うらかげ

19歳の、大学2年生。 infp-tってやつ。

うらかげ

19歳の、大学2年生。 infp-tってやつ。

最近の記事

旅の終わりのひとりごと。それは「ちいさな、反抗期」。

ずっと続けていた旅が終わった。 帰りの電車で車窓に目をやりながら、ぼんやり考える。 10:59 「好き」 結局私は、何が好きなんだろう。考えても、何も思い浮かばなかった。 むかし好きだと思っていたものが、今も好きなわけではない。あれほど夢中になっていたゲームも、あれほど時間を溶かしたYouTubeも、今の私の前にはない。ある時期を迎えるとゆるやかに別のものに移っていったり、時間と労力を割くのが怖くなったりする。 だから、今の私の目の前にあるものを、今後もずっと好きでい

    • のんびり、鹿児島さんぽ。 【18きっぷ・現実逃避の旅行記-8】

      2024, 9, 10(火) 旅先で迎える朝。といっても、もう時間はお昼の11時くらい。 何も考えず、ずっと横になってゆっくりしていた。 いつもと違う街の、いつもと同じ私。 商店街を歩いていると、たい焼き屋さんがあった。「冷したい焼」、おいしかった…! 小雨の街を歩く。 やさしい味のものが食べたくって、ちょっと気になった玄米のおにぎりのお店に行ったけれど、今日は定休日みたいだった。ざんねん。 ぎりぎりランチタイムのカフェに行って、お昼ごはんにした。 もう少し座

      • 最南端の駅と、旅の終着駅・枕崎【18きっぷ・現実逃避の旅行記‐7】

        2024, 9, 9(月) 朝日  朝日が差し込む部屋で目が覚める。何ヶ月ぶりだろう、この感覚。 夏の間はずっと昼夜逆転してたのが、少しづつ治ってる。今日の自分に満足できない毎日は、体は寝たがってるのに、心の中は寝たくないって思っていて…それが、ずっと続いてたのに。ここ数日は、違う。 旅の7日目、鹿児島のゲストハウスで迎えた朝。 旅を始めてから1週間…東京にいたのが、はるか昔に思えた。 まだ眠い。 疲れてるけど、帰りたくはない。 線路 高架線のホームは、列車を待

        • 夏の残り香と、寂しさの自覚 【18きっぷ・現実逃避の旅行記-6】

          2024, 9, 8(日) 朝の福岡・天神を、ひたすら歩く。 めんたいこが食べたくて、朝から空いているお店と調べて歩き回っている。 結局、博多の駅ビルでめんたいフランスを買った。 駅のホームで、周りの目を気にしながらひと口。歩いた疲れなんか、なくなった気がした。 勧誘と、押しつけと、自我 この前、街で宗教の勧誘の人に話しかけられたのを思い出した。 よくわからない、強い感情に襲われたこと。怒りでもない。憎しみでもない。苦しみでもない。でも、感じたことのないような、強

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          逃げたい自分と向き合って【18きっぷ・現実逃避の旅行記-5】

          2024, 9, 7(土) 自分と向き合いたい 島根・益田のカプセルホテル。 チェックアウトぎりぎりの朝10時は、私以外だれもいなかった。 駅前で、おいしそうなフルーツサンドを買った。 とりあえず、列車にのる。 … 世の中には、僕よりつらい人なんて幾らでもいる。みんな、頑張ってい生きている。私は愛されて育った自覚もあるし、そうでない人の気持ちのすべてを理解することなんて無理だ。 人と比べること自体、間違っている。そんなことわかってる。 でも、環境も、能力も、努

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          出雲大社と、「少女レイ」の踏切【18きっぷ・現実逃避の旅行記-4】

          2024, 9, 6 (金) 一畑電車 目が覚めても、しばらくはここがどこだかわからない。ゆっくり記憶をたどって、思い出す。 …そんな、島根・松江で迎えた4日目の朝。 まだ目が覚め切っていないなか、一畑電車・松江しんじ湖温泉駅へ歩く。 券売機で切符を買って、駅員さんに鋏を入れてもらう。ホームには、絵本に出てきそうな小さい電車が止まっていた。 電車がのんびり動き出す。窓の外には、宍道湖が一面に広がっている。心地よい揺れの中、いつの間にか眠ってしまっていた。 途中の駅

          出雲大社と、「少女レイ」の踏切【18きっぷ・現実逃避の旅行記-4】

          なにもしない1日と、少しだけ自分をたいせつにできた瞬間【18きっぷ・現実逃避の旅行記-3】

          2024, 9, 5(木) なにもしない日 鳥取・米子で迎えた旅の3日目。ネットカフェで目を覚ます。 結局、よく寝られないままだった。スマホの画面を見ると9時を過ぎている。 今日は、「何もしない」1日にしよう。 ただただ、時間を気にせず考えごとしていたい。そんな気分だった。 寝坊 外に出ると、12時の日差しがまぶしかった。近くの駅から、列車に乗った。 境港は漫画家の水木しげる先生の出身地なんだそうで、まちなかは妖怪だらけ。駅前から続く「水木しげるロード」を散歩し

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          砂丘の真ん中で、歩くのをやめた【18きっぷ・現実逃避の旅行記-2】

          2024年 9月 4日(水) 朝 昨日…東京を出発してひたすら遠くを目指した旅の初日は、京都・福知山のカプセルホテルに飛び込んだところで終わった。 久しぶりの、旅先で迎える朝。いつもの部屋とは違う朝。 うまく眠れた気がしない。気が付いたら朝になっていた。カフェオレを飲んで、なんとか強制的に目を覚ます。 朝ごはんの代わりに、パン屋さんで堅そうなパンを一つだけ買って、鞄に詰める。堅めのパンって、なんか旅っぽいと思った。冒険って感じ。 高架橋の下の暑い道を歩いて、駅に向

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          ひたすら遠くに行く日【18きっぷ・現実逃避の旅行記-1】

          プロローグ私は、8月が終わってすぐ、旅に出た。 1個前の記事は、この旅の途中で突然なにかを遺したくなって、自分の頭に浮かんだことをそのまま、カプセルホテルで書きなぐったもの。 あのあと、旅から帰ってきて、日常の舞台に戻って… 流れるように2週間が過ぎて行って… 旅の感覚が少しずつ離れていくとともに、あの旅は、あの日々は2度と戻ってこないんだろうな、と思うようになった。 この旅の記憶は、たぶん、 私にとってたいせつなもの。 だから、今のうちに… 薄くなって、消えていっ

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          夏を探して、旅にでてみた【18きっぷ逃避行の記録-0】

          青春18きっぷ。なんか、響きがまぶしい。 今年の夏も青春なんてなかったし、もう18歳ですらない。でも、そんな夏が終わった9月3日、旅に出た。 10代最後の、失われた夏を探して。 とにかく遠くまで行きたくて、ほぼノープランの旅。 決まったレールの上を進むのは嫌。 だけど、自分で進む力もない。 その狭間で抵抗している。 旅先で何を見つけて、何を思うのか。 帰ってきたときに、どう変われるのか。 それは僕にもわからないけれど 今は、少しずつ前に進んでる。 この旅が終

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          自己紹介

          はじめまして。うらかげと申します。 現在は19歳の、大学2年生です。 noteには、少しずつ、自分の思ったこと、感じたことを書いていきたいと思っています。 … いつからだったか、 大学生として日々過ごしていくなかで、 「何かが、違う」と感じることが、増えていました。 でも、何が違うのかわからなくて。 変わらなくちゃいけないのに、 何をすればいいのかわからなくて。 とりあえず、なにかを遺したかったから noteをはじめることにしました。 昔のこと。 今のこと。 そ

          10代最後の、夏の終わり

          9月になった。 またひとつ、孤独な夏が、終わった。 昼も夜もない部屋で、現実逃避の繰り返し。 何かしたいとは思ってるのに、何がしたいのかすらわからないまま、時間だけが流れていた。 周りから見たら、僕は一人ではないのかもしれない。家族だっているし、友達だって、いないことはない。 でも… いつも、心のすみには、霧がかかっている。 自分のことを、他人に明かすのが怖くって、 誰かが自分のことについて尋ねてくれたとしても、曖昧な返事をして、はぐらかして、誤魔化して… 心を閉

          10代最後の、夏の終わり