アップアップガールズ(2)8人の偶然、あるいは必然 第3回 小さい身体とまっすぐな努力と大きな覚悟・島崎友莉亜

島崎友莉亜

アップアップガールズ(2)初心者のためのアプガ(2)メンバー講座、第3回は誰もが愛くるしく思ってしまう、メンバーにはあざといと言われていますが“それこそがまさにアイドル!”という存在・3期メンバーの島崎友莉亜にスポットを当てていきます。

アップアップガールズ(2)は、2016年11月6日「アップアップガールズ(仮)武道館超決戦」にてサプライズ発表された「アップアップガールズ(2)オーディション」によって選ばれたメンバーで結成されました。

島崎はその時、武道館に観に来ていたといいます。

そのころ島崎は、アイドルグループ・AIS(アイス/All Idol Songsの略)のメンバーでした。
まだその時のブログはこのように残っているので、島崎友莉亜に興味を持った人、もっともっと知りたいという人には読んでいただきたいと思います。
アップされている写真も、あざと…いや、とても可愛いものばかりなので必見です。

島崎はもともと歌は苦手で、アイドルではなく演技に魅力を感じ、オーディションを受け続けたといいます。ですがその中で、アイドルには興味は無いかと聞かれ、アイドルを意識するようになったそう。35回目に受けたオーディションで、アイドルルネッサンス候補生に選ばれ、そして36回目のオーディションでようやくアイドルルネッサンスの妹分的なグループであるAISのメンバーになれたのです。

AIS時代の映像は、まだ観ることが出来ますので、さきほどのブログとあわせて興味のある人は是非見てみてください。MVやライブ動画はもちろん、島崎の個人動画や踊ってみた動画もありますし、SHOWROOM配信などでMCを担当している島崎を見ることもできます。
AISは、TIFや@JAM EXPOなどのフェスにも例年参加し、ワンマンライブも大成功、徐々にファンを増やしていきました。

さきほどのアプガ(仮)の武道館を観たというブログに書いている、アプガ(仮)のメンバー・新井愛瞳にもらったというチラシから思いついたというのがこちらの「AISの実」という島崎による手書きチラシです。

画像2

(AIS解散時にファン有志によって作られたブックレットより)

こちらの対談では、AIS時代のことにも答えています。

リーダー・高萩千夏との対談で、自らの過去のことのほかにも、アイドルを好きになった過程、アプガ(2)オーディションのこと、新メンバーとして加入直後のことなどもお話ししているので、島崎友莉亜に興味のある人必見の記事になっています。

この対談でも触れられていますが、2018年9月、惜しまれながらAISは解散してしまいました。

「AISが解散したあと自分はアイドルありきの自分だったなってすごい実感して。半年くらい何もなかったときは、ほんとに生きる気力というか将来とか全然考えられなくて真っ暗だったんです。」

歌割りは少なかったと言いますが、趣味と特技だと公言していた努力を武器に、サブリーダーとしてひたむきにアイドル活動をがんばっていた島崎は、本当に絶望したのだと思います。

解散の経緯などは、「Top Yell NEO 2019SUMMER」の単独インタビューで自ら語っています。小学生から受けまくったオーディションのことなども語られているので、必見です。

そんな島崎が目にしたのが、アップアップガールズ(2)新メンバーオーディションでした。

https://www.yum-audition.jp

オーディションに応募したきっかけは、AIS解散後の気持ちと共に、こちらの記事に書かれています。

「応募要項に『夢を諦めきれない人』っていう項目があったので、絶対に応募したい!って思いました。」

夢を諦めきれない、やはりこのキーワードは大きいのでしょう、第2回で紹介した2期メンバーの佐々木ほのかもこのキーワードで応募を決めたと発言しています。

夢を諦めきれずに応募したアプガ(2)オーディションで、島崎は最終候補11人まで残ります。

2019 年2月3日に行われた新メンバー生オーディション特番で、島崎はアップアップガールズ(2)ファンの前に初めてその姿を見せました。出番は36:00あたりからになります。
アイドルになりたいという決意をしっかりと語り、「ZETTAI」(PARADAISE GO!! GO!!)を踊り歌い、「痛いよ」(清竜人)のギター弾き語る島崎。「オーディションに合格して、もう一度ステージに立って、アプガ(2)のみなさんと輝きたいです。よろしくお願いします!」という言葉から、本当に再びステージに立ちたいという想い、覚悟が伝わってきます。

その後のSHOWROOM審査では、持ち前の真面目さで毎日スケッチブックに日付やイラストを書いたり、誰よりもきちんと計画的に配信をしたりして、ユーザーの注目を集めました。
そしてオーディションのラスト、#アプガ2ミッションとしてアプガ(2)楽曲のダンス動画、歌動画を2曲Twitterでアップするという課題が出されました。島崎のアップしたものは、いまも見ることが出来ます。

ダンス動画・初恋Ding Dong


ダンス動画・二の足Dancing


「初恋Ding Dong」では、ダンスだけではなく笑顔やいろいろな表情まで気をつかっているのがわかります。「二の足Dancing」でのキレのあるダンスも素晴らしいです。

歌動画・かかって来なさい

歌動画・どしゃぶりのテラス席

「かかって来なさい」ではなんと、歌だけではなくダンスも披露。相当な練習をして挑んだのではないでしょうか? 

島崎のオーディションのラストのメッセージがこちらです。彼女の真面目な部分と、オーディションへの熱意、アイドルへの覚悟が感じられるものになっています。

3月3日の新メンバーオーディション途中報告会では、大方の予想通り見事合格。アップアップガールズ(2)のメンバーになることができました!

島崎の発表は49:50あたりからになります。島崎がステージに登場したとき、AIS時代からのファンたちの歓声、「二の足Dancing」での友莉亜コールから、本当に彼女が愛される存在だったことが伝わってきます。

ここから島崎の、アプガ(2)として全力でぶつかるアイドル人生が始まりました。ギターを使ってのオリジナルソング自己紹介や、“ころころぷりぷり”というキャッチフレーズも自ら考え出していきます。Twitterでの「おはよう」Tweetがないと、1日が始まらないというファンもできました。“あざとい”というキャラクターもできあがっていきます。その生まれついてのあざとい可愛さは、誰もが認める、アイドルとしての素晴らしい魅力でしょう。

単独ライブや対バン、フェスなどをアプガ(2)として経験していく島崎ですが、自らも“緊張しい”だと言っているように、ステージで上手くいかないことも多くありました。

2020年3月に行われたこちらの取材では、“緊張しい”な性格なこと、それを言い訳にせずに日々努力していること、“キラキラしたもの”を届けるためにこれからも毎日配信していくことを語ってくれています。

このインタビューのあと、ファンのみなさんに会えない自粛期間の中、島崎の歌もダンスも、大きく成長したように感じられます。
先が見えないなかで、彼女なりにいろいろ悩んだのではないでしょうか。恐らく、これまで通りにまっすぐに、変わらず努力していくことを選んだのだと思います。
最近ではSHOWROOMでの発言もとても明るくなり、なにか自信を持ったのを感じますし、ステージでのダンスもより大きくなり、その歌唱力も格段にアップしています。

2020年8月にアップした、同じく、アプガ(2)の前にアイドルグループの解散を経験している新倉愛海との踊ってみた動画、歌ってみた動画でその努力の結果は見ることが出来ます。

そして島崎は、ある日のSHOWROOMにて、高校三年生の彼女は進学をせず、卒業後はアイドル1本でいくという発言をさらっとしてしまいました。
発表はあっけないものでしたが、きっと真面目な彼女のことですから、相当悩んで結論を出し、アイドル1本でいくという覚悟をしたことは想像に難くありません。
その覚悟こそが、彼女の成長に繋がったのではないでしょうか?
本当にそうなのかは、今後の彼女のステージや配信、発言を見て確認していくしかありません。


何度も何度も挫けずに、さまざまな経験をし、悩みながらも絶え間ない努力の果てに島崎がアプガ(2)メンバーになったことは、もちろん偶然ではあるのですが、やはり必然としか思えないのです。

次世代を担うメンバーのひとりとして、特に歌唱メンバーとしての活躍が期待されている島崎の未来を見守っていくしかありませんね。

200719全速力_200901_0

メンバーひとりひとりに焦点をあて、魅力を紹介していくこの連載、次回もお楽しみに!

文:岩岡としえ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?