「世界」という謎


新しく買った目覚まし時計のアラームが大き過ぎて、困ってます。

「音が聞こえる」 という現象は不思議な事だと思う。

世界は、様々な「音」に溢れている様に感じるが、本当だろうか?

「風の音」「波の音」「雨の音」それらは、本当に「世界に」存在している?

「音」は、音波と呼ばれる振動が、耳の奥の鼓膜を振動させた事を脳が感知して「聞こえる」訳だ。

鼓膜が音の「発生源」なら、「音が聞こえるという現象」は耳の中で起きているとも言えるだろう。

「鼓膜」と「脳」だけで成立している現象だから、体内だけで完結しているから「世界」とは、あまり関係ないのでは?

聴覚は、どのような経緯で発達 したのだろう?

世界に音が有るから、耳が出来たのだろうか、あるいは耳が出来たから、音が生まれた?

もし、全ての生物が、耳が不自由になる病が流行し、全生物が、一斉に、耳が聞こえなくなったら、世界は、「無音」にならないだろうか?

同じように、「視覚」「触覚」も生物が知覚すればこそ成立する現象だろう。 と考えると、世界は、我々の知覚が成立させている事にならない?

では、もし、太古の地球上で、生物の進化が「知覚を獲得する」という方向へ進まなかったら、世界という存在は成立しなかったのではないだろうか?

では、検証実験をしてみよう。

まず、コップ一杯の水を、ベランダに放置してみます。

そこに、一匹の知覚神経を持たない微生物が、飛来してきたと、仮定しよう。その微生物には知覚神経が、無いから、そのコップも、水も、知覚出来ないから、「無い」と一緒の筈だ。

彼には、彼自身の存在だけが全てだ。
 知覚が無ければ、「他」とか「外」なんて彼には関係無い筈だし、また、「内」(自分自身)すら知覚できないから、彼という現象そのものが、彼自身と、無縁であるとも言える。

彼は、全てから、孤立し、全てと、無関係な、孤独な存在である。

だが、この状況は、太古の地球の、生物が進化を始める前の原始の海でも同じ筈だ。

つまり、地球で発生した生物の「最初の一匹目」と、彼が置かれた状況は、ほぼ一緒だろう。

「コップの彼」には、世界は、存在しない。彼は、世界を知覚する事も、他から知覚される事も無い。この状況は「無」としか言いようが無いでしょ?

窓越しに彼の棲むコップを眺めていても、何も起こらないから、

彼には、「進化」を始めて貰おう。

まず初めに、分裂して「増殖」して貰います。

一匹だけでは、進化は始まらない気がするからだ。

すると、徐々に彼は、コップの中に、増えて行くが、彼が、コップから溢れる前に、「共喰い」を始めて貰おう。

進化には 生存競争が、必要だから、頑張って「切磋琢磨」して進化して貰おう。

そうした進化の過程で、彼らが知覚を身に付ければ、自分達の周りに水が有る事にも、その果てにコップが有る事にも、やがて気付くかもしれない。そうなって、初めて「コップの中」という彼らの世界は成立すろ。

また逆に、知覚が宿らなければ、やはり世界は「初期設定」(無)のままだろう。

やはり、「進化」が、知覚を実現しなかった場合、「世界」は成立しそうにない。

このような、「知覚と世界の不思議な関係」については、今まで何度も、記事に書いてきたが、やはり、僕には「世界」は、「知覚」を前提として成立しているようにしか見えない。

検証実験結果

世界は、謎に包まれていて、我々「出来損ないの猿」の手に負える代物ではありませんでした。

人類が「世界」を理解する事は未来永劫無いのかも知れない。

「科学」は両刃の剣だから、そこまで到達する頃には我々は自滅しているような気がしません?

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