命の重さを初めて知る時

「クワガタさん、ごめんなさい!」

ウチは田舎なので、夏になれば近所でカブト虫やクワガタ虫を捕獲することが出来る。

何匹か捕まえて飼っていたが、ある朝全滅していた。
たぶん餌を与えるのを飼い主である息子が忘れていたのだ。

その事実に気づき息子は大泣き。

息子なりの贖罪はお墓をつくって埋葬することだった。

その時に墓前?に向かって息子がボソッと言った。
「クワガタさん、ごめんなさい!」

何故だか今、突然 幼少の頃の息子の行動を思い出した。 

今や大学生になり父と子の距離感をきっちり保っているが、今日の仕事が終わったら昔話でもしたいな。

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