Monkeys!i感想

Monkeys!i。私が待ち望んだHARUKAZEさんから出た最新作。体験版ではこれまでのエロゲの紙芝居と違い、場面絵が豊富であり、楽しい展開。これは製品版でも期待!であった・・・・

Monkeys!iを許さない

Monkeys!iの良かった点

Monkeys!iの良かった点はまず作画量である。大体は一枚絵が基本であるが、この作品ではコマ割をした漫画表現をしている。そのため、場面の様子がわかりやすく、飽きない。とても楽しい。正直ここが本作の売りであり、よくない点でもある。

2つ目は曲、BGMである。Monkeys!iのopを見たとき、私は。「神ゲー確定」と感じた。とにかくお洒落であり、本作のお話の中心である共学化について、月島カラスとの関係、男女とは。つまりジェンダーや生まれという難しいテーマにぴったりであった。曲を聴くとぐっとくるものがある。そして、BGMも負けておらず、特に「シルバーロード」という曲は素晴らしい。正直子の曲最後に流れたら勝ちと言えてしまうほどである。体験版では月島カラスが礼節やマナーを学ぶ理由を猿吉に話すときに流れる。神。他にもopの曲をアレンジした「雨上がり」という曲も素晴らしい。お洒落路線に走っているので、曲も結構洒落ている。曲についてはさすがHARUKAZEといったところである。

3つ目は男子校場面があることである。女装学園ものというと、大体は女子校に編入してずっと過ごすのが当たり前であり、製作する上でも楽である。しかし、Monkeys!iは共学化が目標であり、男子校にもしっかり行っている。女装は手段であるというのが面白い。そのため男子校パートもあるのだが、まぁこっちの方が面白い。南というキャラがだんだん癖になり、いなきゃいけないレベルである。サブキャラなのに。男子の子供っぽさ、女子の高飛車で大人な感じ。この二つの様子がよく見れてとても良かったが、まぁ2つの学校を深くは扱えないわけで、浅い場面も多い。そこはしょうがない。男子校に通ってた人兼童貞がプレイするとなおよし。非童貞はやるな。

4つ目はキャラデザである。ここは一言。みんな良い。色使いがお洒落だね。僕がすきなのは月島カラスちゃん。あと置田くんとジュリア。

Monkeys!iの悪い点

正直、このゲームはめちゃくちゃ期待しており、教育実習を乗り越えられたのはこのゲームの存在があったことも大きいと考える。しかし、プレイしてみると、褒めたいような褒めたくないような。好きなゲームは神ゲーであってほしい。いや、良い点が多いのに悪いところがでかすぎるこのもったいなさ。これがMonkeys!iである。定価で買わないほうがいいかも。

1つ目はストーリーの短さ。20時間ぐらいで共通ルート・個別全ルートクリアしました。まぁ飽きるぐらいならさくさくできるほうがいいんですが、一部ルートでは明らかに尺が短すぎるものがある。正直わくわくして金曜日とかいう最高な日にはじめたのに、土日で全ルート終わるのは、なんか喪失感が。ね。

2つ目はストーリーについて。本作は猿吉が男子校の廃校阻止のために、女子校にジュリアという名で通い、信頼を勝ち取って共学化を目指すものである。この共学化というのがなかなか大変であり、ゴールであると私は感じていたが、意外とサクサク進んでいってしまい、あまり重点に置かれていないような感じがした。ん?意外と共学化についてはスムーズに進んでるなぁとびっくりしてしまった。その他、個別キャラの悩み、問題を解決することに焦点を当てていくので、共学化頑張るぞ!という僕の気持ちが一瞬でなくなった。まぁしょうがないね。カラスは共学化賛成派で始まっているのもストーリーを進めやすくする反面、ボリュームがなくなる原因でもある。ならカラスとはいちゃいちゃしてくれ。

3つ目は個別ルートについて。ここが一番問題である。全員が悪いわけではない。当たりルートは硝子ノ宮硝子、霧灯ユキ。この2つである。おしいのはメバチルート。このルートは下手に親事情、多重人格を入れたため、ただでさえストーリー少ないので説明不足に陥った。お母さんの人格はなに、いつ猿吉に恋したのか経過を表して、お母さんはなんなんだよ。お母さんなに。もう色々よくわからなくなった。だから感動路線に持って行きたいのだろうが、泣けるわけないだろう。展開が早すぎるよ。そして、月島カラス。このルートを作ったやつ。ゆるさねぇ!!!月島カラスは暇死するほど人生に飽き飽きしていた。だが、猿吉が面白いものを見せてやると。この関係性ですよ。もう付き合ってくれと何度思ったか。そのぐらい二人の関係性は一番濃いのである。しかも、月島カラスルートは他3キャラを攻略しなければ出来ないTrueルートである。こんなん期待しまくりである。なぜなら本作のメインヒロインだからである。しかし、蓋を開けてみるとどうだろうか。最初の遊園地パートは素晴らしかった。なんか初々しい感じのデート。カラスちゃんはモノトーン柄のフリフリドレスでツインテール。ついに始まったんだな。俺の待ち望んだシナリオが。と思ったが、それは最初だけ。もうツインテールカラスちゃんは出てきません。カラスから猿吉への告白。きましたわと思いきやまさかの猿吉殺傷事件に遭う。病院で意識不明。カラス激おこ。私が番長になり、復讐を果たすと言いはじめる。なんやこの展開・・・僕が待っていたのはカラスちゃんとのイチャイチャ。別ルートでもカラスからの視線。若干のオトメ心は感じられた。ここまできたらやることやらないとね。と思ってたのに。なんで急にヤンキー喧嘩モードの話やねん。カラスルートじゃなくて他でやってくれ。しまいには猿吉の魂が謎の国外から来た高級猿とごっつんこして魂が猿に乗り移りました。猿の姿で行くぜ。みたいな流れに。もうめちゃくちゃや。俺はエロゲーやってるんや。ヒロインという枠がなんのために存在していると思っているんだ。イチャイチャするためだろ。私はこの月島カラスという存在が好きすぎたため、被害は甚大であった。HARUKAZE絶対にゆるさねぇ・・・!!!!!!後、時系列バラバラすぎていまどの時間軸にいるのかわからなくなることが多い。ちゃんと今をメインに書いて。そして感動路線にもっていきたいのはわかるけど無理やりすぎ。泣けるわけない。

でもエロゲーでしょ?エッチシーンあるのにイチャイチャシーンをカットできるの???????出来ます。夢オチで。。。。。ふざけんじゃねぇ。なにしてくれとんねん。ということで4つ目はエッチシーン夢オチ回想大杉問題。この現象はカラスルート、メバチルートで起こった。だから駄作ルートになるんや。減らすんじゃなくてボリューム増やせ。まさかのエッチシーン夢オチって。回想もひどすぎる。その行為に至るまでの流れを教えてくれ、あるのなら。僕はそれを見たかったのになんでカットしたの!?このせいでカラスルートはほぼ猿吉死にかけ魂状態の話とカラスぶちギレの話がメインとなりました。あとエッチシーンで主人公しゃべらないのなんやねん。せっかくの沢澤砂羽なのに。

5つ目はCG共通ルート多すぎて個別少ない問題。体験版では多くのCG。47枚の一枚絵、コマ割絵を見れたが、体験版が一番多かったのではと思ってしまうほど、その後はそんな多くなかった。こんな沢山絵が出てきてすごいなぁ。楽しいなぁと思っていたので、後半は少し残念でした。硝子ルートはなんと4枚。終わってる。。メバチルートが15枚。ユキルートが22枚。カラスルートが35枚。カラスに関してはそうじゃない展開の絵が多いため、無駄である。ユキルートでは簡単なラフ絵での場面絵が登場しており、なぜこれを全部のルートでやらないのかと疑問に感じた。どうしてユキルートだけなの?教えてKlee。共通ルートの絵は合計で85枚である。

6つ目は女装要素のお決まりが少ない。男子が女子校に潜入するのだからバレるバレないのお決まりはあってほしい。なぜこんなにバレる展開がないのか。それはカラスという存在としっかり声を出さないで過ごしたためである。カラスが基本的にばれないための指導をしている。そして友だちが全然いない。放課後遊ぶ展開もない。あっても飯。関係薄ければそうなるわ。オトメドメインでそういう展開は見ましょう。

以上がMonkeys!iの感想である。怒りの原因はカラスのルートをひどくした開発人である。ファンディスク作れ。さもないと許さん。しかし、内容がひどいかと言われれば、面白い点が多い。だからなんか悔しいのである。萌えゲーアワードでも主題歌賞取れればよいと思う。題材が題材なだけ、もう少し掘り下げていける要素が多いと思う。恋愛と共学化。なかなか一緒にするには難しい内容であったかもしれない。しかし、その努力に拍手を送りたい。ありがとうHARUKAZE。絶対ファンディスク作れよ。

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