奈宇良

折句チャレンジ

奈宇良

折句チャレンジ

記事一覧

エンカウント

円をえがく歌声に 傾ぐ瞳は微笑んで 運命なんて瞞しと 投ずる視線を甘受する えんかうんと 20230625

奈宇良
3週間前

ビュッフェ

微小はいつも 有限をつれて 追憶のなかに 不死をおもい 永遠にかえる びゆつふえ 20240623

奈宇良
3週間前

あくび

あしからず 口の端に引っ掛けて 微量の不在 あくび 20240511

奈宇良
2か月前

Eurasia

Echo means tragic admiration Urania leans by unmoved decoration Rather swallowing bitter tear than wiping them out A bit of sunlight brings me tons of melanchol…

奈宇良
2か月前

グラッタージュ

具象画の君 来世で逢おうと言ったのに ついて回る記憶の端切れ ターコイズの夢さえも 明日まで保たない 自己の内部侵食 雪が降り積もるごとく ぐらつたあじゆ 20240426

奈宇良
2か月前

リンドバーグ

吝嗇を手なづけて 貪欲の手綱を引く バルナ見よ、海は青く あの空が溶け込む所へ 具していざ馳せゆかん りんどばあぐ 20240331

奈宇良
3か月前

くし切り

雲を踏み分け 白いスプールを残し 偽証の酸味を想起すれば 離散するトライアド くしぎり 20230227

奈宇良
4か月前

約束

闇とはいえ縁は青い 雲間の星を探すように 逸らす君の瞳をのぞき込む くすりと笑うのは君か私か やくそく 20240131

奈宇良
5か月前
1

見切り発車

見せてみろ心の襞の奥の奥 聞かせてみろ喉を切り裂く叫び声 理非無きは嗤え 葉書の周りが闇に溶け 終に君には会えなかった 霜が降りるように感情が次第に動きを止め やや左…

奈宇良
6か月前
5

現身

浮いた話を ついぞ聞かぬ 私事外出届 見て見ぬふり うつしみ 20240118

奈宇良
6か月前

練習

レンジフードから覗く奴 閉まらないドア 雪解けの冷凍庫 後ろにもほら れんしゆう 20231214

奈宇良
7か月前

場馴れ

罵詈雑言のように雨が降って 何と言ったか聞き取れなかった 連絡も今や取ることも出来ずに ばなれ 20231130

奈宇良
7か月前

北酒場

希望はしていなかった たまに出会うそんな程度 幸先の良さと評価して 重ねた襟のコントラスト ばれないように強くする きたさかば 20231122

奈宇良
8か月前

海苔巻

飲み込む言葉と 律する感情 まだ、息をしている 気持ちの上で のりまき 20231118

奈宇良
8か月前

敷物

四肢を伸ばしても 機微を感じることはできぬ 悶え苦しんでも 飲み下したものを吐き出すことはできぬ しきもの 20231117

奈宇良
8か月前

似たもの同士

西に向いてあと数歩 建物は既に朽ちている 門扉の隙間に体を捩じ込み ノートのような廊下を渡る ドアが音もなく開いた 裏側を見なくとも分かる 忍び寄る悔恨の感情 にたも…

奈宇良
8か月前
エンカウント

エンカウント

円をえがく歌声に
傾ぐ瞳は微笑んで
運命なんて瞞しと
投ずる視線を甘受する

えんかうんと
20230625

ビュッフェ

ビュッフェ

微小はいつも
有限をつれて
追憶のなかに
不死をおもい
永遠にかえる

びゆつふえ
20240623

あくび

あくび

あしからず
口の端に引っ掛けて
微量の不在

あくび
20240511

Eurasia

Eurasia

Echo means tragic admiration
Urania leans by unmoved decoration
Rather swallowing bitter tear than wiping them out
A bit of sunlight brings me tons of melancholy
Silence tells more than oration
I stan

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グラッタージュ

グラッタージュ

具象画の君
来世で逢おうと言ったのに
ついて回る記憶の端切れ
ターコイズの夢さえも
明日まで保たない
自己の内部侵食
雪が降り積もるごとく

ぐらつたあじゆ
20240426

リンドバーグ

リンドバーグ

吝嗇を手なづけて
貪欲の手綱を引く
バルナ見よ、海は青く
あの空が溶け込む所へ
具していざ馳せゆかん

りんどばあぐ
20240331

くし切り

くし切り

雲を踏み分け
白いスプールを残し
偽証の酸味を想起すれば
離散するトライアド

くしぎり
20230227

約束

約束

闇とはいえ縁は青い
雲間の星を探すように
逸らす君の瞳をのぞき込む
くすりと笑うのは君か私か

やくそく
20240131

見切り発車

見切り発車

見せてみろ心の襞の奥の奥
聞かせてみろ喉を切り裂く叫び声
理非無きは嗤え
葉書の周りが闇に溶け
終に君には会えなかった
霜が降りるように感情が次第に動きを止め
やや左に傾いだ空が見下ろす

みきりはつしや
20240121

現身

現身

浮いた話を
ついぞ聞かぬ
私事外出届
見て見ぬふり

うつしみ
20240118

練習

練習

レンジフードから覗く奴
閉まらないドア
雪解けの冷凍庫
後ろにもほら

れんしゆう
20231214

場馴れ

場馴れ

罵詈雑言のように雨が降って
何と言ったか聞き取れなかった
連絡も今や取ることも出来ずに

ばなれ
20231130

北酒場

北酒場

希望はしていなかった
たまに出会うそんな程度
幸先の良さと評価して
重ねた襟のコントラスト
ばれないように強くする

きたさかば
20231122

海苔巻

海苔巻

飲み込む言葉と
律する感情
まだ、息をしている
気持ちの上で

のりまき
20231118

敷物

敷物

四肢を伸ばしても
機微を感じることはできぬ
悶え苦しんでも
飲み下したものを吐き出すことはできぬ

しきもの
20231117

似たもの同士

似たもの同士

西に向いてあと数歩
建物は既に朽ちている
門扉の隙間に体を捩じ込み
ノートのような廊下を渡る
ドアが音もなく開いた
裏側を見なくとも分かる
忍び寄る悔恨の感情

にたものどうし
20231109