鼻づまり宇宙船


ようやく初夏っぽい日が続く時期になってきて、

春先ずっと、鼻炎気味だったが、最近、鼻の調子が良い

鼻が少し詰まったぐらいでは、あまり困らないが、やはり不快だ。

目や耳と同じ「知覚器官」であるのに、目や耳に比べ、鼻は、重要度が低い気がする。

目は、行動に不可欠だし、耳は、古く(人に進化する前)は、天敵(虎・ハイエナ等の捕食獣)からの危機を察知する為の防衛器官であっただろう。

比べて鼻は、その役割が、決して大きくないわりに、頭部の真ん中にあるのは、何故?

もっとも、鼻は、知覚器官である前に、呼吸器でもあった、酸素を吸い込み、二酸化炭素を放出し、それを元に植物が、光合成を行うのだから、鼻は、個人の一部である以前に生態系の一部でもあるのだろう。

我々の祖先が猿山を離れ、猿の仲間であることを忘れ、「文化・文明」等という小賢しい小道具に囲まれて暮らすようになっても

猿山にいた頃のまま、退化させずに、顔の真ん中に鼻を付けているのは、どんなに仲間を離れてもなお、「宇宙船地球号」の乗組員である証なのだろうか?

ただの呼吸器官でなく、呼吸を通じて環境との繋がりを再確認し、生態系の一角としての自覚を持つ為のシンボルとして「鼻」は、目立つ場所に座しているのだろうか?

鼻は、自己の為だけの物ではなく、

地球という宇宙船の貴重な動力源でもあるのだろう。


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