アップアップガールズ(2)　8人の偶然、あるいは必然第6回　ギャルでニートな美人さんのほとばしる才能と熱いパトス・森永新菜

アップアップガールズ（２）

森永新菜

アップアップガールズ（２）初心者のために、メンバーひとりひとりを紹介していくこの連載、今回はアプガ（２）、3期メンバーの森永新菜を取り上げます。

森永がアプガ（２）ファンの前に姿を現したのは、2019年2月3日にSHOWROOMで配信された、「アップアップガールズ（２）新メンバー生オーディション特番」でした。

女子高生らしい服装で、緊張した面持ちの森永は27:45あたりから観ることが出来ます。
アカペラで「残酷な天使のテーゼ」のサビを、迫力ある歌声で思い切り歌う様が印象的です。韓国語での「パンケーキ食べたい」も、かなりインパクトがあり、MCを担当していたメンバーの鍛治島彩も高評価。

韓国が大好きで、アニメが大好きだということを、もうすでにしっかりアピールしているのがわかります。

のちに森永は、オーディションでは「本性を隠そうとしていた」「アイドルのオーディションだからおしとやかにしようとしていた」と言っていましたが、それこそがこの時なのです。

ですが、森永の本当の姿はすぐに現れるのでした。最終候補者全員でのSHOWROOMオーディションにおいて。
最初こそ、おしとやかにしようとしていましたが、「ですぅ〜！」という独特の語尾が登場したり、ときどき言葉遣いがおもしろかったり、「あぁぁぁぁ!!!」と大声で反応したり、自己紹介しようとして「もりな…ああっ!!」と名字を言いそうになったり…そんなSHOWROOM審査の中でもはや、おしとやかさは諦めたのでしょう、SHOWROOM審査後、2019年2月17日に行われた「新メンバーオーディション特番」では本当の姿の森永が炸裂！

森永の登場は29:20あたりからです。
「ますぅ〜」にメンバーや審査員も大ウケ、さらにはSHOWROOMで生まれたラップでのメンバー紹介が最高の仕上がりになっております。メンバー全員を思いっきり笑顔にさせたという点が、すばらしいのでございます。

SHOWROOM審査の最初は、アイドルということでかしこまっていた森永ですが、視聴者のみなさんの反応やお言葉によって、アイドルとは表面を着飾って演じるものではなく、着飾らない素の自分を誇らしいものにすることこそがアイドルなのだと、自然と体感できたのではないかと推察できます。

さらにはそれだけではなく、全員への課題である「二の足Dancing」のアカペラ歌唱も堂々としたものになっているところにも注目です。

ほかの最終候補者が緊張で歌詞を飛ばしたり、歌えなくなったりしている中、音程やリズムはまだまだながら、しっかりと歌いきっている森永。歌の経験はまったくなかったという森永は、この日のためにしっかりと練習を重ねて、仕上げてきたのだということが伝わってきます。

1:08:10くらいからの、グループでのフォーメーションダンス披露でも、同時にオーディションを受けていたアイドル経験者、島崎友莉亜や新倉愛海にも負けない出来映えなのがわかります。中学生の時はダンス部に所属していたそうなので、それが活かされていると思われます。

この生配信前のアプガ2ミッションの歌動画とダンス動画も、アイドル経験がないながら、何度も歌って踊って仕上げたのでしょう。

歌動画・フユトテトテ

歌動画・OVER DRIVE

ダンス動画・かかって来なさい

ダンス動画・フユトテトテ

特にダンス動画は、長身と長い手足を活かしたダイナミックなダンスがとても印象的です。しっかりと本番までに仕上げることができる、森永はそんな印象でした。

さらには「新メンバーオーディション特番」メンバーラップの披露とアカペラ歌唱の出来から、本番に強い子だというところもわかります。

アイドルとしての経験はなかった森永ですが、以前は声優を目指し、大手事務所の演技のワークショップに参加したりしていたといいます。その後ＣＭ出演や撮影会などの芸能活動はしていたというので、本番での覚悟や度胸などは、ついていたのかもしれません。

SHOWROOM配信と「新メンバーオーディション特番」での発表が功を奏したのか、森永新菜はオーディションに合格しアプガ（２）の3期メンバーとなりました。

2019年3月3日の「新メンバーオーディション途中報告会」での合格発表と登場に、アップアップガールズ（仮）メンバーたちも、アプガ（２）メンバーたちも思わず笑ってしまっています。時間は39:00あたりから。森永の反応や言葉遣いと、ステージに登場するときの珍妙なポーズ！　もうすっかり森永は、素の自分を出すことに躊躇はなくなっています。
その時に披露した「二の足Dancing」の力強い歌唱に対して、当時のメンバーだった橋村理子はこう感想を述べています。

「エネルギーを感じました。カッコいいなと思いました」

ここから、アイドル・森永新菜がスタートします。

おなじ3期メンバー、島崎と新倉はアイドルグループ経験者と言うこともあり、経験していない森永は、正直加入直後のライブなどでは歌もダンスもフォーメーションも、満足できるような出来ではありませんでした。

徐々にステージでのパフォーマンスも成長していくとともに、徐々に森永の魅力も解き放たれていきます。

そんな森永の魅力は、こちらの記事で多少明らかになっています。

見た目や話し方はいまどきのギャルなのに、ニートだったと本人は言っています。韓流女性アイドルが好きで、アニメも好きで、コスプレも好きで、…徐々にそんなヲタクな趣味がつまびらかになっていきました。

さきほどの記事でも書かれていますが、森永は演技力も高いのでした。「Be lonely together」MVでの森永の演技には目を見張るものがあります。

特に2:34〜のシーンの演技は、観る者すべてが驚くほどのものになっています。さらにはライブでの「Be lonely together」や、新曲「雨に唄えば」の表情の演技もすばらしいので、是非とも注目していただきたいです。
きっと今後、俳優としても活躍できる可能性はあると思われます。

それだけではなく、メイクも好きで、おしゃれも大好き、高校卒業してすぐにヘアカラーも自ら変えるほど、美に対するこだわりもあわせ持っている森永。
そんな森永は2019年夏から、無謀とも言えるほどのチャレンジを始めました。
ミス・インターナショナル日本代表選出大会への出場です。

そのために夏の間ダイエットを続け、美を磨き、ファイナリストに選出されました。

「2020 ミス・インターナショナル日本代表選出大会」の様子は、こちらで観ることが出来ます。

「1次審査 着物審査」は28:00〜、「2次審査 水着審査」は1:10〜からが森永の登場時間です。ファンのみなさんの熱い声援もしっかり収録されております。
そんなファンたちの熱意もあり、森永はWebジェニック賞に選出されました。

さらに2020年になってからも森永は、さまざまなチャレンジを始めます。

「アンニョン森永韓国語講座」と題した動画をTwitterで2月19日〜9月19日、ほぼ毎日朝と夜、300回以上の長きに渡ってアップしたり、

自粛期間に入ってからの「おうちチェキ会」では、さまざまなコスチュームを着たり、ポスカでイラストを描いたり、

SHOWROOMリレー配信の中で、アプガ(2)の衣装デザインをして、それが実際に衣装になったり、

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新曲発売のクラウドファンディングを成功させるため、#アプガ2ニューチャレンジとしてメンバー全員のアクセサリー制作に挑戦したりもしました。
その素晴らしいアクセサリーの公開は、こちらの動画の28:10〜観ることが出来ます。


このようにさまざまな才能をどんどん開花させている森永は、まだまだこれからも、まだ本人も知らない才能を開花していくのでしょう。

それはアプガ（２）になるまで、溜めに溜めたエネルギー＝熱いパトスがその原動力になっているのだと思われます。
森永はSHOWROOMで時折真剣に、人間はどう生きるべきかなど、人生哲学とも言えることを視聴者と語ったりもしています。
彼女が熱いパトスの持ち主であることは、間違いないのです。

そのパトスで我々の想像も出来ない新しい事にチャレンジしていく、そのカッコよさこそが森永新菜なのです。

彼女は紛れもなくチャレンジ上等のアプガ魂の持ち主であり、アプガ(2)のメンバーになったのも偶然ではなく、必然だったのかもしれません。

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アプガ(２)のメンバーひとりずつの魅力を紹介していく連載、次回もお楽しみに！

文：岩岡としえ


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