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【オンラインUターンその1】うら、ムラに帰る!

日時:2020年12月19日
こんにちは。うらです!
オンラインUターン最初の一歩は、Iターンで龍神村に移住された後、2006年より龍神の水と薪の炎で昔ながらの製法によるお豆腐づくり「龍神 地釡とうふ工房るあん」を始められ、2019年からは「Tofu & Botanical Kitchen LOIN(るあん)」というレストランも開業された「小澤聖(おざわきよし)さん」にオンラインでインタビューをさせていただきました!

小澤さんの目に映る「龍神村」の姿とは!?
また、小澤さんにとって「お豆腐を作ること」とは何を意味するのか!!?

少し長くなりますが以下まとめてみました(^^)

■龍神村ってこんなところ
①世代交代が進む龍神村のIターン
②自然に生かされている暮らし
③アイデアが生まれる!個人の想いをカタチにする場

■小澤さんのストーリー
④龍神村の文化との出会い
⑤”継業”プロジェクト
⑥龍神村の文化に触れる!うら、ムラを食べる!!


■龍神村ってこんなところ
①世代交代が進む龍神村のIターン
龍神村のIターン者の受け入れの歴史は古く、今から35年程前に遡るそうです。
今でこそ定着しつつあるアーティスト・イン・レジデンスという取り組みが当時既に龍神村では始まっており(!!びっくり!!)、最初のIターン者が龍神の地に入ったそうです。
この方々のご活躍で、龍神村では様々な分野のアーティストが活躍し始めるとともに、フランス料理屋さん、パン屋さん等のお店ができています!
その時代にIターンで入ってきた方達が今では70歳前後、この世代を「第一世代」とすると、今はその方たちの子どもにあたる「第二世代」が30歳を超え、龍神村で活躍し始める世代交代が進んでいるよう。
小澤さんご自身はちょうど第一世代の方の少し後に龍神村に入り、色々とこの第一世代の方達にお世話になったそうです。
外のルーツを持ちながら龍神の地で育ったこの「第二世代」の今後の活躍に、小澤さんも期待を寄せているようです!
父親が他の地から入ってきている(嫁ターン)のうらも、この「第二世代」に当たると自分で勝手に定義し、これからの龍神村を面白くしていきたい!!そう思いました(^^)


②自然に生かされている暮らし
龍神村での暮らしは、決して優しいものではありません。
夏の大雨での土砂崩れ、道路寸断、冬は大雪や路面凍結。病院やスーパーは近くにない。
ただ、そんな自然に近い場所だからこそ、人間としての生きる力を試される場だと、小澤さんは語ってくれました。
病院が遠いなら、皆でお互いを気遣い合えば良い。(特に妊婦さんのケアは地域みんなで行うとのこと)
子供が少ないなら、近所で面倒を見合って、子供を育てやすい環境を作れば良い。(龍神村ではなんと4人きょうだいのご家庭が多いようです!)
人が少なく家と家の間も離れていることで、適度な距離感を保ちつつも地域全体で暮らしを創っていく、そんな「人を尊重し合う文化」がここ龍神村には当たり前にあるようです。

自然に近い分、一年を通していろんなことがやってくる。
田植えから稲刈り、柚子の実ができれば絞ったりジャムにしたり、そんなことをしていれば山菜が取れて、、、
自然から頂いたものをなんとか活かそう、そんな毎日の積み重ねからなる龍神村の暮らしは、
「生かされている、生きている実感をすごく持てる」暮らしだそうです(^^)
山菜やハーブが山ほど取れる環境は、小澤さんの飲食店友達から「ここは天国か!!」と言って、すごく羨ましがられるそうです笑


③アイデアが生まれる!個人の想いをカタチにする場
広い面積に人々が点在する龍神村ではこれまで、様々なアイデアがポコポコと生まれてきているようです。
休耕田での蕎麦の栽培、養豚、神棚に供える榊の栽培、爪楊枝の原材料であるクロモジの栽培、海洋堂さんとコラボした「龍のフィギュア展」、、、
消えていったアイデア、取り組みも多々あるよう。

農地が狭く産業としての農業は難しい。林業も産業としては成り立たない社会になっている。
観光業に力を入れてきたが、コロナ禍に代表されるような外的要因に大きく左右されるこの産業は諸刃の剣となる。

産業がない、というこの状況をどうやってポジティブに捉えるか?こういう考え方でアイデアがたくさん生まれては消え、を繰り返す風土が龍神村にはあるとのことです!!!
そんな風土はどこから生まれるのか?
一番の要因は「暮らす人の個々のキャラクターがバラバラで立っていること」だと小澤さんはおっしゃいました。
自分たちが住むこの土地を、快適に住みやすいところにしたい!
こういう場所になれば良いな!!
そんなバラバラで彩り豊かな「個人の当事者意識」から、誰が先導するわけでもなく次々とアイデアが生まれ、
こんな山奥に、ケーキ屋さん、フランス料理屋さん、豆腐屋さん、パン屋さん2件、イタリアの生ハム販売のお店、様々な魅力が生まれているようです!!

当事者意識を持った人々が自発的にバラバラと寄ってくる、だからこその彩り豊かさ、
「アイデアをまずは試してみる!」そんな風土が龍神村にはあるようです!!


■小澤さんのストーリー
④龍神村の文化との出会い
20代をタイの地で過ごし、帰国後、土に根差した地に足つけた暮らしをしたいとの思いから大工、製材所勤務を経て、龍神村Iターン第一世代の少し後、森林組合の林業担い手募集をきっかけに木こりとして東京からIターンされた小澤さん。
森林組合の経営悪化により転身、龍神村の地での生活を続けるためにできることを考え、辿り着いたのは「豆腐屋」という道だったそうです。
江戸、明治の木材需要の高まりとともに、川の流れを利用して丸太を港町まで運搬する木材流送(いかだ流し)という文化が発展した龍神村では、各地にいかだ流し職人が滞在する「いかだ宿」があったようです。
そこでの最上級のおもてなしとして提供されていたものが、当時貴重なタンパク源でもあった「お豆腐」だったのです。
龍神村の文化を継承したい、豆腐屋ってかっこいい!色んな可能性がある!ということを若い人に伝えていきたい!!そんな想いから豆腐屋を始める決心をされたようです。
2006年当時、地釜と薪の炎による昔ながらのお豆腐づくりをしているお店はなく、インターネット上にもその作り方のノウハウはゼロ。試しに作ってみるお豆腐はペラッペラ。
どうしたものかと頭を抱える日々が続く中、転機となったのは、昔いかだ宿でお豆腐づくりをされていた熟練の職人さんご夫婦との出会いだったそうです。
原料の分量や火加減、すべて目分量の熟練の技が、今は小澤さんのお豆腐となり、継承されています。


⑤”継業”プロジェクト
龍神村をはじめ各地からファンが集う小澤さんのお店。
(小澤さんから影響を受けた若い世代の方が長野、岡山、宮城、鹿児島の地でお豆腐屋さんを開業されてもいるようです!)
実は2022年にはこの豆腐作りを次の世代に継承する、”継業プロジェクト”を進められています!
その発表を行ったのが2020年の3月、当時この発表に龍神村に衝撃がはしったそう。。。
龍神村の暮らしの中の文化としてお豆腐は引き継がれてきたものであり、それを次の世代につないでいく。次の世代の感性で引継ぎ発展させていく。
単にお豆腐屋を継ぐ、ということだけではなく、龍神の文化を継承していく!!というこの試みを、実は小澤さん、15年前の創業の時からお持ちだったというところが驚きです!!
今はこの想いを少しずつお伝えされており、2021年秋頃から公募を行い、2022年には継業される予定とのことです(^^)


⑥龍神村の文化に触れる!うら、ムラを食べる!!
こんな素敵なお話をおうかがいし、るあんさんのお豆腐を食べずにはいられない!
るあんさんのお豆腐を頂くということは、同時に龍神村にこれまで受け継がれてきた文化に触れることでもあるな。
それならば、是非その体験を一緒にお話を伺った方、うら、ムラに帰る!を応援いただいている方としたい!!
そう思い立って、やらせていただきます、
「うら、ムラを食べる!」企画第一弾!!
今年のお正月、外出が自粛される特別なこの期間に、龍神村の文化を感じながらオンラインで注文したるあんさんのお豆腐を一緒に食べませんか?(^^)
仲間募集致します!!!


本当に素敵なお話をおうかがいでき、大満足のうらでした。
小澤さんの目に映る龍神村の姿は、僕がこれまで知っている龍神村以上に素敵なふるさとでした(^^)

最後までお読みいただきありがとうございます!!

P.S.
「If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together. 」
はやくいきたければ、ひとりでいきなさい。
遠くまでいきたければ、みんなでいきなさい。(アフリカのことわざ)

うら、ムラに帰る!企画も、私うらが皆さんと一緒に龍神村に入っていくことで、より深い龍神村に出会える、そんな企画にしていきたいと思っています!!
今後ともよろしくお願いします!

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