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素人が絵をかいて169万円売り上げた話

 タイトルにひかれてなんとなく記事を開いてしまったあなた!お金儲けが大好きですね?!笑。そんなうまい話があるのか?と思うでしょうが、あるんです!!でも、そんなにいい話ばかりではありません。ラインスタンプを作成・販売を開始して今に至る経緯をお話しします。

実際のところどれだけ売れるのか?!

いきなりですが、一番気になるところから書きますね。まずはこれを見てください。

売り上げ状況

ラインスタンプを売り始めたのが2015年4月、グラフの一番左端です。そして一番右が2020年の9月末。縦軸は売れたスタンプの数。これが実際にurajoのラインスタンプが売れた数の推移です。

そして右の数字。一番上がタイトルにもなっている売り上げ169万円です。その下は累計の売上個数、なんと約5年間で18,360個も売れました。もちろん自分で買ったものもありますし、プレゼント用に購入した数も含まれますが、全体に占める割合は微々たるものです。一番下の数字は、リターン額、つまりurajoがいただける金額です。なんと約62万円!うれしい数字です。

いい話ばかりではない

ところが、世の中そんなに甘くない。いい話ばかりではないですよ。実際にはこの金額を銀行に振り込んでもらうための手数料が約540円かかります。さらに所得税10.21%が源泉徴収されます。そして無事銀行に振り込まれた後、忘れたころに市町村民税(たぶん10%くらい)がやってきます。市町村民税は前年度分の収入に対して金額が決まるので忘れたころにやってくるのです!!

いやその前に。約169万円を売り上げたのに手元に約62万円、なんでそんなに下がるのか?差額はだれが持って行ったのか?という疑問があるでしょう。そこはお金儲けの上手な人たちがいるわけです。

最初にプラットフォーマさん。プラットフォーマさんじゃわかりにくいですね、APLストアを運営しているひとですね。AppleさんやGoogleさんです。約30%を持っていきます。まあこれがなければLineアプリ自体がないわけですから仕方ない。

次にLineさん。Lineさんもプラットフォーマさんです。スタンプを一般に開放してクリエイターズスタンプというものすごい枠組みを作ったわけですから当然半分いただきます!すでにプラットフォーマさんが30%を取った後の半分なので、(100-30)÷2=35%相当ですね。Lineさんにはスタンプの審査作業などもありますし、これもまあ仕方ない。

ということで残った約35%がurajoのものです。スタンプは1個120円くらいで販売しています。つまり、120円×35%=42円です。ところが実際にはもっともっとややこしい話があって、ポイントを買ってからポイントでスタンプを買うような場合はさらに分け前の金額が下がります。実際には、120円のスタンプが1個売れたら31円が入ってくる、という感じです。

はい、イメージ的にはこんなくらいの配分になります。

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どんなスタンプを作ったのか?!

約5年間で139セットのスタンプを創作しました。そのうち7作品は、没になりました。Lineさんに審査でリジェクトされ、手直しすることもできず、そのままお蔵入りに。そして、いま現在90作品が日本で販売中です。どんなスタンプがあるのか?!と興味を持っていただいた方、以下をご覧あれ!!

残りの42作品は、海外限定で販売しています。正直、海外はあまり売れてません。プチヒットした作品もありますけど、主は日本ですね。理由は単純でurajoは日本人・日本育ちなので日本の文化しかわからん!!ってことです。スタンプってスラングっていうか、日々使われる言葉に追随していかないと売れない。流行り言葉もあるし、やっぱり住んでいる場所でないと作るのは難しいです。

実際に国別の売り上げ数を見ると、日本が圧倒的で全体の90%。残りは、台湾とタイがそこそこ売れて、残りの国はめったに売れません。

国別

そしてスタンプ以外にも絵文字も作ってますし、過去に一度だけ着せ替えなんかも作ったこともあります。でも、主はスタンプです。なんとなく。

どんなスタンプが売れるのか?!

たくさん作りましたが、売れるスタンプと売れないスタンプのギャップは大きいです。まさに天と地。最初のスタンプが売れると創作活動を継続するモチベーションがわきますが、最初が不発だとやる気がうせてしまうのかもしれません。だから最初の作品が大事かも?!これからスタンプ作成を始めようと思っている方がいらっしゃったら、最初のスタンプは気合を入れて作ってくださいね!笑

ではurajoのスタンプの売り上げ数の上位を見てみましょう。

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これが累計売上数の上位50を上から順に並べたものです。日本版も海外版もごちゃ混ぜです。これ以降は同じような傾向で下がっていって、最後の方は数個の売り上げです。

一番売れているのが「うさぎサン」というキャラクタの第1作目です。その数1021個。唯一1,000個を超えたスタンプです。先ほどの金額31円/個を掛け合わせると、約31,000円。一番売れても5年間で3万円なんですよね~。

作るのにかかる労力を考えると割にあわない。これが結論です。一番売れているスタンプでこの金額ですからね。

この「うさぎサン」というキャラクタは、urajoの作品の14番目のキャラクタです。ここに至るまでにもいろいろな試行錯誤がありました。最初はやはりあまり作られていない分野のキャラクタがよいだろうということで、馬のキャラクタを作りました。当時は競合するスタンプの数自体が少なかったこともあり、少数ですが売れました。たぶん、今同じレベルのものを出しても売れないでしょうね。

そのあとは、シンプルなキャラクタがいいのでは?と考えてシンプルな線だけで作った「ほくろ地蔵」というキャラクタ。これもそこそこ売れました。おかげさまで、今でも売れてます。

そしてその後、マイナーなカテゴリばかりを攻めていてもだめじゃないかと思い立ち、メジャー領域の「猫」に挑みました。これがurajoの中では結構大当たり。予想外に売れました。これがurajoのnoteのトレードマークになってます。

その後、方言が売れる、という情報から、「ほくろ地蔵」の仲間の「京ことば地蔵」という地蔵さんのキャラクタを作りました。これがまた予想以上に売れました。上のグラフのランキングの2位がこのキャラクタです。5年間の経過の中で「宗教や文化に関連する領域」のキャラクタということでしばらく新作を封印(審査で全リジェクトされるので)してきましたが、最近、日本限定なら審査が通るようになり、また新作を作り始めました。ぜひ、ご覧ください。

そんなこんなでいろんなキャラクタを創り出しました。売れているものもそうでないものもありますが、urajoにとってはどれも愛着のあるキャラクタです。売れないキャラには売れないなりの愛着があります。これが創作活動の魅力ですね。

なぜ作り続けるのか?!

では、なぜ作り続けるのか?!収入だけでない魅力があるからです。自分が作った作品が見も知らない人に使われているってすごくないですか?!仕事でなく趣味で作ったもの、会社でなく個人で作ったものが使われているんですよ。すごいですよね。この仕組みを作ったLineさん、すごいです。

実際どれくらいのスタンプが使われているのか見てみました。以下のグラフは最近3か月の日本におけるスタンプ送信数です。変動はありますが、毎日750~1000回近くのスタンプが送信されています。

スタンプ送信数

グループラインなど複数人数でのやり取りもありますので、受け取った人数はこの数倍の数になります。自分で作ったスタンプが毎日1000回近くが送られ、その数倍の数の人が受け取っているって想像つきません。うれしい限りです。

これからも世の中の人に使われることを励みにスタンプ創作を続けていきますね~!!!

これからラインスタンプ創作に挑む方へ

どうでしたか?!ラインスタンプで一儲けしようと思いました?!実際のところトップクリエイターの方でないとスタンプの収入で生活を続けていくのは無理かと思います。これで生活していくつもりならトップクリエイターを目指してください!!笑

では副業にする?労力とリターンの関係で割りが合わないかもしれません。お金儲けだけならほかにもよい方法があるかもしれません。創作活動に手間がかかりますのでお金儲けだけを目的にすると続かないように思います。自分の作品が見も知らない人に使われることに魅力を感じる人、あるいは自分のLINEコミュニケーションに自分のスタンプを使ってみたい人は、ぜひ副業にしてください。毎月、ちょっとだけおいしいものが食べられますよ!!あるいは欲しいけどちょっと高価なものがあっても買えますよ。urajoはスマホもタブレットも全部スタンプの売り上げで買いました!!

最後に

最後までお読みいただきありがとうございました。まだまだnoteに不慣れですが、今後もクリエイター活動の報告を続けていきますので、ぜひよろしくお願いします。

興味を持っていただいた方へ..これまでの活動記録は、以下のブログに掲載されています。お暇なら訪問してみてください。


urajoのクリエイター活動を気に入っていただければサポートいただけると嬉しいです。スタンプを購入いただけると、とっても嬉しいです。