかにゃい!!」のイメージが強すぎる。


1998世代(エルグラスペ世代)

アグネスワールド

ヒシアケボノの弟。ウマ娘化されたらデジたんやタキオンに負けない変人になること間違いなしな馬。
芝もダートもイケるけど死ぬほどコーナリングが苦手で、海外の直線GIを2勝したけど日本では勝てなかった。


エアジハード

ユタカオーの子。ウマ娘勢には知られてない名馬。
エル、グラス、スペ、キングと戦ったことがあり、キングとグラスに勝ったことがある。
強豪ひしめく中で春秋マイルGIを制覇した。


2000世代(アグネスデジタル&エアシャカール世代)

タップダンスシチー

孤高の逃げ馬。
晩成型で6歳〜7歳時(競走生活4〜5年目)にGIを2勝し、ジャパンカップでは2着に9馬身差を付けた。
金鯱賞3連覇という地味にすごい記録も持ってる。


01世代(タキオン&マンカフェ世代)

ジャングルポケット

タキオン、カフェらと同じ四強の一角。
トーセンジョーダンの父。某芸人のコンビ名の由来。
東京競馬場では無敗、中山競馬場では全敗と、得意不得意がはっきりした馬だった。
引退の年に東京競馬場が改修工事でだいたいのGIが中山開催になってしまい、全然勝てずに引退したという不憫な一面もある。


クロフネ

ジャンポケと同じく四強の一角。
デジタルに運命を狂わされた馬。
出走予定だった天皇賞(秋)に急遽デジタルの参戦が決まり、獲得賞金とか外国生まれな関係でクロフネが弾き出された。(そのレースはデジタルが勝った)
折角身体も仕上げたのでとりあえずダートの武蔵野Sに出してみたらなんか9馬身差で勝ってしまい、そのままJCD(現チャンピオンズカップ)も出したらここも7馬身差で勝ってしまった。
NHKマイルの勝ち馬でもあり「芝では一流、ダートは超一流」と高い評価を受け種牡馬入り。
結果、カレンチャンやソダシを輩出し、今でもクロフネの子が活躍し続けている。


02世代(ファインモーション世代)

デュランダル

他の馬とは格の違う差し脚で、強烈な加速力を見せながらゴール前で差し切ることと名前の由来、聖剣デュランダルから「名刀の切れ味」と評された豪脚を持つ。
こんなかっこいい名前だが母の名前はサワヤカプリンセス。落差すごい。


ヒシミラクル

馬自体も人気無い時に限って1着取る波乱の立役者だったが、「ミラクルおじさん」の印象が強すぎる。
ミラクルおじさんは後述するネオユニヴァースのダービーに単勝50万をぶっこみ130万にし、安田記念でデジタルに単勝130万をぶっこみ1200万にし、その金をヒシミラクルの宝塚記念に単勝全賭けし2億円を手に入れたおじさんのこと。すごすぎる。


バランスオブゲーム

人気競馬ゲーム「ダービースタリオン」開発者が馬主なのでこんな名前になった。
GIIではGI馬を子供扱いして勝つのに、GIになると途端に勝てなくなる迷馬。GII6勝は中央競馬最高記録。
ちなみに弟のフェイムゲームもGII2勝、GIII4勝でGI未勝利のまま引退した。


ゴールドアリュール

砂のサンデーサイレンス。
日本ダービー(芝)でギムレットの5着に敗れた後、ジャパンダートダービーに出たら7馬身差で圧勝。
その後も帝王賞やフェブラリーSなどGIを3勝したが故障し引退。
スマートファルコン、エスポワールシチー、コパノリッキーなどGI馬を多数輩出。こいつの子供だけで恐らくダートGI40勝くらいはしてる。


アドマイヤドン

ベガの息子。
朝日杯を勝ち、菊花賞までは芝で戦っていたが、そのままJBCクラシックに直行し7馬身差圧勝
以降はライバルというライバルもいないまま連勝を重ねGI7勝で引退。
なのに存在感が全くない。可哀想なくらい空気。


03世代(ロブロイ世代)

ネオユニヴァース

ラルクの楽曲名からその名が付けられた二冠馬
ダービー勝ってから宝塚記念に直行したものの、4着に敗退。ダービーと宝塚の疲れが祟ったのか、以降は調子を崩してGIを勝てずに引退。
種牡馬として名馬を輩出しまくっているのだがウマ娘には1頭もいないのが悲しい。


スティルインラブ

名前がいい。史上2頭目の牝馬三冠馬
本番に強い馬で、チューリップ賞もローズステークスも負けてるのにちゃんと勝った。
三冠後は未勝利(ボロ負け多々)のまま引退したため最弱三冠牝馬とされているが、disられてる所は見たことがない。名前の通り未だに愛されてるからかも。
鞍上の幸英明騎手が2021年にスティルで獲り忘れたエリザベス女王杯をアカイイトで制覇したことでも話題になった。心なしか勝負服も似てる。


アドマイヤグルーヴ

エアグルーヴの娘にしてドゥラメンテの母。
実力で考えれば牝馬三冠はこの馬が獲った方が自然ではあった。
割とムラがある馬だったけどスティルよりは安定して好成績で、天皇賞(秋)ではゼンノロブロイの3馬身差の3着。エリザベス女王杯を連覇している。


04世代(スイープトウショウ世代)

ダイワメジャー

ダイワスカーレットの兄。
今一番ウマ娘化して欲しい馬。
10番人気で皐月賞を制覇したものの、重度の「喉鳴り」と言われる喉の神経麻痺に冒されてしまい、一年以上勝ちから遠ざかる。
後に紹介するハーツクライはこれきっかけで引退するくらいキツい病なのだが、ダイワメジャーはこれを克服し奇跡の復活。しかもそこからGIを4勝した。
もっと評価されていい名馬。


カンパニー

同期と戦ってた頃はGIIでは勝てるけどGIにあと一つ届かない善戦マンだった。
通常の馬が5歳で引退する所、しぶとく現役を続け8歳でついに覚醒。天皇賞(秋)とマイルチャンピオンシップでGIを2連勝して華々しく引退した。


キングカメハメハ

ぶっ飛んだ名前の割に歴代最強馬と言われるほどの強さを秘めていた。
NHKマイルと日本ダービーをレコード勝ちし、NHKマイルは衝撃の5馬身差、日本ダービーはレコードを11年間も更新させないほどの好記録を出した。(更新したのもキンカメの息子ドゥラメンテ)
ダービー直後に引退したが、もし現役を続けてたらディープはあんなに勝てなかったかもと言われている。


ハーツクライ

驚異のレコードを出したキングカメハメハ相手に粘ったり、JCでレコード勝ちしたアルカセット相手にハナ差2着になったり、当時の世界最強馬2頭を相手して僅差3着になったり、日本馬で唯一ディープに勝ったりと、地味だけど二流じゃ出来ない功績ばかりの馬。
つい最近までGI勝つ馬は父がディープインパクトかキングカメハメハかハーツクライかステイゴールドがほとんどだった。


05世代(ディープ世代)

ディープインパクト

説明不要、門外不出の大名馬。
賢さとやる気と身体能力の全てが一流。
掛かりながらレコード勝ちした天皇賞(春)は伝説。
他のGI7勝馬が5歳で7勝目を挙げているのに対し、ルドルフとこの馬だけは4歳で引退している。


シーザリオ

スペシャルウィークの娘。
日本馬ではじめてアメリカのGIを勝った馬
アメリカンオークスの実況のテンションが高すぎてよくネタにされている。
子供たちが引くほど走る。(子供11頭中3頭がGI馬、孫もGI馬2頭、重賞馬増加中)


カネヒキリ

フジキセキの息子。
不死鳥の如く蘇り続けたダートの王者。
骨折と屈腱炎に悩まされながらも、デビューから僅か3年強の稼働期間でGIを7勝した。


ヴァーミリアン

エルコンの息子。ダイワスカーレットの親戚。
ルドルフの壁を超えた馬。
カネヒキリにはレースで勝てなかったものの、7年連続で重賞を勝つなど息の長い活躍を続け、最終的にはダートGIを9勝。ルドルフのGI7勝の壁を打ち砕いた。


06世代(カワカミプリンセス世代)

メイショウサムソン

二冠馬天皇賞春秋制覇という輝かしい成績を持ちながら、ディープインパクトという強大すぎる輝きに全てを掻き消された不憫な馬。
馬主はもちろんドドウの人だが、サムソンの父親はオペラオーと同じオペラハウス。根に持ってたんですかね。


アドマイヤムーン

ヒシアマ、エフフォーリアの遠戚。
アドマイヤベガに続く天体シリーズ。
クラシックはサムソンに奪われたが、遠くドバイの地でGI初勝利を挙げると、宝塚、JCでも勝利し4歳で早期引退した。
現役中にアドマイヤの馬主さんからドバイの王族に40億でトレードされた。


07世代(ウオッカダスカアストンマーチャン世代)

ドリームジャーニー

ステイゴールドの息子。オルフェーヴルの兄。
一族の中で最も気性が荒い、というか狂っており、主戦騎手の池添さん(スイープとかカレンチャンの騎手)を噛み殺しかけたなど、馬とは思えない逸話が多い。
でもやはり能力は高く、GIを3勝している。


ローレルゲレイロ

キングヘイローの息子。
ウマ娘キングの育成シナリオやイベントサポカに出てくる髪の毛くるくるの女の子はローレルゲレイロが元ネタと噂されている。(もう1人はメーデイア)
キングヘイローと同じくGI2着を繰り返し、なかなか勝てない日々が続いたが、5歳になり念願の高松宮記念&スプリンターズステークスを制覇。
父に出来なかった短距離GI2連勝を達成した。


スクリーンヒーロー

グラスワンダーの息子。
グラスとは真逆の晩成型だったが、本格化してからはいきなりジャパンカップを勝利。天皇賞(秋)もウオッカに先着して2着に入るなど、中距離では突出した強さを見せた。
種牡馬としてもGI馬を多数出している。


フリオーソ

スマートファルコンの最大のライバル。
カネヒキリとヴァーミリアンが強すぎて彼らが出るGIを回避しまくったファル子だが、フリオーソとエスポワールシチーだけは立ち向かわなければいけない壁だった。
一方、真っ向からカネヒキリとヴァーミリアンに立ち向かったフリオーソは、GI2着11回というなんとも不名誉な記録を叩き出した。
それでもGI6勝。誇れる強さ。


08世代(スマートファルコン世代)

ディープスカイ

アグネスタキオンの息子でディープインパクトとは全くの無関係。ウオダス先輩の1個下でライバル。
なぜか影が薄いが、重賞で3着以下になったことがなく、NHKマイルとダービーを連勝した変則二冠馬でもある。


エスポワールシチー

ゴールドアリュールの息子。
ファルコンさんの最大のライバル。
この馬もヴァーミリアンと並びGI9勝
全盛期はフリオーソやカネヒキリ相手でも勝ち切る強さを見せたが、故障で離脱後に伸び悩む。
8歳になって調子が戻り、後のダート界の主役相手に勝利した後、引退した。


サクセスブロッケン

シンボリクリスエスの息子。
ヴァーミリアンやスマートファルコンのライバル。
スマートファルコンが皐月賞で18着に溺れたのを尻目にこの馬はダービーに出走。(ダート馬です)
2chではこの馬を愛してやまない者がおり、サクセスブロッケンに捧げるラップなどを披露していた。
サクセスブロッケンが直線で沈んだ瞬間、彼が叫んだ断末魔「サクセスブロッケン!!!!!!」は瞬く間にネットミームになった。


09世代(ナカヤマ&ジョーダン世代)

ブエナビスタ

スペシャルウィークの娘。
牝馬とは思えないくらいすごい脚で追い込みをかける馬だったが、間に合わず2着になるレースが多すぎた。(GI2着7回)
それでも二冠牝馬だしGI6勝馬。
名実共に最強牝馬の一角である。


10世代(エイシンフラッシュ&カレンチャン世代)

ヴィクトワールピサ

ネオユニヴァースの息子。
ディープ、オルフェに並んでウマ娘化されていないのが惜しすぎる大名馬。
過去最高クラスにハイレベルとされたクラシック三冠で皐月賞を勝ち取り、3歳で有馬記念を制覇。
翌年、東日本大震災で暗いムードになっていた日本にアジア最高峰GIドバイワールドカップにて日本馬初の勝利を届け、全ての競馬ファンに勇気を与えた。


ルーラーシップ

人呼んで「エアグルさんちのバカ息子」。
Rulership(支配権)という超かっこいい名前を持ちながら、レースでは毎回出遅れるのでとても支配出来てるとは言えなかった。
海外の重い馬場の方が得意らしく、香港GIを勝利している。子供も重馬場か海外が得意。


アパパネ

キングカメハメハの娘。
可愛らしい名前はハワイに生息している赤い鳥から。お察しの通り、キングカメハメハと同じ馬主が命名している。
阪神JFを勝利後スティル以来の牝馬三冠を達成し、翌年にヴィクトリアマイルも制覇。
エリザベス女王杯を勝てば牝馬GI完全制覇だったのだが、海外からやって来たスノーフェアリーという化け物に2年ともしてやられた。


11世代(オルフェーヴル世代)

オルフェーヴル

ステイゴールドの息子。三冠馬GI6勝凱旋門賞2年連続2着。人呼んで金色の暴君
兄のドリームジャーニーに似て小さな身体に狂気を宿していたが、臆病だったり、やたらと女に弱かったり(牝馬にばかり負ける)、かわいいポイントが多い馬。
レースに出ると興奮してスイッチが入り大激走。ゴール後には騎手を振り落とすなど暴走はするが、落とした後は怒られるのが怖いのかビクビクしている。


ウインバリアシオン

ハーツクライの息子。
実装されたらチームカノープス最強馬。
オルフェのライバルで、彼が出るレースではだいたい2着になっていた。
オルフェさえいなければGI馬になれていたとよく言われる。


ロードカナロア

キングカメハメハの息子。世界のロードカナロア。
カレンチャンのライバル。そして恋人。
短距離史上最強馬GI6勝
凱旋門賞と同じくらい勝つのは厳しいと言われていた香港スプリントをあっさり制覇どころか連覇。
引退後は初恋の相手カレンチャンとの子(カレンモエ)を授かったが、その子はどんなレースでも2着を繰り返している。頼むから勝って…


12世代(ゴルシ世代)

ジャスタウェイ

ハーツクライの息子。ゴルシの親友。
ステゴに似て賢いけど狂ってるゴルシに対して、真面目なジャスタウェイ。でもなぜか波長が合い、ずっと仲良く過ごしていたという。
ジャスタもなかなかぶっ飛んでおり、ドバイGIで史上最高着差の5馬身差を付け、世界レート1位になったことがある。GI3勝馬。


フェノーメノ

ステイゴールドの息子。ゴルシの敵。
常にゴルシと派閥争い的な喧嘩を繰り返しており、威嚇されたり睨まれたりしていた。
距離適性の観点から菊花賞を回避したのに、その後なぜか天皇賞(春)を連覇してしまった。


ジェンティルドンナ

ディープの娘。GI7勝
主戦だった岩田騎手が荒っぽい騎乗で有名な人で、よくタックルを他馬に喰らわせていたため、実績の割にファンが少ないが馬に罪はない。
牝馬三冠を達成、史上初の親子2代三冠馬となった。
東京、中山、阪神、京都、ドバイと全く異なる強さを要求されるコースでそれぞれGIを勝利。
とにかく万能な馬だった。


ヴィルシーナ

ディープの娘。
ジェンティルドンナ被害者の会会長。
三冠全てでジェンティルの2着。
そのまま終わるかと思われたが底力を発揮しヴィクトリアマイルを連覇した。


ホッコータルマエ

キングカメハメハの息子。史上初のGI10勝馬。
充実期のエスポワールシチーと互角に張り合い、エスポ引退後は独壇場で勝ち鞍を稼ぎまくった。
唯一のライバルはコパノリッキー。
メンコ(覆面)を外すとイケメンなためファンも多かった。


13世代(エピファ&キズナ世代)

ロゴタイプ

朝日杯と皐月賞を制覇したが、以降3年間も1度も勝てないまま過ごす。
強豪ひしめく安田記念、7番人気。
後述する1番人気の最強馬モーリス相手に逃げ粘り、奇跡の勝利。不屈の名馬。


エピファネイア

父シンボリクリスエス、母シーザリオ、母の父スペシャルウィークという洗練された血統。
三冠馬候補とされたが皐月賞でロゴタイプの2着、雪辱のダービーでキズナに差し切られ2着。なんとか菊花賞とジャパンカップを制覇した。
能力の高さを活かしきれずに引退した未完の大器だったが、子供たちが暴れ回ってるので元取れてる。


キズナ

ディープインパクトの息子。ダービー馬。
オルフェと共に凱旋門賞に挑むも4着。
当時は期待外れ的な感じで見られたが、後の日本馬の不振が続く度に評価が高くなっていく。
キズナの子、ディープボンドも色々あって大敗したので、これからも当分は評価され続けるはず。


2014世代(モーリス世代)

モーリス

スクリーンヒーローの息子。グラスワンダーの孫。
母方の家系はメジロ。
右回りの競馬場が得意ではなかったが能力の高さで押し切り国内GI3勝。香港の左回りは大得意でこちらもGI3勝。合計でGI6勝
マイルではタイキシャトルと双璧を成す歴代最強馬として知られる。
現在は息子のピクシーナイトがスプリント路線で大暴れしている。


エイシンヒカリ

ディープの息子。
デビューから連戦連勝で迎えたオープン戦で内側を独走してたのに外によれ始めて観客席の方へ。
他の馬が真っ直ぐ走ってるのに、斜めに走ったエイシンヒカリが3馬身半も差をつけ快勝。
以降も活躍を続け、日本馬の活躍が難しいとされているヨーロッパのGI、イスパーン賞で10馬身差をつけ圧勝。
全盛期は短かったが力強い逃げが魅力の馬だった。


ハープスター

ディープの娘。ベガの孫。
デビュー当初からマスコミに過剰に期待されていたが、どのレースでも本気を出すことなく、桜花賞しかGIを勝てずに引退。(オークスの実況は黒歴史)
脚に爆弾を抱えていたベガの孫で、とにかく賢いディープの娘だったので、本気で走ると壊れることを分かっていたのかもしれない。


オジュウチョウサン

ステイゴールドの息子。気性面はお察しの通り。
年間2回しかない障害GIを7勝中山グランドジャンプを5連覇。同一GI5連覇は世界タイ記録。
他の馬が綺麗にジャンプするところをほぼジャンプせずに走り抜ける反則級の走りでおなじみ。


15世代(キタサンブラック、サトノクラウン世代)

ドゥラメンテ

父はキングカメハメハ、母はアドマイヤグルーヴ。
ナリタブライアンやオルフェーヴルに並ぶ日本競馬を代表する名馬
皐月賞で馬体をぶつけられる不利がありながら嘘みたいな脚で差し切り勝ち。そのままの勢いで二冠馬になったが、骨折で離脱。
その後復帰するもただの一流馬に成り果て、GI2戦で2着になったあと、再び故障し引退。
種牡馬としての活躍が期待されたが、わずか9歳でこの世を去った。タイトルホルダーが頑張ってるから後継問題は大丈夫そう。


2016世代(サトノダイヤモンド世代)

シャケトラ

マンハッタンカフェの息子。
サトノダイヤモンド以外の同期が軒並み古馬(シニア級)になって急激に劣化していく中、その波に飲まれ調子を落とし骨折。長期休養。
もうダメかと思われた頃復帰し、まさかのGII2連勝。
392日振りの重賞制覇だった。
悲願のGI制覇も目前かと思われたが、調教中に粉砕骨折。安楽死措置が取られた。


2017世代(リスグラシュー世代)

キセキ

ルーラーシップの息子。親に似てそこそこ出遅れる。
でも逃げも先行も差しも追い込みもそこそここなせるのでなんとかなってる。つまり器用貧乏
ほんとはジャパンカップを勝てるはずだったのがアーモンドアイが世界レコード叩き出しちゃったので2着。以降善戦マンになってしまった。


リスグラシュー

ハーツクライの娘。GI4勝。
GIで2〜3着を繰り返すそこそこ強い馬だったのが、エリザベス女王杯勝利後海外でも善戦し始めかなり強い馬になり、宝塚記念勝利後はこの馬に勝てる馬なんているのかと思うほど強い馬に生まれ変わった。
時期さえ合えば凱旋門賞でも2着は取れてたと思う。
引退レースが一番強い、名馬の中の名馬


2018世代(アーモンドアイ&名馬大量発生世代)

フィエールマン

ディープの息子。
体質が弱く疲労が溜まりやすいため、年間に3〜4戦しかできなかった。
陣営の懸命な努力により菊花賞&天皇賞(春)連覇&天皇賞(秋)2着と優秀な成績を残し引退した。


ダノンスマッシュ

ロードカナロアの息子。
カナロア以降香港スプリントで全く勝てなくなっていた日本の短距離業界に颯爽と現れ、無事親子制覇。
高松宮記念も制覇し、短距離業界を席巻した。


アーモンドアイ

ロードカナロアの娘。日本史上最強牝馬
ダートこそGI7勝の壁は破られたが、キタサンやウオッカ、ジェンティルでも超えられなかったルドルフの壁。それを初めて超えた馬。GI9勝
彼女がジャパンカップで叩き出した2:20:6は不滅の世界レコード。


ラッキーライラック

オルフェの娘。(父に性格が似なかったのが救い)
普通に行けばGI7勝も夢じゃない名牝だったが、アーモンドアイと同期だったせいで4勝止まり。それでもすごい。
東京競馬場◎だったアモアイに対し、彼女は阪神と京都で結果を出した。


2019世代(グラン&クロノ&ラヴズ牝馬三強世代)

グランアレグリア

ディープインパクトの娘。短距離最強牝馬
ディープに似た爆発的な末脚で差し切る。
3歳時は普通の強い馬だったが、安田記念でアーモンドアイを倒してから覚醒。短距離GIを3連勝。敵無しの最強馬となり、GI6勝を飾り引退した。


ラヴズオンリーユー

ディープインパクトの娘。
強豪を抑えてオークスを勝利したが、蹄を痛めて本調子を発揮できないまま1年半を過ごす。(それでもエリザベス女王杯2年連続3着)
5歳になり復調すると、香港GIを勝利。札幌記念では不利がありソダシの2着になるも、アメリカに遠征。
日本馬史上初のブリーダーズカップ制覇
日本競馬が届かなかった舞台で輝いた名馬だ。


クロノジェネシス

クロフネの孫。
桜花賞でグランの3着、オークスでラヴズの3着と勝ち切れなかったが、秋華賞でようやく勝利。
以降も安定した走りが持ち味で、宝塚記念を連覇、有馬記念も勝ち牝馬初のグランプリ3連覇を達成。凱旋門賞では惜しくも負けたが、記憶に残る名牝。


カレンブーケドール

ディープインパクトの娘。
重賞未勝利で4億5000万稼いだ馬。
強いのに先頭に立つとやる気を無くす。どんな距離、競馬場でも安定して2〜4着なのに、1着だけは獲れない。蹄の調子が安定しなかったのが災いした。
重賞未勝利のまま引退となったが、2019〜21年のGI戦線で常に強い結果を残し続けた名牝。


クリソベリル

エルコンの孫。ダートのナリタブライアン。
デビューから無敗でチャンピオンズカップを勝ち、海外遠征ではしくじったものの国内では無敗でGI4連勝
しかし2年目のチャンピオンズカップで故障し、休養。復帰戦は3歳時に2着に4馬身差をつけて圧勝したGII日本テレビ盃だったが、1着から4馬身離れた6着に。その後父ゴールドアリュールから喉鳴り(病気)が遺伝し、引退となった。


マルシュロレーヌ

日本のダート競馬を変えた名牝。
凱旋門賞並に高い壁とされていた🇺🇸BCディスタフ(ダート牝馬世界最強決定戦)を最低人気で制覇。とてつもない大仕事をやってのけた。
ラヴズオンリーユーと仲が良く、BC遠征の際はラヴズと現地のポニーの3頭で和気あいあいと過ごし、ストレス無く競馬に挑めたのが勝因になったとか。


2020世代(無敗三冠世代)

コントレイル

ディープの息子。無敗三冠馬
強いは強いのだが、とにかく重馬場に弱いのと、陣営が負けさせたくなさすぎて出るレースを絞りすぎた結果、実は弱いんじゃないか説が流れていた。
実際のところは昔から脚部不安を抱えており、大阪杯の後は故障していた。
その上距離適性的にも1800mで丁度いいくらいのところを、3000mで勝ち、2400mで結果を残した化け物だった。ディープの正当後継者。


デアリングタクト

エピファネイアの娘。史上初の無敗三冠牝馬
古馬になっても善戦できていたのだが、繋靭帯炎で戦線離脱。今年の活躍が期待される。


パンサラッサ

2021年秋までは「ツインターボの再来」と呼ばれていた。スピードにモノを言わせた無鉄砲な逃げ。
2022年春、我々は気付いた。そのスピードが彼のマイペースであったということに。
高速の逃げでドバイの地を逃げ切り、G1制覇。
彼は他の誰でもなく「パンサラッサ」として、誰しもの記憶に刻まれることになった。


テーオーケインズ

トウカイテイオーとは何の関係もない。が、「ダートの帝王」と呼ばれはじめている。
日本のダート馬の中でも選ばれた馬しか出られない最強馬決定戦、チャンピオンズカップ。
そんなレースで5馬身差という圧倒的着差で勝ち切った、現環境の国内最強馬。

どのくらい強いかというと、このレースで2着になったチュウワウィザードが次のレース(GI川崎記念)を4馬身差で圧勝しているし、アジアのダート最強決定戦ドバイワールドカップで2着になっている。それくらいの力関係。


2021世代(エフフォソダシシャフリピクシー世代)

エフフォーリア

エピファネイアの息子。シンボリクリスエスの孫。
エピファが勝てなかった皐月賞を楽々制覇。
ダービーも余裕かと思いきやシャフリヤールの大駆けにハナ差で屈した。
悔しさをバネに天皇賞(秋)ではコントレイル、グランアレグリアとの頂上決戦で勝ちを手にし、シンボリクリスエス以来となる3歳馬の天皇賞勝利の大偉業を達成した。
これからの日本競馬を背負って立つ名馬。


シャフリヤール

2021年春、日本ダービー。
三冠馬候補として圧倒的人気を背負っていたエフフォーリアから、渾身の激走で勝利を奪ったシャフリヤール。
当時はダークホース扱いされたが、翌年の春、あの勝利は必然だったのだと思い知らされた。
長年日本馬が挑み続け、負け込んでいたドバイシーマクラシックを、堂々の走りで見事制覇。
これがダービー馬の意地だ。


タイトルホルダー

ドゥラメンテの息子でメロディーレーンの妹。
ドゥラメンテの子として初めて重賞を制覇し、皐月賞でも2着と善戦してはいたものの、中々輝けなかった春。
しかし、夏の終わりに父ドゥラメンテの訃報。
父が出たくても出られなかった最後の一冠。
主役不在と言われた菊花賞。
鞍上はセイウンスカイ横山典弘の息子、横山武史。
見せたのは、セイウンスカイさながらの圧巻の逃げ切り。父に捧ぐ最後の一冠。

彼は天皇賞をも手中に収め、目指す先は中距離GI制覇。 長距離の王になるか、エフフォーリア最大のライバルとなるか。
最強の4歳馬たちのドラマはまだ始まったばかりだ。


ソダシ

クロフネの娘。
白毛馬初のGI制覇を果たした純白のプリンセス。
今は芝中距離を走っているが本質的にはマイルで強いはずだし、ダートもいけるパワーを持っているはず。今後が楽しみすぎる名牝。


あとがき

到底10分で読める量では無かったですが、いかがだったでしょうか。タイトル詐欺は基本。

ここに書いてる馬全部覚えたらあなたもれっきとした競馬ファンです。
そして続編を読めばさらにディープなファンになれるはず。


あとはJRAのヒーロー列伝を見るとか、名馬メモリアルを読むとか、ウイニングポストを買ってソフト内の名馬列伝を見るとか、もしくは「優駿(JRAの雑誌)」を買うなどして歴史を辿りましょう。

ちゃんとしたソースでちゃんとした知識を付けましょう。テイエムオペラオーは誰が何と言おうと最強クラスの馬ですし、障害競走は愛想を尽かされて行き場の無くなった馬が行き着く場所では断じてありません。お忘れなきよう。


なお、GI馬全部知りたいって方は弊noteのここ見れば完璧です(ダイレクトマーケティング)

それではまた。

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