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君はいつでも(2024/05/20)

ニコッ

中指の内側にペン汚れがあると思ってしばらく擦ってから、それが新しくできたホクロだったことに気がつきました。
こんにちは、浦風です。

お昼時間に適当に買ったおにぎりとカップ惣菜を食べていたら、職場の人から「浦風さん、アンパンマン好きだったよね?」と声をかけられた。
その人には以前「ロールパンナ好きなんですよ〜」と話したことがあったので、隠す素振りもせずに「好きです」と返事をしたら、その人は手に持っていた手作り弁当の中身を傾けて見せてくれた。

フライや野菜、ちくわなどお馴染みの具材の中心で真ん丸の狐色したアンパンマンがにこやかにこちらを見ている。
日の丸弁当の梅干しやシュウマイのグリーンピースのように目立った鮮やかさがある訳ではないのに、この弁当の主役はと問われたら迷わず君だと答えてしまう。

弁当の中に入っているアンパンマンといえば、熱しすぎると焦げたり変形したりしてその可愛らしい造形を維持できなくなるアンパンマンポテトだった私は突然お披露目された完全な球とも言える丸さに「丸い!!!!!」とちゃんと喜んだ。

自分が学生の頃からあったのかな?いや、たぶんなかった。もしあったらうちのお母さんは私が喜ぶからと毎回入れる。実際アンパンマンポテトは卵焼きやエビフライと肩を並べるレギュラーメンバーだった。

これでした

職場の人は、中学生になる息子が最近アンパンマンで喜ばなくなってしまったから自分のお弁当にも入れて倍速消費していると言い、よかったら食べてみて!と弁当のど真ん中で職場の蛍光灯によるスポットライトを一身に浴びているそれを差し出してくれた。

お弁当に入ったアンパンマンを食べるのは10年以上振りじゃないだろうか。子供に愛され続けた先突然卒業されたのに、こうやって笑顔のまま大人である自分のとこまで来てくれて、どこまでも愛と勇気でできているんだね。

日本中のありとあらゆる弁当の中で何十年も微笑み続けている君は立派だ。

いただきます。


ではまた。

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