グルール機体、かなり厳しい

サンダー・ジャンクションの無法者から１か月以上、現状のグルール機体についてだが…。
厳しい。ヒジョーに厳しい状況にある。
地力はあるが立ち位置は微妙、というのが少し前のグルール機体だったが、今はかなり厳しい立ち位置に置かれていると言って良い。
理由としてはとにもかくにも、不利なデッキが増えてしまったことが大きい。
そもそも、(サイドボードで何とかなるが)トップメタのイゼットフェニックスや、それに次ぐアマリアコンボが苦手であり、他にもアリーナのエクスプローラーで良く当たる天使デッキなんかは逆転困難なくらい苦手な相手だ。
そして現在は赤単系のデッキに対して不利となってしまっており、これはアリーナのBO1で良く当たるデッキなため、勝率低下に大きく響いている。
赤単系はこれまで互角～やや有利くらいの相手だったが、ここに来て大きく不利が付くようになったのはなぜか。それは他でもない《精鋭射手団の目立ちたがり》の登場である。
これまでは《恋煩いの野獣》あたりで攻撃を止めていればよかったのだが、コイツは空を飛んでいるので止めることができず、とんでもない打撃力で一気にライフを削り取っていく。
また、赤単のクリーチャーは意外なことにタフネス２の物が多く、白単人間などの1マナ2/1クリーチャーと違ってマナクリーチャーで相打ちを取ることができないのも痛い。
他、得意な相手だった黒単無駄省きも、《敵意ある調査員》《懲罰者、ケアヴェク》といった中型クリーチャーが追加され、そこまで有利と言えなくなってきた。

このように不利なデッキが増えてしまったグルール機体だが、そのマナベースをほとんどそのままに組めてしまう別のデッキがあるため、そちらに移行するプレイヤーも多いと思われる。それが赤単タッチ緑で《精鋭射手団の目立ちたがり》を入れた果敢アグロであり、また、《狡猾なコヨーテ》を使ったアタルカレッドもある。
これらに人が流れていることは想像に難くない。

そういうわけで、グルール機体でこれらのデッキに対しての対策を考えてみたい。
まずは軽量除去を増やす。《塔の点火》《火遊び》《絞殺》あたりの１マナのものが良いだろう。激増している赤単系、ついでに白単人間やアマリアコンボ、緑単信心のマナクリーチャーにも対処できる。元々グルール機体で使われていた除去は《踏み付け》と《アクロス戦争》、そこに《抹消する稲妻》…といった具合なのだが、２マナ２点火力や４マナのコントロール奪取は除去としては２流もいいところで遅すぎるのだ。だから1マナ火力は3～4枚メインに入れてしまっても良いと感じている。
そして２マナ域にもしっかりとクリーチャーを入れる。できれば2点火力に耐えられるタフネス3以上のものならばベターだ。《ジェガンサ》相棒を諦めてしまって《群れ率いの人狼》あたりが一番強いかもしれない。《コプター》はクリーチャーではないのであまり当てにしてはいけない。
そして《エシカの戦車》も、もしかしたら今の環境ではあまり強くないのかもしれない。もともとラクドスミッドレンジに強いカードとして主力にされていたが、そのラクドスが今や吸血鬼にシフトしている今、ただ重たいだけのカードになってしまっている可能性は無いだろうか。もっと速い他の４マナ域を使った方が良い可能性は無いだろうか。よく考えたいところだ。

結言
・１マナ除去を入れろ。
・《ジェガンサ》は無視して強いと思ったカードを入れろ。
・フェアな強さより速さを取れ。