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ラインスタンプの賞味期限

LINEクリエーターズスタンプを作製・販売して、約6年間。ここ2か月、ラインスタンプに賞味期限はあるのか?!を考える機会に恵まれました。今回は、ラインスタンプの賞味期限について考察してみたいと思います。

ラインスタンプの売り上げ推移の典型パターン

ラインスタンプを作成して販売すると、販売開始直後に大きく売れ、そのあとは徐々に売れなくなっていく、というのが典型的なパターンです。

典型

上のグラフは、urajoの”とあるスタンプ”の売り上げの推移です。まさにこれが典型的な推移です。

つまり、賞味期限は1か月。この例ですと2016年3月まではまだそこそこ売れているので、長めに見積もっても約6か月、ということです。これがLINEクリエイターズスタンプの賞味期限理論です。

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ちなみに消費期限はありません。LINEクリエイターズスタンプの仕組みがあり続ける限り、いつまでも消費できます!消費してもお腹は痛くなりませんので、ご心配なく!!笑

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3か月前に起こった不思議な出来事

約3か月前、そんな賞味期限理論を覆す事象が発生しました。

2015年11月頃に販売開始したスタンプ「今日も、うさぎサン」が急に売れ始めたのです!約6年前の作品です。

理由はよくわかりません。一過性のものかと思い、1か月ほど観察していましたが、売れ続けました。以下のグラフをご覧ください。「今日も、うさぎサン」スタンプだけを抽出した売り上げデータです。

うさぎ1

左上のグラフの横軸の右端の目盛は、最新の売り上げデータで2021年7月のデータです(1つの点が1か月に相当します)。

ここ最近の3か月ほどで大きく伸びたことが一目でわかります。1月頃から浮上の兆しが出ていますが、変動が小さかったため、この時点では気がつきませんでした。5月に大きく伸び、ここで異変に気が付きました。その後も観測していましたが傾向は衰えず、先月の7月にはさらに大きく伸びました。

驚きの動きを見せています。これによって賞味期限理論が打ち砕かれました。まるで、ニュートン力学しか知らなかった時代に、アインシュタインが相対性理論を発表したくらいの出来事です!!笑

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大きな波に乗る!!

理由はよくわかりません。よくわかりませんが、この大きな波に乗らない手はありません。

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新作、新作。新作を出して、この波に乗らなければ!!

というわけで、頑張りました!ここ1か月、創作活動に専念しました。まずは、「うさぎサン」シリーズに新作を投入!そして、新しいキャラクタ「しろねこ」も作りました(さっきから、挿絵に入っているので気が付きました?!それです、それ)。

ちょっとだけ、宣伝させてくださいね。

こうやって並べてみると、壮観ですね!よく作ったものだ。

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釣られ買い理論

LINEクリエイターズスタンプには、もうひとつ「釣られ買い理論」というのがあります(笑)。文字通り、「新作を出すと旧作も売れる」という理論です。

新作をリリースすると、そのクリエイターのスタンプを購入したことのある人に「新作が出たよ!!」っていうラインメッセージが届くみたいなのです。ちゃんとした証拠はありませんが、urajo宛にも「urajoの新作が出たよ!!」ってメッセージが届きます(言われなくても、知ってるよ~、って感じですけど。笑)

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そして、新作が出たというメッセージをきっかけに、どんなスタンプがあるのか見てもらい、その結果、新作に限らず、好みに合うスタンプがあったら買ってもらえる!という、ほぼ推測だけからなる理論です。

根拠はありませんが、これまでの観測から、新作を出した後は他の旧作のスタンプもよく売れていました。

他のスタンプの売り上げ

さて、「釣られ買い理論」に基づき、他のスタンプの状況を見てみましょう。

まずは、「うさぎサン」シリーズ。気が付けば、全16作品にも及びます。我ながら、よく作ったものだ。下のグラフを見てください。これが「うさぎサン」シリーズの売り上げ推移です。

ウサギ全部

ものすごいV字ですね。違和感たっぷりのグラフですが、これが実績です。よく見ると、初期値の2015年11月の売り上げを超えました。

トータルリターンが20万円を超えています。ひとつの新キャラを生み出すのには労力がかかりますが、これくらいのリターンが出てくると、頑張った甲斐があるというものです。

細かいグラフは載せませんが、「うさぎサン」シリーズの第2弾や第4弾、第5弾も同じような傾向で売れていました。でも、なぜか、第3弾は売れない。そのうち、「釣られ買い」してくれると嬉しいな。

以上のことから、釣られ買い理論は健在です。シリーズ物の魅力です。これからクリエイターズスタンプを始めようとされている方は、売れ始めたら、そのキャラクタでシリーズ化することをお勧めします!!

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これまでの販売状況

ついでに2021年7月までの販売状況を報告しておきます。

まず、7月単月。下のグラフです。なんと、1,162個も売れました!そしてリターンは約4万6千円。もちろん、urajoスタンプ創作史上、最大個数、最大金額です。

月別

次に累計。やっぱり、ものすごいV字の伸びを見せました。新作の一部の売り上げ効果も上乗せされていますが、狙い通り、波に乗った感じです!

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次はラインスタンププレミアム。プレミアムも過去最高の金額になりました。スタンプ別を見てみると、最近、プレミアム解禁になったばかりの比較的新しいスタンプに交じって、ここでも「今日も、うさぎサン」(Always Cute Rabbit)がたくさん使われています。ひょっとしたら、プレミアムユーザが古いスタンプを発掘し、それを受信した人が気に入って買ってくれた、それがどんどん拡散、というストーリーだったのかもしれませんね。

プレミアム

おまけで、ラインスタンプ購入とプレミアムの相対比較。いつものグラフを下に載せました。棒グラフがリターン、折れ線グラフが売上個数ですので、折れ線グラフに対して棒グラフが突出しているスタンプは、相対的にプレミアムの売り上げが多い、ということです。いつも通りの傾向でした。

プレミアム比較

結論

さて、LINEクリエイターズスタンプの賞味期限は?!の答えです。

よくわかりません。

よくわかりませんが、放置しておいても腐るものではないし、賞味期限なんて考えなくてもいいじゃないですかね。ある日突然急に売れ出すこともある!そういう良いことが起こることを楽しみに毎日に過ごしましょう!

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おわりに

おかげさまで先月(7月)はたくさんの分配金をいただきました。これまでどおり、不要不急のものにお金を使いたいと思います。


urajoのクリエイター活動を気に入っていただければサポートいただけると嬉しいです。スタンプを購入いただけると、とっても嬉しいです。