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【INTERVIEW】ONE FIVE × URAKATA 仁義と夢。一緒に壁を乗り越えていく

はじめに

“経営者の孤独に寄り添う”
URAKATA創業のベースは、この考え方にあります。
本企画は株式会社ONE FIVEと株式会社URAKATA、両方の視点から「役割を“託す”ということ」にスポットを当てた対談インタビューです。

株式会社ONE FIVE
会社設立:2020年10月19日
所在地:〒151-0065 東京都渋谷区大山町4番1号グランドゥールプレミアム代々木大山307号室
コアメンバー:3名
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「ENJOY FASHION ENJOY LIFE ENJOY MOMENT」を掲げ、人が輝く瞬間をプロデュースすべく、2022年に設立。ジュエリーブランド「h’eres」やアパレルブランド「SUBLATIONS」を展開。SNSノウハウを活用しながら、映像作成チーム〈Planβ〉を率い企業のコンサルティングも手掛けている。

金山大成 Kanayama Taisei
株式会社ONE FIVE 代表取締役社長
1994年石川県生まれ。大手セレクトショップの店長や販促、デジタルマーケティングを経験し独立。アパレルブランド「SUBLATIONS(サブレーションズ)」やジュエリーブランド「h'eres(ヒアーズ)」をディレクションする。
本内夏稀 Motouchi Natsuki
株式会社ONE FIVE 取締役
1994年鳥取県生まれ。2016年から5年間、看護師として従事。2021年に映像制作会社へ転職し、アーティストプロデューサーを経験。その後インフルエンサーを中心にプロデュースを広げ、2023年に株式会社ONE FIVEでタレントプロデュースを行う。
藤沢 和德 Kazunori Fujisawa
株式会社URAKATA 代表取締役
1988年10月東京都生まれ。大学時代にAR(拡張現実)アプリケーションの受託開発/WEB制作会社を起業したことをきっかけに、経営者という役割で生きていくことに面白みを抱く。その後、最初の法人は事業譲渡し、創業3年目のベンチャーに飛び込み30人規模から100人規模の拡大と、コロナ禍を経て50人規模まで縮小する変遷を人事、経営企画、マーケティング部署の責任者を担いながら体験する。副業として個人でも飲食店を都内で2店舗経営しながら、クリエイター系創業者の法人でバックオフィスや資金調達を伴走。複数の創業、グロースに関わった経験をもとに、創業期の経営者を支える株式会社URAKATAを2022年8月に創業。

同じ経営者でないと、一緒に背負えない。

藤沢:ここ最近、立て続けに大きな山を乗り越えたね。その中で、今ふたりがONE FIVEとして大事にしていることは何だろう。

金山:ここ1、2ヶ月でコミュニケーション不足を感じています。元々はすごく取れていたのに、最近はみんなの矢印が色んな方向を向いているなと感じました。事務所を移転したので、改めて話す機会を増やして溝を埋めていきたいなと思っています。
なので、コミュニケーションは大事だなと思っていますね。人数が増えると難しくなりますが。

藤沢:業務委託含め何人になったのだっけ?

金山:30人くらいです。1年前は4、5人くらいだったので、この1年で増えましたね。夏稀が入社したのも6月です。

本内:自分が何をしているか、というのを発信するようになったタイミングでした。大成の「ファッションのマーケティングをしたり、人をマネジメントができる人が欲しい」と思っていた時と重なり、入社になりました。

金山:仲間になって欲しいとなかなか言い出せなくて、1時間くらい無意味なヒアリングを渋谷ストリームのDEAN&DELCAでしたのをすごく覚えています。笑

藤沢:2人は場所や日付を大事にしているのもいいよね、まさにそこは経営チーム発足の思い出の場所なんだね。夏稀は入って1年経つと思うけど、ONE FIVEとして大事にしてるポイントは何かな。

本内:入社してすぐと今では変わってるんですけど...入社してすぐは、マネジメントとしての価値発揮を期待されていたので、全員と1on1をしていました。社外でもファシリテーションや組織の作り方を学んでいたのですが、個々と向き合う組織作りが会社の状態と、自分のタイプと照らしてみると合わなくて。
そこで、今までやっていた「自分が後ろから支えるマネジメント」から、「自分が前を走り触発するマネジメント」に切り替えたんです。そしたら、僕の周りに人が集まるようになりました。

藤沢:ONE FIVEは大成中心だったところから、大成と夏稀のふたりが看板を背負うようなフェーズに変わったよね。

本内:そうですね、大成はブランディングを背負っていて、僕は「情」を背負っていると思っています。お金とか、時間とか関係なく「一緒にやろう」と言いたいんです。

藤沢:すごくいいバランスなんだね。

金山:お互いに持っていないものを持っていると思います。

本内:僕は自分も起業したことで、ようやく同じ目線に立てた気がします。これだけ一緒にいて、一緒に歩もうとしても、経営者と社員って背負えるものが違う。起業してすぐに大成に「これで同等だからな」と伝えましたね。心の距離はどうとでもなるけど、物理的な距離は実際に同じ経験をしないと縮まらない。経営者になる、ということを経験しないと、同じように責任は負えないなと。そこから、一緒にどうやっていこうか、という感覚が強くなりましたね。

チームを信じて、それぞれの役割を全うしていく

藤沢:ONE FIVEとしての変化はあった?

金山:少人数ワンチームでやっていたところから、適材適所を補い合えるように人を増やしました。あとは、新規事業も展開しはじめました。ただ、すべての事業に僕が入ると偏りがでてしまう。事業を伸ばすためには責任が取れる人が必要だと思い、4月は毎日会食を入れて人探しをしていました。結果、関わってくれる人が増えましたね。

本内:毎日胃もたれしてたね。

藤沢:ふたりって、いろんな人から声がかかると思うけど、どういう基準で人を選んでいるの?

金山:嗅覚がいいと思っています。10代の頃は様々なバイトを経験していたので、いろんな背景を持った人たちを見てきました。だからなのか、人相で人柄がわかるようになってきて。この人はONE FIVEじゃなくても生きていける、だったり、逆に合いそう、と思ったり。家系が経営者一家なのもあってか、小さい頃から色々な人を見てきました。そんな幼少期からの積み重ねの結果、人の瞳をみてわかるようになりましたね。

藤沢:確かに、ONE FIVEって本当に集まる人の気がいいよね。一般論だけで言ったら正社員メンバーが少なくて業務委託メンバーが多い組織は経営の舵取りするのが難しいと思う。

金山:そうですね、あとはもう信じるしかないですね。人生において、人に恵まれているなと思います。

藤沢:夏稀が入って、事業としてのフェーズが変わっているという感覚は今もあるの?

金山:ありますね。攻める時だと思っています。

藤沢:夏稀が入ったからこそ、攻めようと思えるようになったのはすごく良いね。一緒に伴走している中で、守りに入らないといけない瞬間もあったから。

金山:僕は感覚派だけど、夏稀は逆で。役割を分担できるようになったのが大きいですね。

藤沢:大成がいま集中しているところはどこなんだろう。

金山:僕が表現したいこと、伝えたいこと、やりたいことをシンプルにディレクターとして指揮を取っています。それがやりたいことでもあり、やるべきことかなと。
今までは経営者の脳が8割、9割くらいだったのもあり、SNSでの発信も全然できなくなっていて。ONE FIVEとしての良さや、自分の強みを活かしていないのがもったいないと思って、SNSでの発信も再開しました。

藤沢:夏稀は、何か変化はあった?

本内:クリエイティブの意思決定は大成、それ以外は僕が意思決定をするように切り分けましたね。

金山:夏稀は役割の整理がうまいよね。

本内:少人数での体制から、人が増えてきたので、実務を教えたり託したりするフェーズにいると思っていて。タスクやプロジェクトが多く動いている中で、一緒に走って自走できるように責任ごと託すようになりました。

藤沢:領域ごとのプロフェッショナルが仕事をしやすくなったよね。最初は情報が散らばっていて集めることが大変だったから、流れや情報を整理してくれている事が本当に大きい。情報の整理ができたから、いろんなプロフェッショナルを呼ぶことができるようになったよね。

本内:変化でいくと、URAKATAが入ってからもすごく変わりました。ただ、お金周りやPMを拓に任せているという感覚は一切なくて。今まで僕と大成が引っ張ってきたものや気持ちを一緒に持ってもらっているような感覚です。

〈URAKATA 常世田 拓のプロフィールはこちら〉

金山:メンタル的なところは大きく変わりましたね。

本内:うん、そうだね。僕達の責任の背負い方が変わりました。

藤沢:気持ちを一緒に背負っている感覚が嬉しくて僕達も伴走しているな。それが良くて、大事なんだけどね。僕と拓の役割は違うと思うんだけど、どう?

金山:拓さんは、去年から伴走しているんですけど、ちょっと夏稀と似ていて。感覚や物腰とか、柔らかさとか。人の思い方とか、言葉の選び方も。だからか、組織のコアメンバーのように潤滑油として摩擦を防いでくれていて。スタッフの子たちも、居心地が良くなったと思います。
かっちゃんは、経営者としてのメンターですね。

藤沢:僕は色んな会社の経営に関わってはいるけど、大成の方が深く一社を経営しているという意味で経験をしていると思っているから嬉しいな。

金山:やっと頼れる経営者でありメンターを見つけたという感覚です。やっぱり、開示しきれないんですよね。心情も、お金周りも、全体を通して伴走してくれている安心感があります。この会社の規模になったからこそ思いますね。
あとは、経営者としてのかっちゃんと日常のかっちゃんが僕の中にいるんです。そこのオンオフをしてくれているから、人間としてのリスペクトがあります。

藤沢:嬉しいな。そして、少し話戻るけど、夏稀と拓って似てはいるけど、ちゃんと違うよね。

本内:そうですね、クライアントワークですごく違いが出ます。拓と僕の今までの領域が違うからか、拓は受けが前提で汲み取りつつ優しく切る。僕は、それをどう叶えましょうか、という話になる。

金山:サンジとゾロだね。

本内:社員でも経営メンバーでもないのに、それができるのってすごいなと思うんです。やっぱりURAKATAは責任の背負い方が違う。一緒に背負って、同じ場所にいるというのを日々感じています。だからこそ、本気で相談できる。ぶっちゃけ、相談って誰にでもできると思うんです。だけど結局、話しきれはしない。大成とも話しきれないことだってあります。だけど、本音と建前がないのがURAKATAだなと思うからこそ、本気で相談できますね。

藤沢:拓は逃げないから、2人との関係性が出来ているのかなとって思う。経営者も逃げられないし、感覚を近くできているのかも。

金山:確かに、逃げないですよね。胆力がある。

藤沢:あの感じがあるから、僕らは一緒にやれているのかもね。

本内:フリーランス戦国時代において、線引ができるはずなのに、もはや線を超えてきますからね。笑

仁義と夢 一緒に壁を乗り越えていく

藤沢:今、たくさんの壁があると思うけど、敢えて絞るとしたらなんだろう。

本内:僕は、結局、「人」です。もっというと、責任の託し方。僕は責任という言葉も好きですが、一番好きな言葉は仁義なんです。

藤沢:夏稀は仁義の人だよね。

本内:義理や責任は揺るがないものがあります。どれだけいいものがあっても、そこではなくて。僕のモチベーションは”誰と”働くか、なので。結局は僕の中心には人があって、”誰”と働くか、”誰”と幸せになるか・幸せにするかが僕の中ではずっとある。だからこそ、ずっと人で悩み続けるんだろうなと思います。人が増えていくからこそ、どうみんなのモチベーションを上げるのか、どう成長していって幸せになっていくのかを考えた時に、僕じゃなきゃ渡せないものは責任を託すことなんだろうなと思います。

藤沢:誰がどの責任を持つか、ということだよね。確かに、夏稀らしい壁だよね。

金山:僕は、「夢」が壁ですね。目標が高いし、先を見ると壁が本当に高い。だけど、それを一番はじめに掴まないといけないと思っているから、すごくプレッシャーはあります。常にスタッフに夢を見させることも必要だし、自分の夢や目標、会社としての夢や目標もあって。
それをどういうスパンで達成していくか、どれだけ応援してくれる人を増やすか、どう夢を見て楽しんでくれる人を増やすかが大切だと思います。だからこそ、自分の見られ方や責任を持って前を見続けるしかないと思っていますね。
自分に負けるのが一番嫌いだから、正直毎日悔しいです。だけど、スタッフの夢と一緒に、夢を追いかけ続けたいと思っています。

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