ご先祖さまと民族の大移動

お盆の帰省ラッシュがはじまりました。

浦幌神社・乳神神社　宮司一筆です。

毎年、8月13日~16日の期間には、
ご先祖さま（死者たち）の霊魂（れいこん）が
あの世から、現世（うつしよ）にやってきます。

いわば、「ご先祖さま（死者たち）の大移動」です。

この時期、決まって渋滞のニュースが流れますが、
日本国民はそれを覚悟で、ふる里へ向かいます。

いわば、「民族の大移動」です。

ご先祖さま（死者たち）の霊魂（れいこん）と、
あなたの霊魂（れいこん）とが、
互いに引きよせあっているようにも感じます。

お盆行事は、
あの世の霊魂（れいこん）と
この世の霊魂（れいこん）との
交信がおこなわれ、
先祖から受け継いできた「和」の精神を
再認識するためのものだと思います。

日本では、
八百万（やおよろず）の神というように、
森羅万象すべてに神が宿ると考えてきました。

神々と共に生き、
ご先祖さま（死者たち）の霊魂も同様に、
「共に存在している」と信仰されてきたのが、
日本人古来の霊魂観であります。

変わることなく、
常に共にある
神様の恵みと
ご先祖様のご恩に
ただただ感謝あるのみです。