世界の発生


新しい家電を,買いに行った、気に入った商品を,店員さんに告げると、色は「黒」と「白」のどちらにするか?尋ねられた。

よくあるシチュエーションだが、僕は、こんな時、概ね「黒」を選ぶ

黒は、神秘的な色だと思う。

黒は、色なのだろうか?色が無い状態が黒なのだろうか?

気になって調べてみると、そもそも「色」というもの自体、存在していないようで、光の波長が長かったり、短いのを見て、脳が「色」として識別しているだけで、その結果、物が赤く見えたり、青かったり、しているだけであるらしい。

つまり、自然界に「色」が着いているのではなく、

我々に、光がそのように見えてしまう「目玉」が付いているだけなのだ。

前出の「黒」とは、光を全て吸収してしまい、反射しない物質が、可視光線しか、見えない「人の目」には、黒く写るだけらしい。

つまり、キャンパスに、「黒い絵の具を塗る」という行為は、「色を塗っている」のでは無く、「光を吸収してしまう物質を塗り付けて」いるだけなのだ。

このような、光と知覚の不思議な関係は、我々に奇妙な錯覚を起こさせる。 たとえば、「地球は、青い」とか「リンゴは赤い」等とおかしな思い込みを生じさせるが、

「青い」とか「赤い」なんて、おかしな現象は、自然界には「あり得ない」のだ。

もともと世界に色が付いていたわけではない。

光が有っただけで、一部の生物が、その波長の「長短」と強度(濃淡)に対応した視力を獲得しただけだ。

そう、世界に色なんて着いている訳がない。

たとえば、生まれたての地球の「原始の海」には、
「色」なんて存在しがなかった筈だ。

何故なら、生物が、進化を始めるまでは、

色を認識出来る者が存在しないのだから「原始的な生物」が、何億年もかけて、進化し、「視覚」を獲得するまでの間、世界は、「無色」同然だった筈だよね?

やがて進化が、始まり、生物達が視覚を獲得し始めて、徐々に世界は、色を纏った筈だ。

可視光線に対応した視神経を持つ生物が出現するまで、世界は、闇の中に、ひっそりと、佇んでいただけだっただろう。

世界に「視力」(視覚を持った生物)が、誕生する以前は、世界には「色」ばかりか、「形」すら無かったと言えるだろう。

視覚以外については、どうだろう?

触覚・嗅覚等や、それらの情報を受容・処理する「脳」を生物が、まだ持たない頃の「世界」は、本当に「有った」?それを認識する者が存在しないのに?

よく、理系のセンセーや、専門家の方々は、世界は「ビッグバン」で生まれたという妄想にとらわれていると聞くが、

僕のようなコテコテの文系の、理系オンチに言わせると、

「それは、ちょっと違うね」

世界は、生物が知覚を獲得して初めて発生し(姿を現わし、その進化と共に徐々にその姿をあきらかにしていった筈だ。そうした、「命」の歩みこそが、「世界」の起源と発生の仕組みです。

これが、理数系信者の皆様の信仰する「ビッグバン起源説」を信用しない理系オンチの、スーパー文系男子の僕が描く世界像です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?