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音楽プレイリストについて考えてみた

<ポイント>
1.音楽サブスクサービスにおける、音楽プレイリストの出現
2.音楽プレイリスト=ミックステープのようなもの
3.音楽を通じたコミュニケーションの拡張が起きている 

 定額制音楽サブスクサービスが台頭してきて、音楽の聴き方そのものが変わってきた。
 これまでは、CDパッケージでシングルやアルバムを買って、オーディオコンポで聴いて、友達などと貸し借りして音楽トークに華が咲いていてた。
しかし、昨今のCDパッケージ売上の減少などから、音楽=CDという習慣も薄れてきた。
 そんな折に、iPodなどでデジタルで音楽が聴けるようになり、さらにはスマホなどで定額で音楽が聴き放題ができる時代になってきた。
そんな中で、シングルやアルバムという形態で音楽を聴くということも変わってきているのではないかと思う。
 その代わりになるうる可能性があるのが音楽プレイリストだ。

 AWAやSpotifyなどの定額制音楽サブスクサービスでは、ユーザーが自分の好みの曲や知ってほしい曲などをプレイリストとして作ることができる。
 これは、カセットテープやMDを知っている世代にとってはミックステープのような感覚に近いものだと思う(実際、書いている当人もその世代なので、お気に入りの曲をまとめて、友達と貸し借りして盛り上がった記憶がある)。そんな音楽体験が、今ではデジタル上で簡単にできてしまう。音楽が好きな人であればあるほど、こういった音楽体験を通じたコミュニケーションを積極的に活用していることだろう。

 音楽を聴く側としては、このような変化を感じている中で、アーティスト側もこれまでとは違ったアプローチで音楽を届けることが可能になったのではと思うようになった。これまでシングルをリリースして、そしてアルバムをリリースしてといった音楽の届け方ではなく、音楽サブスクなどにある音楽プレイリストを活用した音楽の届け方ができるのではないだろうか?そうすることで、もしかしたらこれまでできなかった音楽の楽しみ方を世の中に届けられるのかもしれない。

 これからの時代で音楽を作って届けていく人たちには、これまでのような音楽の届け方ではなく、音楽サブスクなどのこれからの音楽の聴き方になるようなものと合った新進的な方法で音楽を届けてくれることに期待したい。