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ラインスタンプ創作と株式投資には共通点がある

ふと気が付いた。スタンプの売上って株式投資に通じるものがある!?
気になったので日々のデータを使って詳しく調査してみました。

日々の売り上げの推移

昨年度1年間の日々の売り上げデータを引っ張り出してきました。毎日、毎日、販売データを記録し続けてきた甲斐がありました。

昨年度1年間の日々の売り上げデータ

2つの折れ線グラフがありますが、青い線は「日々の分配金の金額(左縦軸)」です。オレンジ色の線は「販売中のスタンプの種類数(右縦軸)」です。横軸は年月日で、左端は2021年4月1日、右端は2022年3月31日です。
※なお、絵文字や着せ替えはカウントしていません。

オレンジ色の線が7月頃まで水平になっているのは、しばらくの間、新作スタンプをリリースしていなかったからです。この時点で販売していたスタンプの種類は136種類でした。

しばらく休憩していたのが、データからばれた!?

7月頃に創作活動を再開し、それ以降は毎月着実に新作をリリースしている様子がわかります。そして新作リリースとともに、分配金も増えています。努力は結ばれる、ってことです。

また、何か所かピークが出ている日がありますが、これは新作をリリースした日、または「urajoの新作がでたよ!」の通知が流れた日です。リリース直後はまちがいなく売れやすいです。
18,000円を超えた日は、ほくろ地蔵の新作(以下)が「urajoの新作がでたよ!」で通知された日です。

最後にひとつ補足しておきますが、urajoのラインスタンプストア(以下からアクセスできます)の数と合わないのは、海外向けのスタンプが含まれているからです。

では、新作をリリースしたら売り上げは単純に増えていくものなのでしょうか?

販売しているスタンプの種類数と売れた種類数

販売しているスタンプの種類数に対して、その日1日に売れたスタンプの種類数がどのような関係にあるのか、推移をプロットしてみました。

1日に売れるスタンプの種類数の推移(昨年度1年間)

青い線が「販売しているスタンプの種類数」で左縦軸、オレンジ色の線が「1日に売れたスタンプの種類数」で右縦軸、横軸は先ほどと同じく昨年度の1年です。

「販売しているスタンプの種類数」が増えると、「売れたスタンプの種類数」も着実に増えています。きれいな傾向がでていますね。
※年末年始で激しく変動しているのは、単純にお正月に日々の集計をさぼっただけで、実際にはもう少しきれいな傾向になっていたものと思われます。さぼっちゃダメですね。笑

一生の不覚

販売しているスタンプの種類数 vs 1日で売れたスタンプの種類数

こういうのは散布図にするとさらに関係性がよくわかります。

販売しているスタンプの種類数 vs 1日で売れたスタンプの種類数

横軸が「販売しているスタンプの種類数」、縦軸が「1日で売れたスタンプの種類数」です。かなりきれいに傾向がでています。

横軸が136種類(左端)のところで特異な傾向が出ているのは、新作をリリースせずにしばらく放置したため、ほとんど売れない日が何日もあったためと思われます。

つまり、この傾向が期待できるのは、定期的に新作をリリースし続けた場合であって、放置した場合はこの限りではない、ということが推測できます。売り上げを伸ばすには、新作を作り続けましょう!

※なお横軸が166種類のところで出ている特異点は、先ほども書いた通り、年末年始に集計をさぼったためです。重ね重ね申し訳ございません。ペコリ。

無念

いろいろなスタンプが売れると分配額も大きいのか?!

では、1日で売れたスタンプの種類数が多ければ、その1日の売上額も大きいのでしょうか!?グラフにしてみました。

売れたスタンプの種類数と分配金額

これも面白い傾向が出ています。
ここからは、タイトルにもある「株式投資との関係性」も踏まえて考察していきます。

売れるスタンプの種類数が増えると分配金の金額も増える

これは自明な関係ですね。売れる種類が増えれば、分配金の金額も当然増えます。

でも、ちょっと待ってください。1つ前に見た「販売しているスタンプの種類数」と「1日で売れたスタンプの種類数」の関係を思い出してください。いろいろな種類のスタンプを販売しているほど、1日で売れるスタンプの種類も増える、という関係があるのです。

つまりいろいろな種類のスタンプを販売しているほど、分配金が増えるチャンス(期待)があるってことなんです。これって、株式投資の分散投資と似てませんか?!

おいしい話には騙されないで!

スタンプは日本でも海外でも販売していますし、様々なキャラクタ(株式投資でいう投資分野みたいなもの)を販売しています。株式投資に言われる「分散投資することで、安定的なリターンが期待できる」ってことなんですよ!

実際に詳細なデータを見ていくと、同じスタンプが毎日売れるわけではなく、いろいろなスタンプが日替わりでちょこちょこ売れていることがわかりました。(もちろん人気のスタンプは毎日欠かさず一定量売れ続けていますが)

まさに、分散投資。

売れるスタンプの種類が増えると分配金の振れ幅が大きくなる

グラフを見るとわかるように売れたスタンプの種類数が増えると、分配金の振れ幅が大きくなっています。これはなぜ発生するのか?
データをより詳しく分析してみると、この現象はプチヒットする(いつもよりたくさん売れる)スタンプが関係しています。プチヒットが出るとその日だけ金額が高い方に振れます。株式投資をしていると時々ポジティブなニュースがでて大きく評価額があがることがありますが、まさにそれです!種類が増えると、そのチャンス(期待)も増えます。

それは大儲けできる話か?!

逆に言うと、スタンプの種類数が少ないときは、このような上振れ事象には出会いにくいということなんです。一度でもたくさん売れる日があると、モチベーションが上がります。プチヒットが出ることを期待して、スタンプの種類を増やしましょう!

ラインスタンプの分配金を安定的にする方法

以上のことからラインスタンプの分配金を安定的にするコツがわかります。

  • 一定数以上の品揃えまで頑張ること

  • 多少売れない日が続いても作り続けること

  • いろいろなキャラクタをリリースすること(いつかプチヒットする)

当たり前みたいな話ばかりですが、今回の分析はこれらを裏付ける結果となりました。

基本が大事ってことです!

おわりに

今回は分散投資とラインスタンプ収入の安定化に共通点があるのではないか?!という、ふとした疑問から始まったデータ分析の結果を紹介しました。

これからラインスタンプ創作を始めてみようと思っている方、継続は力なりです。地道に作り続けて商品のラインナップを増やしてみてください。いつかきっとプチヒットに出会えるはず?!

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以下の記事では、今回の分析と同じように、これまでの約7年間のラインスタンプ創作活動のデータを踏まえて、ラインスタンプの売り上げを増やすヒントを公開しています。有料記事ですが、ぜひご覧ください。


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