天使さまと僕　Ⅴ

氣付くことの大切さ

『氣付くと言うことも大切な要素の一つです』
「氣付く…こと。ですか」
『そう、氣付きです。物事には真実というものがあります。隠された真実を見極めるには、先入観と言うフィルターを外して見ることも大切になって来ます。そのフィルターを外してみると、時には何か違和感に氣付くこともあるでしょう。または、物事をよく観察をすることで、何かに氣付くこともあるでしょう。何も氣が付かずにいれば、隠された真実も分からず騙されてしまうこともあります。物事には必ずポジティブな面とネガティブな面があります。つまり表裏一体ということです。理由も無く信用してしまって、ポジティブな面ばかりフォーカスし過ぎてよくありませんし、変に疑いネガティブな面にフォーカスし過ぎても物事の本質にはたどり着くことは難しいでしょう。ですから、真実や本質を見るには物事を先入観を外して、よく見たり聞いたりし、違和感などが無いか感じ、氣付くことが大切なのです。物事の真実や本質に氣付くことが出来れば、余計なトラブルも避けられるはずです。この氣付くということは、余計なトラブルだったり、悩みを回避することが出来るのです』
「そうですよね。真実や本質を見抜くことが出来れば、嫌な思いをしたり変なトラブルに巻き込まれたりすることを回避出来るかも知れませんね」
　確かにその物事に対して、安易に信用して失敗したり、疑い過ぎてチャンスを逃したりすることってありますもんね。この氣付きは大切なことかも知れない。
　『これは、私達守護天使の願いでもあるのですが、あまり負の感情に執着しないで欲しいのです。例えば、怒りや妬み、嫉み、などの感情です。生きていたら、こういった感情を持つこともあるでしょう。しかし、こういった感情に執着をし過ぎると、その感情に支配されて、あなた方の素晴らしい輝きを持つ魂がくすんでしまい、闇堕ちしてしまうのです』
「闇落ちっ⁉︎何だか怖いですね。でも世の中には人が嫌がることを平気でする方も少なからずいますもんね」
『そうですね。あなたの好きな映画で例えるなら、ダークサイドっていう表現になるのでしょうか。あの映画は、光と闇という点では、私達の世界に似通っていますね。話はそれましたが、ダークサイドに堕ちてしまわぬように注意して欲しいのです。負の感情が中々消えない時には、私達に祈って下さい。負の感情が無くなるように癒しますから』
「分かりました。怒りなどの感情に支配され闇堕ちしないように注意します」
　闇堕ちかぁ、何だか怖いな…。
　負の感情に呑み込まれると、自分じゃ無くなるような感じになるような気がするからなぁ。気を付けなきゃいけませんね。


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