3月9日に愛を込めて -Happy SUGA Day-
自分の心に素直になることって、簡単なようでとても難しい。
でもそれをとても自然に、無理なく、魅力的に実践できているのがユンギさんだなぁと思う。
センイル記事を書くにあたって、ユンギさんの一番好きなところってどこだろうとおよそ一か月くらいずーっと考えてきました。
音楽への並々ならぬ愛情、プロ意識の高さ、目標へ向かう姿勢、音の取り方や雰囲気がとにかく格好良いラップ、メンバーのことが大好きなところ、本当にたくさんあって、言葉に尽くせない。あまりにも素敵なところがありすぎる。
ひと月悶々と考えた結果がこんなこと?って言われてしまいそうですが、今挙げた好きなところって「自分の心に正直」であることに起因しているんじゃないかなと思ったんです。
嘘を絶対につかないってわけでもないし、心のままの言動をするタイプってわけでもないけれど、どこか気負いがなく自由で、自分をしっかり持っているところ。自分の心に正直で、誠実であろうとしているから、好きなものに対してどこまでも力を注げるし、愛情を持てるし、そうあるためにたくさんの努力を重ねることができる。その結果として、ユンギさんの素敵な部分がたくさん作られてきたのではないかな。
以前、ツイッターのTLで2015年の雑誌(Hanako No.1101)の記事が流れてきたことがありました。その中で「メンバーは○○な男かも?」というテーマでそれぞれがメンバー一人一人の印象を語る部分があったんですが、RMさんがシュガさんのことを「絶対に素直になれない男」と表現していたんですよね。当時はそういう印象だったんだなぁとすごく感慨深いというか、2015年から現在までの変遷に思いを馳せてしまいました。
近年ユンギさんってよくメンバーに穏やかになったと言われていますが、心理学の本を読んだり、専門家のケアに素直に従ったりして、自分から変わろうともの凄く努力されてきただろうことが、言葉の端々からも知ることができますよね。それはもちろん自分の心を楽にするためなんだけど、元々持っていた自分の理想像だとか描く将来のビジョンを実現させるためでもあったんじゃないかなと言う気がします。
1.自分の中の「好き」に誠実であること
ユンギさんを知った当初は、天才肌で孤高っぽくて近寄りがたい雰囲気の人なのかなと漠然と思っていました。事実才能豊かだし、一人でいることも好きだとは思うけど、実際はもっと人間ぽくって、意外に俗っぽいところもあるんですよね。それに、よく年下のメンバーからも「ユンギヒョン可愛い」って言われて弄られがちな隙だってある。
今でも微笑ましく思い返してしまうのが、ペチョルスさんのラジオに出演したときのユンギさんです。この時のユンギさんは、(恐らくメンバーの配慮もあって)子供の頃からの憧れのDJであるぺチョルスさんの隣に座りラジオの最初から最後までずっとニコニコご機嫌でした。
それまでもパフォーマンス中やアミへ語り掛ける時など、にこやかなユンギさんを見てはいたけども、海外のアイドルは日本と違ってカメラの前といえどもずっと笑顔(いわゆる愛想笑い)を浮かべているわけではないようだとようやく理解してきた頃だったので、この時の終始ご機嫌なユンギさんは私にとってかなりの衝撃でした。幼い頃からそのラジオを聞いてきた憧れの有名人と仕事が出来て嬉しくてたまらない、どうしようもなくはしゃいでしまう気持ち、しがない一般人の私にはなじみ深い感情ではありますが、あのユンギさんも憧れの人の前ではデレデレになるんだなぁって。
ラジオが終わると、撮影した集合写真がユンギさんの手により速攻でツイッターにアップされたのも、興奮が伝わってきてとても可愛かったです。
この時に、ああユンギさんって意外と好きって感情をストレートに顔に出すんだな、開けっ広げで取っつきやすい人なのかもしれないと、「孤高の存在」から「20代の青年」に少し降りてきたような感触を得たんですよね。(もちろんそれでも全然手の届かない凄い人なのに変わりはないんですが)
ユンギさんが音楽をやりたくて、親の反対を押し切って単身でソウルに出てきた話は有名ですが、好きなものや大切なものに対して、真っすぐで素直で一生懸命なところは、ユンギさんの根っこの部分に昔からずっとあって、その根っこはユンギさんの目標にまい進するための努力の原動力になっているんだなぁと感じます。
2.Big house, big cars, and big rings
ユンギさんの夢、「ビッグになりたい」と言えば子どものころの憧れをそのまま形にしたようにも聞こえます。けれど決してふわふわした理想に留まるものではなくて、ビルボードHOT100のトップを獲ること、グラミーにノミネートされること、そこで単独のステージを披露すること、どれも口に出す目標ははっきりしていて、分かりやすく、その分やや通俗的でもある。
ビルボード「Hot 100」の1位ってすごく嬉しいけど、「だから何?」という思いがもっと大きいような気がします。
ーーWeverse Magazine『BE』カムバックインタビューより
これを読んだとき、「深夜に泣くほど喜んだのに?!」と、驚きました。
実際その時は本当に泣くほど嬉しかったんだろうと思うけど、いったん落ち着いたら、「それはファンの皆さんの努力のおかげでできたこと」「嬉しいけど、さっさとやるべきことをやろう」って次の目標に向けて気持ちの切り替えが出来てるんですよね。そういうところが、なんだかプロの夢追い人って感じでめちゃくちゃ痺れます。
ビルボードもグラミーも夢とは言うけれど、きっとユンギさんが思い描く理想の未来のひとつの通過点に過ぎない。むしろ、そうした分かりやすい目標を掲げることは、自らを鼓舞したり、最終的などでかい夢を叶えるための手段になっているのかもとすら思います。それらをひとつひとつ叶えた先にユンギさんが望むものって何なんでしょうね。
現実的には「死ぬまで音楽で身を立てる」みたいなことかなと想像しますが、何となくユンギさんはもっともっと大きな夢を抱いていそう。「音楽で世界を平和にしたい」それぐらいビッグで素敵でかっこよさ極まりないことを考えていそうだし、ユンギさんが言うのならきっとそれに近い未来がやってくる、そんな気持ちになります。(期待のデカいユンギペンより)
3.言葉のちから
流石はラッパーと言いますか、ユンギさんの言葉には力があります。
得意の蘊蓄はまぁわりかし流され気味のところはありますが、普段言葉少ななユンギさんがぽろっと放つ一言は結構ウケるし、はっとさせられることも多いです。それに、自分の役割をすごく自覚されているなと思う発言が多い。
男らしさというものを、ある種の感情や特性によって定義する文化がありますが、ぼくはその手の表現が好きじゃありません。
男らしいって、一体どういう意味なのか? 身体の状態は日によってさまざまです。いいときもあれば悪いときもある。それによって自分の健康状態を判断するわけで…。心もそれと同じ。状態がいいときもあれば、悪いときもある。多くの人は大丈夫なふりをして、自分は“弱くない”って言うでしょう。まるで、そう口にすると弱い人間になってしまうみたいに。それは間違っていると、ぼくは思うんです。体調が悪くても、誰もきみのことを弱い人間だと思ったりしません。心についても、そうあるべきだと思うんです。社会はもっと、それに理解を示すべきだと願っています。
アミたちの間で随分と話題となったEsquireのインタビュー、こうした発言が気負わずにさらりと出てくるところに、本当に信頼しかないな!と常々思う訳なんですが、これも日ごろからジェンダーやメンタルヘルスについて十分に考えたり、勉強されて理解に努めているからこそできることですよね。
ユンギさん自身が過去にそういう方面で悩まれた経験があるからこそ意識的に培ってきた知識なのでしょうが、そんな自分だからこそ、今同じような境遇にある人たちへ向けて肯定的な言葉を発信する意味(必要)がある。そんな風に自分の役割を考えているのかなと感じます。
これはバンタン内で社会的役割に対して役割分担のようなものが出来上がっているように思うことが多いから余計にそう感じるのかもしれません。RMさんは美術などの文化財保護に積極的だし、J-HOPEさんは毎年障害児の支援団体に寄付をされていますし、ジョンインちゃんの時のジミンさんの発言や故郷への支援も然り。多分私が知らないだけで調べればもっとあるはずです。
3月7日のVLIVEでジョングクさんも、自分たちの知名度や影響力を使って世の中のためになるようなことをしたいと話されていましたが、そんな風に考えて、私たちの目に見える形でちゃんと実践してくれるところが、すごくかっこいいし、憧れざるを得ません。
言葉がそれに伴う行動や成果によって裏打ちされているから、より力強く感じるし、美しく思える。これはバンタンのみんなに言えることかもしれないけれど、言葉を大切にするその姿勢がとても好きです。
先日後輩TXTのインタビュー(S Cawaii! 2021.2.8)にて、チャットルームで長い文章でアドバイスをしてくれるのでありがたいですと感謝されていたユンギさん。ちゃんと大切な言葉は惜しみなく与えてくれるところ、コミュニケーションをすごく大切にしているところを私たちは色んな場面で垣間見て、(会話の詳細は分からないなりに)知っているつもりなんだけれど、思わぬところでこうしたエピソードを聞けると嬉しくなります。
4.最後に
好きな人へ贈る言葉って難しい。
思えば私は昔から誰かへ向けたメッセージとか、寄せ書きとかがものすごく苦手だった。好きであればあるほどに、何でなのか素直な言葉が出てこなくなってしまう。ありきたりなことしか言えなくなってしまう。今日のこの記事も、ずいぶん前から準備してきたはずなのに、いつも以上にとっちらかった内容になってしまったようでかなり気恥ずかしい。
来年のセンイルには、ユンギさんの言葉のような真っすぐで心に響く文章が書けるようになっていたいな。
ユンギさん、お誕生日おめでとう。
アイドルとしてよりも、アーティストとしてよりも、何より人としてその生き方に惚れています。
今日までにたくさんの夢を叶え続けてきたユンギさんだから、これから先もご自分で、またバンタンのみんなと共に、きっと色々なことに挑戦されることでしょう。手の届きそうにないと思える夢も確実に叶えていくあなたの頑張りを、1人のアミとしてずっと応援しています。
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