見出し画像

ピースボートと私 その5

夜、家に帰った私は、すぐさま母に福岡に行くことを告げた。
ちょっとは反対されたと思うが、正直覚えていない。
ただ、
お金は一円も出していただく必要ございません!
なんと言われても行きます!
この二つの啖呵をきった事だけは鮮明に覚えている。

母は私が言い出したら、何を言っても聞かない事をわかっていたのだろうと思う。
あと、人に迷惑をかけるような事はしないと言う点に於いては信頼関係を築けていると思っている(今でも)。

生まれて初めてのバイト先では、中々な出来事があり(書けない)、予定より少し早く辞められた。そして、ちょっと病んだ。

一方、教習所では来る日も来る日も外周を走り、更に卒業検定の実技に落ち、その間に私は誕生日を迎え、19歳になった。

ちなみに最後の支払いの段階で、外周は普通であれば一回しか走らない事を知った。
追加料金をかなり支払った。

そんなこんなで、晴れて免許を取得した私は6月某日父の運転する青い車に布団一式を乗せ、福岡に乗り込んだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?