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にきちゃんの日比谷野音に向けて 鍛治島彩 島崎友莉亜 新倉愛海

アップアップガールズ(2)(以下、にきちゃん)の大一番、3月3日に日比谷野外大音楽堂で行われるワンマンライブ『アップアップガールズ(2) 輝く☆にきちゃん魂!〜未来へ繋ぐ日比谷野音〜』が目前まで迫ったある朝。メンバーに今の気持ちを聞いてみました。
今回は鍛治島彩&島崎友莉亜&新倉愛海編です。

──まずは、日比谷野音ワンマンへの意気込みをそれぞれ聞かせてください。
 
鍛治島 大きな会場でライブをするってことは、私たちにきちゃんが目指してる大切な目標なんです。
以前、私たちがZepp Tokyo(2021年11月26日『アップアップガールズ(2)Welcome to にきちゃんぱれーど』)でライブをさせていただいたときに、次の目標は日比谷野音だと思ったんです。
なぜかというと、やっぱり野音は先輩のアップアップガールズ(仮)(以下、アプガ(仮))さんが大成功させた場所ですし、野外でのワンマンに挑戦したい、自分たちのライブ力を試したいって気持ちがあって、にきちゃんで野音に立ちたい思ったんです。
にきちゃんは、Zepp Tokyoまでは順調に会場を大きくさせていただけたんですけど、でもそこからの壁は厚くて普通の努力じゃできないところだから、とっても時間がかかってしまったし、ちょっと無理かも?って思ったときも正直ありました。
だから野音が決まったときは、最初は不安だったし、うれしいって感情よりも「大丈夫かな?」って気持ちの方が大きかったっていうのが私の本音ですね。
でも、メンバーと話したり、スタッフさんの顔を見たり、いろんな方が「がんばってね」って言ってくれる中で、少しずつ野音へのワクワクが高まってきました。だけど鍛治島個人としては、「野音は人生の全てがかかってるな」ってすごく思っているので、なんとしても成功できるようにって今がんばってます。

──野音に人生の全てがかかってるというのは?
鍛治島 私にとっては、にきちゃんだけが私の芸能界であり、徐々に拡大できている人生を送らせてもらってる場所なんです。
そのにきちゃん人生の中で、私はずっと右肩上がりでいたいって気持ちがあるんですよ。
なので、止まってる暇も、後ろ向いてる暇も、1回落ち着いてる時間も私は無いと思ってるんです。
もし「野音はまだ早かったね」って言われたとしたら、私はもうここで終わりだってくらいに感じてるんです。
もちろんメンバーそれぞれ思いはあると思うんですけど、私個人としては「ここが人生のターニングポイントだ」「自分がこれだけ努力したからここに来れたんだ」って実感したいんです。
自分の思いだけじゃなく、来てくれたみなさんを全員を楽しませたいっていうのが一番にあります。
それにどれだけ自分が貢献できるのかがすごく重要なことだと思ってます。なので「野音が勝負だ!」ってすごく思うんです。

島崎 日比谷野音は、アイドルに限らず、ほんとにたくさんのアーティストさんが立たれてきた会場じゃないですか。
100年以上の歴史があって、たくさんの伝説のライブが行われてきた場所だと思うんです。
そんなすごい場所に「にきちゃんが、自分が立たせていただく日が来るなんて!」っていうのが、まず一番最初に思ったことです。
ほんとに夢のようですし、簡単に立てる場所じゃないなって思うので、「絶対に成功させたい!」って強い気持ちがあります。
個人的には、一番に好きな尾崎豊さんが、伝説のダイブをした会場だってことですね。

──島崎さんの敬愛する尾崎豊さんの、野音での伝説のダイブを解説しますか。
島崎 ハイ! ライブ中に高いところから飛び降りて、骨折しながらも曲を歌い上げたっていう有名な話があるんです。
私もその映像を見たんですけど、ほんとにすごいんです。
そんな、尾崎さんが伝説を作った同じ場所に私が立てると思うと、ほんとにうれしい気持ちになります。
それくらい熱い魂のこもったライブを、私も同じ場所で届けたい!って心から思ってます。
今回のステージの演出の会議にも参加したんですけど、高いところないかな〜って思ってました(笑)。
さすがに飛んじゃったらダメですけどね(笑)。
でも、尾崎さんだけじゃなく、私が好きな80年代のアーティストさんがみんな野音でやってるんです。なのですごく気持ちが高まります。
だからこそ、私もヘナヘナした気持ちで立ってられないなってすごく思います。

新倉 にきちゃんの野音ワンマンを発表したのが、2023年12月5日のZepp DiverCityでの大きなライブ『アップアップガールズ(2)さわげ!さけべ!にきちゃん☆はいじゃんぷ☆』だったんです。
そのときは、焦りと同時に「野音デカいな」「楽しみだな」って気持ちになりました。
野外のステージって、いくら大きく動いても動き足りないように感じることが多いんです。フェスとかで野外のステージに立ったときでも、すごく力を使うんですよ。
これが日比谷野音となったら、もっと大きくなるわけじゃないですか。私たち5人の力だけで、この会場に集まってくれた方たちをどれだけ圧倒できるのかがすごく大事だなと思うんです。

──新倉さんは、圧倒するパワーを出すためにどんなことをしてるんですか。

新倉 鍛えてます。残りわずかですけど、ギリギリまで体力作りをしっかりやりたいです。あと、イメージトレーニングとリハーサルに真剣に取り組んで、野音で全力のパワーを出し切りたいなと思ってます。

──みなさん、これまで日比谷野音のステージには立った経験もありますし、ライブを見たってこともあると思います。そのときに感じた日比谷野音の印象を聞かせてください。

鍛治島 アプガ(仮)姉さんのオープニングアクト(2020年9月26日『アップアップガールズ(仮)ENDLESS SUMMER in 日比谷野音』)で立たせていただいたことがあるんですけど、野音の特徴は、ステージに立っていても客席にいても、ファンのみなさんがいる客席がキラキラなるのが魅力的だなっていうのが印象に残ってます。
陽があるうちはTシャツの色がはっきり見えるし、夜はペンライトの色が直接の照明みたいになるなって。それは客席の角度とかの影響もあるのかなって思います。
ペンライトの色のきれいさはライブハウスや箱のライブでも感じるんですけど、野音はさらに際立って見えるんです。お客さんの体が発光してる、みたいに感じます(笑)。
あと、客席の熱量もすごく見えるんですよね。来てくれるお客さんの存在がより大事に感じるのが野音のライブなのかなって。にきちゃんの野音では、それがどうなるのかが楽しみです。

島崎 実際に客席側から見たときに、野音のライブってお客さんひとりひとりが参加して、自分も一体となってライブを作ってるなってすごく実感できたんです。ライブハウスとはまた違う印象がすごくしました。にきちゃんのライブでも、たくさんの方が一緒にライブを作る一員になって欲しいなって思います。

新倉 私がアイドルを始めたての頃、野音の知識があまり無い頃に、たまたまベイビーレイズJAPAN(以下、ベビレ)さんのライブ映像を見て鳥肌が立ったんです。自分が実際に行ったわけじゃないのに、ファンの方とベビレさんが作る熱量が映像から伝わってきて、ここにしかない!みたいな熱い空間にゾクゾクしたんです。のちのち、それが野音でやったライブだと知ったんです。改めて野音を調べていったら、すっごい歴史もあるし、いろんな人たちが立たれているんだなって。そういう歴史とか来てくださるお客さんとか、あらゆるパワーが重なって、やっと完成できるライブ会場なんだって思いました。なので、にきちゃんも野音の歴史に加われるようなすごいライブをしたいです。

──なるほど。さて、にきちゃんは2017年2月25日の結成から今年で7周年を迎えました。これまで発表した楽曲の中から、特に思い入れのある曲をライブの印象も込めて聞かせてください。

島崎 私は最新曲なんですけど「君と僕の軌跡」を挙げさせてください。

この曲は去年12月のZepp DiverCityで初披露させていただいたんですけど、個人的には歌い出しや大切なパートを任されていただいてる曲なんです。歌に対して、今まで以上に私ががんばらなきゃいけないって覚悟を決めた曲でもあるんです。それに、ライブではお客さんからすごいパワーをいただけるんですよ。
今のにきちゃんの熱いパフォーマンスを体現してる曲だなって気がしています。お客さんと作るあげる一体感がすごく出る曲なので、私も熱い魂を込めた歌を届けたいと思ってます。

──歌い出しはどういう気持ちで臨んでるんですか? みんなの視線が集中しますよね。

島崎 そうなんですよ。歌い出しは振り付けもないので、とにかく歌に思いを込めるってことに集中してます。でも、まだまだ全然完成形じゃないと思っているので、もっともっと高めていきたいです。

新倉 でも、私はしまちゃんの歌をめっちゃ信頼してますね。そのパートは、しまちゃんの歌から他のメンバーが一斉に外を向く振りがあるんですけど、みんな信頼してめちゃ安心してニコニコでやってます。

鍛治島 私は「自分のひと言目で全てが決まる」みたいな曲を持ってないので、そのプレッシャーが実感としてないんです(笑)。想像でしかわからないし、たぶん私だったらその重圧に耐えられる自信がないですね(笑)。だから「しまちゃんすっごい大変なんだろうな」「いつもありがとう」って気持ちです。

島崎 私の中では、それこそベビレさんの「夜明け Brand New Days」の林愛夏さんの姿を想像して歌ってるんですよ。あの落ちサビのときって、みんながハーってなるじゃないですか。「私もああいう風になりたい」「私も愛夏さんみたいな歌を届けたい!」ってくらいの気持ちでやらせていただいてます。

新倉 私は「スターティングオーバー」です。

この曲は、私たち3期生メンバーが加入したときにいただいた曲なんですけど、初めてやったときは9人体制で、にきちゃんの中では一番人数が多いときだったんです。それからここまで走ってきて、今は5人体制でやってるんですけど、私としては、今までにきちゃんにいたメンバーみんなの思いも背負ってパフォーマンスしたいって気持ちがあります。

──曲のどんな部分に特に惹かれますか?

新倉 この曲は、私たちからファンのみんなにありがとうとか感謝を伝えられる曲だと思うんです。みんながいてくれたおかげで、出会ってくれたおかげで、私たちがステージに立つことができるって喜びをストレートに伝えられると思うんです。あと、思い入れのある部分は、私のパートなんですけど「青春だ」です。

鍛治島 あ〜いいね。

新倉 これを歌ったときは、にきちゃんに入ってほんとにすぐのときで、いろいろわからないことが多い中でいただけたありがたい歌割りのひとつなんです。私「ここやりたいな」と思って、michitomoさんに「ここ歌いたいんですよね」ってちょっとアピール押し押しで言ってたんです。そしたら、ありがたいことに実際にいただけたんです。

鍛治島、島崎 知らなかった!!

新倉 なので、このワンフレーズにすっごく思いを込めて歌っていたんです。にきちゃんと一緒に青春のように楽しくてわちゃわちゃした最高の時間を楽しもうって思いを、これからもたくさんの方に伝えていきたいです。

鍛治島 私は「二の足Dancing」ですね。

デビュー曲です。これをいただいたときは、まだ野音でワンマンができるなんて想像もできないくらいの時代でした。そこから、いろんな人ににきちゃんを知ってもらえるように、今までずっとがんばってがんばって歌い続けてきたんです。メンバーの人数が変わっていく中で、そのときそのときのベストな「二の足Dancing」を歌ってきて、今もこの5人のメンバーで最高の「二の足Dancing」を歌えてると思うんです。

──7年間歌い続けてきた「二の足Dancing」は、最初とどのように変化したと思いますか。

鍛治島 人数の違いもありますけど、それ以上に曲に深みが出たかなと思います。最初に歌ってたときは、「二の足を踏んでる女の子の曲」を私たちが歌ってるって感じだったんですけど、今では「何度も二の足を踏んできた私たちの歌」になってるなって思います。実際に「悔しい思いをした」「ここで踏み出せなかった」って経験をしてきたぶん、曲の深みとか歌の説得力が出てると思いますね。私は大きなワンマンライブがあるたびに、この曲の歌詞を振り返って、自分はどう伝えればいいかってすごく考えます。自分の歌割り1個しかないですけど(笑)、でも「どう歌おう」って毎回考えますね。

──鍛治島さんの場合、自分の代名詞になった鼻リコーダーを炸裂させますよね。

鍛治島 そーですね。鼻ぢからもどんどん鍛えていかないとダメですね(笑)。

新倉 でもほんとに、鼻リコーダーのパートは、お客さんみんながかじぃさんにしか目が行ってないのがすごくわかるんです。自分たちも後ろで踊ってはいるんですけど、私の推しの方もかじぃさんのリコーダー一点に目が行ってるんです。

島崎 それ、わかります。私もいつも後ろから、ウオーって思いながらかじぃさんの背中を見てます(笑)。これからもいっぱい視線を集めて欲しいです。

新倉 私たちの気合もかじぃさんに託して、素敵な音色を響かせて欲しいっていつも思ってます。

鍛治島 うわ、責任重大でした(笑)。

──(笑)。では、グループとして個人として、日比谷野音ワンマンの先に目指すものを聞かせてください。

新倉 やっぱり、野音からさらにアガっていけるにきちゃんでいたいとすっごく思ってます。野音を終えたら、春が来てその先には私の大好きな夏がやってくるんです。にきちゃんは長い間走り続けさせていただいて、私たち3期メンバーも加入から今年で5年になるんです。たくさんのアイドルさんがいる中でも、自分たちが一番でありたいって気持ちはすっごく持ってるんです。なので、この野音でたくさんの方に「にきちゃんのライブ最高だったな」って印象を残して、この夏の勢いにつなげたいです。あと私個人としては、歌を伸ばしたいなって思ってるんです。最初はダンスが好きだってにきちゃんに入ってきたんですけど、そのぶん歌がめちゃくちゃ苦手で、今まで避けてきたところがあったんです。でも、いろんなライブを見ていく中で、生の歌声だからこそ届くものがあるなってすごく実感したんです。だったら私も、自分の思いをしっかり歌に乗せて届けられるようになりたいと思って、今はボイトレの個人レッスンもがんばってます。いつか、人の心を動かせるぐらい感情を込めた歌を伝えられるようになりたいです。

島崎 にきちゃんは、去年12月にZepp DiverCityワンマンをやらせていただいて、早くも3ヶ月後に日比谷野音に立たせていただけるんです。それはメンバーの力だけじゃできないことですし、スタッフさん、そしてファンのみなさんのおかげだなって心から思います。
みなさんの気持ちに応えられるように、私たちは野音で熱量たっぷりのライブをお見せして、そのままの熱さで走っていきたいですし、みなさんの熱も冷まさずにさらに大きくなっていきたいです。
私的には、もっと日本全国の方に直接会いに行ってにきちゃんのライブをお届けしたいなって思ってます。行ったことのない土地もたくさんありますし、もちろん地元にも大きくなって帰りたいなっていうのもあります。
いろんなところ、たくさんライブがしたいです。
あと個人的にやりたいことですよね。今ってSNSの時代じゃないですか。私がアイドル始めた頃は全然こんな感じじゃなかったのに、どんどん時代が変わってアイドルの形も変わっていってるなってすごく実感するんです。なので、SNSをもっとがんばって、にきちゃんを知ってもらうきっかけを作っていきたいと思ってます。
パフォーマンス面だと、引き続き歌もダンスももっとがんばりたいです。誰からも「この子に任せれば大丈夫!」って思ってもらえる存在を目指してがんばります!

鍛治島 グループとしては、やっぱり「野音でやったアイドル」って言い方ができることってすごく強みになると思うんです。
なので、自信を持ってそう言えるように、まず野音を成功させて、そこからのにきちゃんを加速させていきたいです。この5人のにきちゃんは最強だと思うし、どこまで行けるのが私は楽しみなんですよね。
明確な目標としては、「ライブに呼ばれるアイドルでありたい」ってすごく思います。トリやメインステージにバンバン行けるアイドルさんたちがいますけど、昔からその枠に並びたいって気持ちを持ってるんです。
その思いを揺るがさずに、自分たちのライブをもっと極めていきたいですね。あと、今はメンバー5人という、ひとりひとりの持ってるパワーが世に知ってもらいやすい人数だと思うんですよね。私は、去年一昨年とあまり個人の活動が多くできていなかったと思うので、自分がにきちゃんの強みになれるように、いろんな分野に挑戦していきたいと思ってます。
鍛治島彩が世間でどこまで通用するのかをちゃんと見つけていきたいと思ってます。もちろん、歌とダンスを磨いていきたいですね。
歌は、私もボイストレーニング通って嫌になっちゃうくらいがんばってはいるんです。でもボイトレの先生に「伸びが遅い」「追求心が足りない」ってすごく言われてるんです。音楽性が狭いらしいんですよね。「アイドルの歌が苦手ならば、違うジャンルから自分の個性を出すきっかけを見つけなきゃ」ってことも言っていただけてるんです。そういう中で、すごいグルグルしてて伸び悩んでるところではあったりするんですよ。でも、ありがたいことに表現者ってポジションにいさせてもらってるからには、鍛治島彩の歌ってものを確立できるようにがんばっていきたいです。あと、やっぱりにきちゃんはハッピーや笑顔を届けるエンターテイメントを提供していきたいので、「このグループに鍛治島がいるから面白いよね」「鍛治島がいるからちょっと他とは違うよね」って思ってもらえることが私が望んでることでもあるんです。にきちゃんを知ってもらうきっかけのスパイスとして、これからも人と違うことをして目立っていきたいです(笑)。



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