時間は空に浮いている


僕は、以前患った大病の後遺症で、体に重篤な障害が残り、離職して以来、失業中の求職者なので、勤めていない。

それでも何故か、金曜日は、ワクワクするし、土日はノンビリし、 月曜日は、ちょっとだけ、引き締まった気分になる。

こうしたライフサイクルは、体に染み込んでいるようで、無意識にそうなってしまうから、不思議だ

一日は、朝・昼・夜という太陽のリズムが流れ、一年は、春夏秋冬と、自然のリズムが有るが、

一週間は、なんのリズムだろうか?調べてみると、月のリズムだった。月の満ち欠けが、七日周期であることから、一週間という時間の区切りが始まったらしい。これは僕には、少し意外だった。

太陽と月が、時計と暦を、それぞれ分担して、時間を回している構図は興味深い。

そもそも古代人は、当然現代のような「天文学的知識」は無かったから、

彼らの把握する月と太陽の姿は、現代の我々が知るものとは、かなり違ったものだった筈だ。

僕は、昔の人は、太陽と月を別の天体と認識していなかった(つまり、混同していた)可能性も有ると思う。

何故なら、火の使用を覚えたばかりの頃は、「火が燃え続けない理由」は、知らなかった筈だから、その現象(火が燃えたり、尽きたりする様子)を太陽にも当てはめただろう。日中燦々と燃えていた太陽が、燃え尽きて、夜、月になる、と、見るのが、自然だろう、それで「火」と「日」の両方の説明が付くから「一石二鳥」で、都合が良かった筈だ。

いずれにせよ空に浮いた二つの天体が、ヒントになって「時間」が生まれたのだろう。

時間というアイディアは、怪我か病気で「狩り」や、農作業を外されて、ノンビリ空を見ていた暇人の妄想に違いないと、病気で離職し、失業中で暇人の僕は、そう妄想する。

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