見出し画像

Sexy Zone-彼らの音楽から見る、『ChapterⅡ』への期待


『令和のレトロポップ』を歌いこなすSexy Zone

まずは、何も聞かずにこの曲を聴いていただきたいのです。

これは6/7に発売される、Sexy Zoneの9枚目のオリジナルアルバム、『ChapterⅡ』のリード曲、『Purple Rain』です。

そう、新曲です。ホヤホヤの新曲。

ですが、どこかで聴いたことがあるような気がしませんか…?
題名ははっきりしないけど、何か知ってるぞ…?と思いませんか?

もしかして、この曲ですか?

それともこの曲でしょうか。

もしくは、C-C-Bの『Romanticが止まらない』ですか?(公式動画が無い…!)

そう、このPurple Rainは、80'sの大ヒット曲たちを彷彿とさせる曲なのです。

このような80'sを思わせる曲たちを、ここ数年のSexy Zoneは多く歌っています。

前作のアルバム、『ザ・ハイライト』のリード曲である『Forever Gold』はVan Halenの『Jump』を思い出しますし、

また、1つ前のシングル、『Trust Me, Trust You.』に収録されている『See you again』には、The Policeの『Every Breath You Take』を感じます。

尚、洋楽だけでなく、邦楽に関しても彼らは往年のシティポップの名曲を思い出す曲を歌っています。

例えばアルバム『POP×STEP!?』に収録されている『タイムトラベル』(下記動画5:10〜、クリップしています)は、竹内まりやさんの『Plastic Love』感があります。

このように、彼らはこのどこか懐かしい曲たちを、現代でも違和感なくオシャレな『令和のレトロポップ』として歌いこなしています。

古く感じない理由としては、彼ら自身の持つアーバンな雰囲気と、単純に歌が上手いこと、振付などもありますが、個人的には彼ら自身がどの曲も「最高にかっこいい!」と自信と誇りを持って披露していることが一番大きいのではないかと思っています。

『令和の最新ポップ』も歌いこなすSexy Zone

一方で、最新シングル『Cream』は、作詞・作曲iriさん×作曲・編曲Yaffleさんという、JPOPの最強で最高で最先端のお2人の提供曲です。

『Trust Me, Trust You.』は平井大さんの提供。

『夏のハイドレンジア』は秦基博さん。

前述のアルバム『ザ・ハイライト』でも、もう一曲のリード曲である『THE FINEST』はNulbarichさん提供。
他にもCreamと同じくiriさん、岡崎体育さんなど、今の音楽シーンで話題の方々からいろんな曲を提供していただいています。

ちなみに、最初にお話した間もなく発売予定のアルバム『ChapterⅡ』には、nobodyknows+さん、hiyune(chilldspot)さん、尾崎世界観(クリープハイプ) さんからの楽曲提供が発表されています。

『令和の最新ポップ』も、もちろん大得意なSexy Zoneなのです。

『POP×STEP!?』という名盤

様々な曲を、それぞれの良さを活かしながら、自分たちらしさ全開で魅力的に歌う。
歌唱力はもちろんですが、2つ前のオリジナルアルバムである『POP×STEP!?』での経験が、その大きなきっかけになったと思います。

このアルバムは名前の通り「ポップス」が詰め込まれた作品です。
"今作は様々なポップソングを『SexyZone』というフィルターを通して東京から発信する!をコンセプトに、過去作と比べても更に「ポップス」に言及した作品となります。
王道のポップスをはじめ、様々なジャンルのポップソングをSexy Zoneを通してオリジナルのJ-popに消化した彩りの豊かさが特徴の1枚です。"

このアルバムには、新しいSexy Zoneを見せたいと思った風磨くんが、自ら様々なジャンルの曲を大量に聴き、Sexy Zoneに合うと思うアーティストを見つけて、それをメンバーに伝えて話し合い、レコード会社にプレゼンし、実際に何曲かはそのアーティストの曲が採用された、という経緯があります。

彼らが自分たちで選んだ「歌いたい曲」「合うと思う曲」と、レコード会社側が彼らに選んでくれた「歌ってほしい曲」「合うと思う曲」、両方が合わさり、『POP×STEP!?』は実に様々なジャンルのポップスの詰まった1枚になりました。
そしてその全ての曲を、彼らは彼らの色に染め、「Sexy Zoneの曲」として歌いこなしたのです。

『RIGHT NEXT TO YOU』という革命

そして、Sexy Zoneの音楽について語るとき、忘れてはいけないのが『RIGHT NEXT TO YOU』の存在です。

10周年アルバム、SZ10THのリード曲。これまでの歴史を振り返るアルバムに入れた、本人たちも「挑戦だった」と語った、難易度の高い、「UKガラージ」「ディープ・ハウス」の音楽性を取り入れた、全編英語詞のハードなダンスナンバー。

この曲は革命でした。
端的に言うと、バズりました。

たくさんの音楽好きの方に見つかり、専門家の方の感想や解説が記事になり、たくさんのサイトで紹介されました。
Sexy Zoneがこんなにも踊れること、歌えること、英語の発音が良いこと、完成度の高いパフォーマンスをすることが世間に伝わり、
薔薇を持った幼いデビュー時代から、今の大人になったSexy Zoneへとイメージがアップデートされるきっかけにもなりました。

この機を逃す手はなく、次も同じ路線で行くことも出来たはずです。
しかし彼らは次のシングルの『LET'S MUSIC』で、全く異なる「パーティファンク」を披露し、また新しい魅力を見せてくれたのでした。

彼らにとって音楽とは

このように、彼らの音楽はジャンルにとらわれず、多彩です。

思うに、彼らは流行はおさえつつも、時代もジャンルも関係なく、良いものは良い、かっこいいものはかっこいい、おしゃれなものはおしゃれ、好きなものは好き、という自分たちの感覚を、素直に大切にしているのではないでしょうか。

そして、周りのスタッフさんもそれを理解し、後押ししてくれていると感じます。

キラキラのアイドルソングも、トンチキと呼ばれる曲たちも、バラードも、ダンスナンバーも、アイドルとして12年、どんな曲でも真摯に歌ってきた彼らには、どんな曲でもしっかりと自分たちのものにできる力がある。
それは彼らが積み重ねてきたもの。守ってきたもの。磨いてきたものです。

健人くんはSexy Zoneについて、ドキュメンタリー番組で「世界で活躍するボーイズグループになりたい」と言っていました。
そして、ラジオで「音楽に特化したグループでありたい」と発言しています。

「SexyZoneのメンバーって一人ひとりブランド力があるので、そのブランドを僕は守っていきたい。
一人ひとりの繊細な心とか、持ってるプライドとか、みんなの大切なものを俺は守りたい。
音楽に特化すれば彼らはそこで守られてる分、表現がより豊かになっていく。」

Sexy Zoneは、今それぞれ個人で活躍しています。
ドラマ、映画、舞台、バラエティ、CM。
各々が、力をつけています。

彼らには今、残念ですが冠番組がありません。
アイドル雑誌も卒業しました。
グループ仕事として、彼らの成長をぶつけ合える場所は、ますますこの「音楽」になっていくと思います。
「音楽」が彼らを守る自信に、力に、安心して自由に表現できるグループとしての拠り所であり続けるために。きっと彼らはこれからも、いろいろな音楽に、楽しみながら挑戦し続けることでしょう。

そして『ChapterⅡ』へ

今更ですが、最新アルバムの題名は『ChapterⅡ』です。
それは、メンバーのマリウスくんが昨年12月31日をもって、Sexy Zoneと芸能界から卒業したからです。

まだ体調が戻りきらない中、マリウスくんは5日間だけ戻ってきてくれて、自分の口で丁寧に、療養に入ってからのこと、現状、そしてこれからのことについて説明してくれました。
更に、5人での夢をたくさん叶えてくれました。
5人のインスタ。5人の旅行。5人のドーム。5人のカウコン。5人の新曲。
夢のように儚い、でも幸せしかなかった、奇跡の5日間。
こうして、Sexy Zoneの『ChapterⅠ』は、これ以上ないほど美しく幕を閉じました。

そんな『ChapterⅠ』を胸に、今Sexy Zoneは『ChapterⅡ』を歩み始めようとしています。

ファンとして、どうしても寂しくはありますが、不安はありません。

入所当初から歌の上手さに定評のあった聡くんは、舞台やドラマ、CMと、演技のお仕事でますます表現力が豊かになっています。
歌はもちろん、類まれなるダンスのセンスにも磨きがかかり、普段の笑顔の可愛らしさとかっこいいパフォーマンスのギャップも最高で、歌番組では必ず「見つかる」存在です。

勝利くんは2年連続のSHOCKのライバル役を経て、自分の殻を破り、歌もダンスも格段にステップアップしています。
訴えかける様な心を震わせる歌い方、指先まで綺麗なダンスといった魅力はそのままに、どちらかというとバランサーとしてのセンターの立ち位置であった勝利くんが、これからどんどん前に出てくるであろう今後には、期待しかなく。

本人の歌の上手さやラップを含めた歌詞の才能はもちろん、Sexy Zone全体を見て、各々、そしてグループとしての良さがより伝わるように、いつもSexy Zoneの音楽面を支えている風磨くん。
更にはその八面六臂の活躍からタイアップとしてシングルを呼び込んだり、テレビで見せる面白いキャラクターからは想像できないアイドルとしてのキラキラした姿で沼に落としたり、少し前まではちょっと怖い印象を持たれることもありましたが、今は完全にSexy Zoneを知ってもらえる「入口」になっています。

セクシーサンキューでグループの名刺を配り続けてきてくれた健人くんは、念願の海外ドラマも決まり、とうとう世界にグループの名刺を配るところまでたどり着きました。
言うまでもない、圧倒的ボーカル、圧倒的表現力、圧倒的アイドル性、圧倒的カメラアピール、圧倒的華と美しさ。デビューからずっとエースの、いつでも有言実行の彼が語るのは、突拍子も無い夢ではなく、綿密に計画され、一歩一歩実現に近づいていく目標です。

そして、マリウスくんは卒業しても一番のセクラバとして、共に歩み、時には海外の音楽の流行をメンバーに教えてくれています。

ね、楽しみでしかないんです。
だって、まだまだ伸びしろしかないんです。

そんな彼らが選んだ、『ChapterⅡ』のリード曲が冒頭の『Purple Rain』なのです。
どうでしょう、ワクワクしてきませんか…?
他にどんな曲が入っているか、気になりませんか…?

知ったら、聴いたら、きっと好きになる。そして応援したくなるのがSexy Zoneだと思っています。
『ChapterⅡ』が、どうか少しでも多くの人に届きますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?