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【INTERVIEW】HASSYADAI social × URAKATA 裏と表、お互いにワクワクし合える関係で

はじめに

“経営者の孤独に寄り添う”
URAKATA創業のベースは、この考え方にあります。
本企画は一般社団法人HASSYADAI socialと株式会社URAKATA、両方の視点から「役割を“託す”ということ」にスポットを当てた対談インタビューです。

一般社団法人HASSYADAI social
設立:2020年1月
所在地:〒106-6224 東京都港区六本木3丁目2-1 住友不動産六本木グランドタワー24階
コアメンバー:3名
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⼀般社団法⼈HASSYADAI social(ハッシャダイソーシャル)は、全国の⾼校・少年院・児童養護施設等、450箇所以上でキャリア教育を提供。「生まれ育った環境にかかわらず、自分の人生を自分で選択できる社会」を実現するために、全国の高校生向けの授業やイベント、オンラインプログラムの提供など幅広い活動を行っている。

三浦 宗一郎 Soichiro Miura
一般社団法人HASSYADAI social共同代表理事
1995年生まれ愛知県出身。中学卒業後、トヨタ自動車の企業内訓練校・トヨタ工業学園に進学。卒業後、トヨタ自動車に就職し、自動車製造に関わる。2017年に内閣府「世界青年の船」の日本代表に選出され、トヨタ自動車を退職し、約20カ国を旅する。2018年より株式会社ハッシャダイに入社し、ヤンキーインターンの講師を務め、2020年より一般社団法人HASSYADAI socialを設立し代表理事に就任。
勝山恵一 Keiichi Katsuyama
一般社団法人HASSYADAI social共同代表理事
1995年生まれ京都府出身。株式会社ハッシャダイ創業期からヤンキーインターンの立ち上げ、カリキュラム開発を行い、2020年に一般社団法人 HASSYADAI social を立ち上げる。全ての若者が、生まれ育った環境に関係なく自らの人生を自分で選択することができるように、年間100の高校、少年院、児童養護施設などでキャリア講演、キャリア支援を実施している。3姉妹の父。
藤沢 和德 Kazunori Fujisawa
株式会社URAKATA 代表取締役
1988年10月東京都生まれ。大学時代にAR(拡張現実)アプリケーションの受託開発/WEB制作会社を起業したことをきっかけに、経営者という役割で生きていくことに面白みを抱く。その後、最初の法人は事業譲渡し、創業3年目のベンチャーに飛び込み30人規模から100人規模の拡大と、コロナ禍を経て50人規模まで縮小する変遷を人事、経営企画、マーケティング部署の責任者を担いながら体験する。副業として個人でも飲食店を都内で2店舗経営しながら、クリエイター系創業者の法人でバックオフィスや資金調達を伴走。複数の創業、グロースに関わった経験をもとに、創業期の経営者を支える株式会社URAKATAを2022年8月に創業。


チームになった、ハッシャダイソーシャル

藤沢:いきなりだけど、最近のハッシャダイソーシャルはどう?

勝山:悪いストレスがなくなりましたね。前までは目の前のことに必死で、気付いたら時間が過ぎていた感覚でしたが、今は自分のやるべき事に集中できています。チームとして動けてきたからかな。

藤沢:チームになる変化のきっかけって何だったんだろう?

三浦:色々なタイミングが重なったのもあるけど、「CHOOSE YOUR LIFE  FES #18歳の成人式」(以下、CYL FES)がすごく大きかったかも。

CHOOSE YOUR LIFE  FES #18歳の成人式 開催終了後の集合写真

CHOOSE YOUR LIFE  FES #18歳の成人式
2023年3月8日(水)に、2023年から新たに新成人となる18歳の人を対象に恵比寿ザ・ガーデンホール及びオンラインにて開催。2022年4月の民法改正によって成年年齢が引き下げられ、18歳から”成人”になることを受け、18歳の節目をお祝いした。
465名が会場参加、316名がオンラインで参加。ゲストとして、MOROHA・SUPER BEAVERはステージライブを、タレント 峯岸みなみ氏・「夢をかなえるゾウ」著者である水野敬也氏はトークライブを行った。
【詳細レポート】https://prtimes.jp/story/detail/DBnqALh8Qdb

三浦:メンバーの構成にも変化があって、新しいチームになっていく感覚の中で、CYL FESをやりたいと思ったんです。

勝山:1、2期目はなんとかやれたり成長できた感覚はあったのに、3期目は去年と変わり映えがなかった。ここをどう抜けたらいいのか、頭の中で描きたいけど描きにくいなと思っていた時にCYL FESの構想がうまれて。
教育機関とだけの取り組みだけでなく、自分たちだけのフィールドで、もっと若者を応援できる取り組みだという確信はあっても、俺たちだけじゃ絶対無理だとも思っていました。

藤沢:CYL FESは今までの企画と何が決定的に違っていたんだろう。

三浦:僕自身の感覚になるんですけど、ハッシャダイソーシャルを立ち上げて1期、2期目までくらいって20代前半のときにやりたかったことをやれたんですよ。10代、20代前半の過去の自分達がやりたかったことを、自分達だけで叶えていく。
そこから、過去の延長線上の今、ではなく未来に焦点を合わせてうまれたのがCYL FESです。だからこそ、しんどかった。


勝山:チームでやるってこういう事なんだ、ということを学びましたね。今まで自分達でやっていたのもあって、仕事をお願いすることや、任せることはできていなかった。だけど、CYL FESは、チームでなかったら成り立たなかった。
自分達だけの力ではなく、みんなの力が合わさることで最高な企画ができるという感覚がうまれたのは、CYL FESがきっかけですね。

藤沢:チームはどうやってつくっていったの?

三浦:つくったんじゃなくて、できた、が近いかな。

藤沢:結果、そうなっていったのか。

三浦:そうですね。まさに、侑司くんがいてくれた時に「こんなに楽なのか!」と。
これまでは、三浦・勝山と関わりたいと言ってくれている大学生と関わることが多かったのもあって”預ける”ということがしにくかったんですよね。だけど、侑司くんには背中を預けられた。

〈URAKATA 吉田 侑司のプロフィールはこちら〉

勝山:当時は、大学生以外にも誰とどう関わっていくかも手探り状態だったしね。

三浦:そうだね。大先輩から「とにかくもっと大きい絵を描け。絵を描かないと人が入ってこない」と言われたことがあって。「自分たちじゃ到底無理な絵を描くことで、能力がある人が、それ出来るかもしれないと入ってくるから」と言われ続けていた中で、まさにCYL FESは人が入りやすい箱が作れたと思いました。未来のことを考えられるようになった、というのはまさにこれで。それに最近集中できているのがすごくいい状態ですね。

藤沢:でっかい神輿を作ろうとして、結果チームになったというところがあるもんね。
  
三浦:そうですね。2人では担げなかった。期日が3ヶ月後に迫る企画を、侑司くんは「OK、やろう」のスタンスだったからこそ託せましたね。

実行責任者として関わった吉田と代表の三浦・勝山

自分たちが引力となり、巻き込んでいく

藤沢:これからCYL FESや色んなプロジェクトを進める中で、2人がこれから年齢が上がってきて、若者と年齢が離れていくよね。
今までは歳が近かったからこそ共感を得ていたと思うけど、そこはどう変えていくの?

三浦:変えていく、というよりは変わっていくんじゃないかなと思います。
あと、意外と後ろに人がいた。俺も三浦・勝山みたいになりたいという10代、20代がいっぱいいる。安心して引退できると思いつつ、まだまだ引退するつもりはありませんね!笑
ただ、僕達みたいな強烈なロールモデルが真ん中にいて、その周辺にコミュニティができて、遠くにいる人も集まってきて、最終的に僕達を追いかけている10代、20代が次のロールモデルになっている。ちょっとずつ今、この形が生まれ始めている感覚があります。
この循環を意識的に作っていくことが重要なんじゃないかと思っています。

藤沢:それがハッシャダイソーシャルが担っていく事業の軸になっていくのかもね。
真ん中に寄っていくのは、勇気がいるよね。外からは何とでも言えるし、傍観者でいられるから痛みもないけど、中に入れてない寂しさは少しあって。
必要なのは真ん中に行く勇気。
2人の言葉は、勇気づけられるのが特徴的だなと思う。真ん中に立っている旗であり、真ん中へ引き寄せられるための勇気をチャージさせている感じ。ある意味、チームの作り方や、さっき話にあった「大きい絵を描く」ことが真ん中の旗で、フォーカスすればするほど引力が強くなり、チームになっていく。
引力が弱くて引き込まれていないと、点と点なだけでチームにならずに、お金と業務の等価交換になる。旗を立てることに集中するのがすごく話とクロスしているなと思う。

勝山:いま関わってくださっている方々や高校生が、それに近いなと思いますね。
僕らが引力になって、様々なプロジェクトを通して引力に入るきっかけをつくり、ハッシャダイソーシャルの経営理念である「CHOOSE YOUR LIFE!」※がど真ん中にありながら、いい循環の輪がいっぱいある、熱狂している人が、たくさんいる状態にしたいです。
「巻き込むこと」や「勇気づけること」は多くやってきているし、さらにやっていける。
だからこそ、巻き込んだ中で次はどうするか。質の部分が問われていますね。

※「CHOOSE YOUR LIFE!」とは、一般社団法人HASSHADAI socialが掲げる経営理念。社会からの抑圧、他社の価値基準による諦めや消去法の人生選択ではなく、自らの完成を確立し、勇気を持って自らの人生を自ら選択してほしいという思いが込められている。

藤沢:”チーム”というものがインストールされた2人にとって新しいアイデアや、チームであればいけるな、という感覚はあったりするのかな。

三浦:チームでやることの価値は、アイデアに対して臆することがないことだと思う。
2人だけだと日和ってしまうアイデアも、チームだと「じゃあどうやってみんなでやるか」に変わる。どういう人がいればいいのか、と考えられるようになったのも、一つの変化ですかね。すごく、自由になった。 

お互いにワクワクし合える関係で

勝山:侑司くんが入って、この2ヶ月が特に変化を感じています。
さっき”背中を預ける”という話がありましたが、どんなプロジェクトを進める上でもやっぱり数字を詰める作業が必要なんですけど、侑司くんは「数字のことは何も考えなくていいよ」と、僕をプロジェクトに集中させてくれる。

三浦:やっぱり安心感がありますよね。

勝山:僕は侑司くんを含め、URAKATAさんのことをそれぞれの役割をもったプロフェッショナル集団だと思っています。プロフェッショナルの人たちだから楽しいし、成長できて学べるし、任せられる。ただ、外注している感覚はないですね。メンバーとして仲間として作り上げている感覚があって、境界線があまりない。

藤沢:その感覚は嬉しい。僕達がハッシャダイソーシャルと関わる上で大事にしていることは、「2人を分解しすぎない・整理しすぎない」こと。ファジーなものはファジーなものとして扱いながらも、どう一緒にすすめていくのか。仁義を持ちながら共に仕事をしているな。

勝山:座組とか進め方とか、1人でやったら出来ないこともURAKATAさんとだからできますね。

藤沢:僕らとしても楽しさがある!

三浦:URAKATAのクライアントの中で一番ワクワクさせられるチームでありたいなって思いますね。お金と業務の交換ではなく、そういう交換をしたい!

藤沢:僕もハッシャダイソーシャルの仕事があるからURAKATAが大きくなる、というのが楽しいし、共にワクワクできる要因だと思う。

三浦:ワクワクさせられたら勝ちですね!URAKATAのメンバーはそれぞれに、スキルを持っている人たちがチームになっているのが強さだなと思います。

藤沢:個人事業主だと、自分以外に代わりがいない感じになって、多少ミスやエラーに対するリスクヘッジで強気で関われないところがあるけれど、会社/チームで、やっているからこそ、メンバーがメンバーを頼れる心理的安心から全力でやれているのもあると思うな。あと、その組織の思いや大事にしていることを僕達も同じように大事にしつつ、URAKATAの大事にしていることも混ぜて一緒にやっていくスタンスがある。

三浦:ずっと思っているのが、URAKATAさんは、裏の人が裏でありたいと思い続けられる希望だと思う。僕達は裏になれないんですけど、それは人のタイプとしての話で。
「光が当たるのは表だから、表がかっこいい」と思っている人がたまにいるけど、結局自分の個性を殺してしまっているケースもあって、もったいないなと思うんです。
「CYL FES」で、裏であることに対して誇りを持てる、それくらいの存在価値を出していたのがURAKATAさんだったんじゃないかな。裏ということばの意味を、変えていく希望になる。

藤沢:僕も元々、学生起業家で。何者にもなれなかったやつは終わり、という雰囲気がある世代だったからフロントに立たないなんてありえない、と思ってた。でも、裏に徹した時期があって。その時にはじめて「僕はこっちか!」と思えたんだよね。
そこから逆に、裏の強さがあれば、表に立っていないけど表の資質がある、みたいな人がちゃんと表になれたりもして、そこにおもしろさを感じたな。いまは会社として、どんなボールを投げられても支えられるチームでありたい。

三浦:もはや、クライアントを選んでほしいなとすら思います。自分たちも含めて!

勝山:僕達も、URAKATAに振られないように頑張ります!

三浦:URAKATAに選び続けられるチームに価値があると思うから。URAKATAが関わる人が増えるのでなく、濃度をあげていってほしい。

藤沢:ありがとう。それはまさに僕の目指したい世界です!

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