光の不思議


冷蔵庫の「半開き」に気付かず、食材を、無駄にしてしまった。

冷蔵庫は、構造上、この「半開き」や、「故障」に気付き難い仕組みに出来ている。

ドアを、開けば、電灯が灯り、閉まれば消える。

もし、逆に、閉まっている時も、明るければ、明かりが漏れて「半開き」に気付いたのに。

え?閉まっている時、明るくても、意味無いって?しかし、僕は、閉まっている時の中の様子は確認できないから、意味無いか、どうか?は、判断出来ない、もし、明るければ、野菜室で野菜と野菜の妖精達が、盆踊りを始めるかも知れないでしょ? 踊っている中が、暗くちゃ、可哀想だ。

確認できない以上、「そんな事は、あり得ない」と否定する事も出来ない筈だ。

元々、光とは「無駄で無意味」な物なのだ。

「地球以外の宇宙」では、「宇宙人」あるいは「地球外生命体 が、いなければ(もちろんいるかも知れないが)それを知覚できる存在が、いなければ、冷蔵庫の中が明るいような無駄に明るいだけなのだ。

ところで、僕は、よく電気の消し忘れをするから、深夜コンビニへ出掛けて、帰ると、寝静まったアパートで、僕の無人の部屋だけが、煌々と虚しく光っている事が有る。

宇宙でも、光は、ほとんどの場所では、虚しい光だ。

宇宙に限らず、地球でも、光合成を行う生き物や、視力を持った生物が、出現する以前の太古の世界では、無駄に明るいだけだった筈だから、

光は、それを必要とする者にとってだけ、存在しているように見える。

この不思議な現象は「意味」とか「謎」といった現象に、似ている。

物事や現象に「名前」を付け、呼ぶ事だけなら容易だが、「その意味は?」となると厄介だ。

前回の記事で「時間」について、だらだらと書き綴ったが、

昔の哲学者が「時間とは、それが何か?と問われるまでは、誰でもそれを理解しているが、そう問われた瞬間分から分からなくなる物である。」と言ったらしい。

僕は、この世は全て、そんな物だと思う。「光も然り」なのだ。

光は不思議だ、世界は謎だ。

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