測光方式について(知識の物置)

測光とは?
現在カメラの多くには、AEと呼ばれるカメラが自ら露出を決定する機能を持っています。しかし、露出は明るさに左右されます。そのため、カメラの中には露出計とよばれる明るさを計るための装置があり、明るさを計ることは測光 と呼ばれています。

中央重点測光

Canonの図

Nikonの図

PENTAXの図

他のものと比べて昔からからある方式で、中央にある物ほど 重要度が高いと見て中央にある物の明るさを中心に 明るさを計ります。単純な方式なのであたりやすいこと、後述する「分割」と異なり複雑でないため昔から慣れ親しんだ人には、明るさ補正がしやすいのが特徴です。

スポット測光

Canonの図

Nikonの図

PENTAXの図

露出でいうマニュアル露出の測光方式版です。
近年、普通のカメラにもつけられることが多くなったのが、この方式です。少し前まで、ハイアマチュアモデルといった高価な機種にしかついていなかった方式です。これも、そのまま露出の値を出すため、露出の補正がやりやすいです。なお、周囲の明るさを測らずに、ただ一点の明るさを測ることが出来るので、露出の確定が難しい環境下でも、周囲の状態にほぼ影響されません。よって、的確な露出の決定がやりやすいのが最大の特徴です。しかし、これは、常時、露出の補正を撮影者によりすることが前提となりますのでスポット測光は露出をカメラ任せにせずに、自分の好みに決めたい方向けといえます。
欠点として、
小さい部分だけで露出を測るため、どこの撮りたいものの明るさを測ればいいのかが直ぐにわからないと使いこなせないです。
使いこなせるようになれば、明るさを自在に操れます!

分割測光

Canonの図

Nikonの図

PENTAXの図

現在のほとんどをしめる方式で、呼び名が各社によりかなり違います。
評価 マルチパターン ハニカムパターン等がありますが、基本的機能は同じです。
この方式は、所謂オートとなっています。つまり、勝手に露出補正を行ってくれるので、撮る人は露出補正を行べきところが少ないのが最大の特徴といえます。
これでは、全部を分けて、各々の明るさを計測し、その明るさのデータやその他の情報、つまり、レンズからの距離データー等の撮影データと各社用意した、数多のデーターベースとの照合で、カメラ側が一般に適正と思われる露出値を計算するといった、複雑な行程の後、露出を決定しています。それ故本来、露出補正の必要とされているシーンで、カメラ任せにできることが多くなります。
分割測光は、露出補正を任せたいときに便利です。
しかし、カメラによる露出の補正は完璧ではありません。よって、カメラが露出補正をすることが欠点にもなります。そのため、これでも、露出補正すべきときがあります。ところが、カメラが露出の補正を行ってしまってるので撮る人が正確に露出の補正するのが困難になります。

初心者の方は、オートである分割測光とスポット測光を半分半分で使ってみましょう!

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