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介護職員は自由を奪われた労働者なのか?

久しぶりにnoteを書きます。

先日、某大手人材系企業にお呼び頂き訪問させていただいたところ、僕が前に書いた記事がとても印象に残っているとのことだった。

「介護職員募集」やめませんか。の記事を書いてから約2年が経過。この国を取り巻く少子高齢化(問題)や障がい者を取り巻く環境はどのように変化し、これからどういう方向に向かっていくのでしょうか?

この2年間で僕たちUbdobeも紆余曲折を経て医療福祉系シミュレーションゲームTHE Six SENSEや医療福祉系謎解きイベントMystic Mindsや医療福祉系クラブイベントSOCiAL FUNK!などを展開してきた。とにかく僕らのミッションは医療福祉と関係のない最も遠くにいる人たちにどのようにアプローチしていくか?というものである。イベントやデザインはツールなのであって、その根幹を担うコンセプトは企画ごとにスタッフと共に考えてはリリースしている。最近では東京福祉専門学校と先端福祉ビジネス科なる学科も創設することが決まり、先端デュクシというブランディング専用のプロジェクトも立ち上げた。はたまた日本財団から1.5億円を獲得したデジタルアートとリハビリテーションの融合プロジェクト、デジリハも来月から本格始動する。

自分の中では、自分たちがやっていることなんてまだまだ完成度が低く、それぞれイベントや企画ごとに自分なりにつけている点数がなかなか伸びていかない。ひどいものだと3点とか4点のままのものもあるし、8年くらいかけてやっと27点くらいまで到達したものもある。とにかく、先が長い!本当に自分たちが納得のいく作品を生み出すことができるのだろうか?とさえ思い始めてしまう。自問自答と試行錯誤を繰り返す毎日だし、いつもいつも迷いの中で生活をしている。

そんな中、かれこれ5年くらい前に思いついた企画についてとある介護業界団体の人に意見を聞いてもらった。その方には大変お世話になっており、いつも気にかけてくれてたまに酔っ払って電話もくれるような仲だ。僕が出した企画は、簡単に言うと「かわいい子には旅をさせろ」的なやつだ。

特別養護老人ホームなどの施設もそうだし訪問型でもデイサービスでもそうだと思うけど、毎日働いていると職場と家との往復になっていっちゃうことが多いんだよね。これは介護とか福祉の仕事以外にも言えることだけど、とにかく仕事仕事仕事仕事の毎日をこなしていく。1年経って3年経って5年経って10年経つ頃には、「あれ?10年前と何が変わったんだっけ?」ってなる。和菓子や老舗料理店のように変わらないことの尊さもあるけれど、無感情の中で過ごす10年だったらどうだろう。あっという間だよね、10年。20歳の人は30歳になり、40歳の人は50歳になる。ただそれだけのことなんだけど、毎日毎日をどのように過ごしているのかってのが大事で。僕も偉そうなことは言えないよ。今まで毎日飲み歩いて生きてきた人生だったから。けどだいぶ状況が変わった今、すごく想うんだ。

本当に大切なものを守ることと、守るばかりの自分ではなくいつでも自由を感じていること、両方が大事。自分の人生だからね。誰かが決めるんじゃない。自分だけが決めれる存在。本当はね。そこに立ち返った時に、じゃー今、自分はどこで何をしているのか?来年は、どこで何をしていたいのか?をもっともっと自由に考えれる状況を作るべきだと思うの。

で、俺がいつもそういう考え事をするのが出張で移動中の電車や飛行機の中。日本全国、世界各国いろんなところへ行きいろんな人と会った帰りにすげーいろいろ湧いてくる。やっぱり人との出会い、新しい景色、匂い、味とかが作用するんですかね?とにかくいろいろなアイディアが浮かんでくる。逆に言うと、移動していないと生まれることは少ない。これはあくまでも持論だけどね、移動すればするほど何かいろいろ思いつくんだよね。

そこで思ったのです!日本の医療福祉従事者の皆様!!移動しよう!もっともっと動こう!!職場と家の往復じゃなくて、知らない土地へ行って知らない人と出会って自分の価値観ぶっ壊そう!!医療とか福祉の仕事って、「人」そのものが媒体となって「人」そのものにアプローチしていく仕事だから、大事だと思うんだよね、新たな人物との摩擦。で、その摩擦によって形成されていく一周り大きな人柄だったり一層深い人格みたいなものを、その人が勤めている職場がサポートすべきなんじゃないか?って思ったの。福利厚生ってやつですね。「かわいい子には旅をさせろ」的なやつだ。

5年前になんとなくそんなことを思い付いて、日本海に浮かぶ島根県の離島「海士町」というところへ医療福祉従事者を連れて行き、地域医療福祉を体感してもらったり離島の生活を垣間見れるツアーみたいなのを企画したりしてきたの。LOVE AMAってプロジェクト。今も取り組みは続いていて、チェダッテっていう医療福祉従事者専用シェアハウスまで作っちゃったの。作ってから1年もしないうちに全室が埋まってみんな楽しそうに島暮らしを満喫しながら、自分が東京や大阪の都心部で培ってきた医療福祉の知識や技術を地域に活かそうと奮闘している。

なんか、すげーいいじゃんって思うの、こういうの。自由にさ、自分が住みたい地域や活動したい地域を決めてさ、それに挑んでいく。失敗とか成功とか、ないから!別に!やるか、やらないか、それだけだから!!みたいな。

そんで、今俺が考えているのは、これを全国の離島や山間部でできないか?ということ。都心部と離島や山間部の医療福祉事業者が交換留学的な制度を作って人材の交流や交換を行う。野球界で言うところのトレードってやつに近いのかな?一方的に出かけていっちゃうとまた「人材不足問題」が沸き起こりそうなので交換制にするの。そんなプランを、前述したとある介護業界団体の人は「いいねー!」と言ってくれた。この人は本当にいつも僕らを応援してくれるのだ。興味ありそうな法人に声かけてみますね!ということで数社に声をかけてくれたそうだ。がしかし、その反応は悲しきものだった。「そんなことしたら他に職員をとられる」、「休ませるだけの余裕がない」、「法人にメリットない」の雨あられだったそうだ。

僕は悔しいです!悲しいです!!

「各法人さんが言っていることは、結構全部予想済みな感じでした。
だけに、悲しいですね!職員の囲い込み!餌付けして飼うことが本当にその施設の未来に繋がるのか?そんなことより外の世界を見せてあげて、学ばせてあげて、広い視野を持って自分たちの施設の改革に取り組む方がよっぽどいいのに!と思います。」 と素直に言った。

交換制なら問題ないと思うんだけどな。問題あるんかな。それに、戻ってくるかこないかは個人の自由だし、働くか働かないかはいつだって働いている側にある権利なのであって、そこをベースに考えて欲しかったのだが。

ダメかなー、ダメかなー!ノマドスタイルで行こうぜって言っているわけではなくて、自由な選択があっていいよね!ということを言いたいだけなんだけど!

LOVE AMAでやっているようなことを全国でもっともっと展開していくためには何が必要なんだろう?同じような考えを持った同志?協力してくれる事業者?受け入れてくれる離島や山間部の行政?もちろん課題はいろいろあるけどさ、これもっと広まっていけばみんながもっと自由に羽ばたける気がしてならないんだよねー。皆さんはどう思いますか?まとまりのない文章で、半分愚痴みたいになっちゃったけど、誰か教えてください。FBでもTwitterでもなんでもいいので意見下さい。実現させたいです。お待ちしております!


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