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人物紹介「沼津地域おこし協力隊 青山沙織」

水深2,500mを誇る日本最深の海、駿河湾は不思議な深海魚が多く水揚げされることで有名です。その中でも「沼津市戸田(へだ)」は深海魚の聖地と言っても過言ではありません。今回はこの地で深海魚の普及・利用推進に日々取り組む沼津地域おこし協力隊の青山さんにインタビューをさせていただきました!

静岡県沼津市戸田「沼津地域おこし協力隊」
青山 沙織さん

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2018年から沼津市地域おこし協力隊に所属した青山さん。もともとは兵庫県のメーカーで事務をされていたそうです。テレビで地域おこし協力隊の存在を知り、ネットで調べたところ「深海魚を利用した地域おこしが出来る方」という募集要項を発見し、今まで自分が行っていたモノづくりと親和性が高く様々な発信が出来ると考え、すぐに応募したんだそう!

沼津地域おこし協力隊の活動内容

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青山さんが取り組むミッションは「深海魚を通じた沼津の町おこし」です。
地域おこし協力隊では、そこにつながる活動であれば、基本的に思いついたことを何でも挑戦することができます。
例えば今年4月、新型コロナウィルスの蔓延により沼津の魚料理店は軒並み休業となりました。これにより多くの深海魚が行き場を失い、港町も活気がなくなってしまいました。ここで青山さんは立ち上がり、一般家庭に向けて深海魚を詰め込んだ「深海魚BOX」を届ける取り組みをスタートしました。

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地域と青山さんが一体となり取り組んだ「深海魚BOX」は多くの地域から購入の申し込みが殺到し、地元に活気を生みました

また、今年の夏からはヌタウナギ漁の副産物である「オオグソクムシ」をペアで生きたまま一般家庭にお届けする「オオグソク便プロジェクト」も始動するそうです。これも青山さんのアイディアなんだそう!

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配送されるオオグソクムシ。漁の様子はFacebookにアップされるだけでなく、飼育時の注意などもしっかりと添付されています。
オオグソクムシ便 2匹5,000円(送料1,000円)

その他にも2019年8月から道の駅くるら戸田で開催されるようになった一大イベント「へだ深海魚フェスティバル」も青山さんが開催の立役者として奔走したんだそう!
イベントは大好評で、2020年の2月にも早速第二回が開催されました。今後も開催が予定されています。

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青山さんがイベント実行委員長として、デザインコンテストやライブなどの企画・運営を行ったそうです。

新たな取り組み「深海魚レザープロジェクト」

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青山さんが今進めている新たな取り組みが「深海サメ皮の利用」です。
戸田では深海性のサメが多く漁獲されるのですが、ほとんど利用されることがなく、一部使われることもあるのですが皮の部分は破棄されています。
青山さんはこれを利用して地域を盛り上げることができないかと考えました。そこで導き出されたものが、自身のモノづくりの経験を生かした「サメレザー」です。

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特に深海ザメの皮はザラザラしているため、製品化の道のりは苦悩の連続でした。兵庫県の製革場と協力し研究を進めているのですが、熱に弱く、溶けやすいサメ皮をつかってレザーを作るのはかなり難しく技術が求められるそう。
しかし、それでも少しづつ製品化に近づいていると青山さんは嬉しそうに語ります。
捨てられていた深海サメの皮が「革」に生まれ変わり、戸田の新たな名物となる日も近いのです♪

戸田を日本一の深海魚の聖地へ

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9月から深海底引き網の漁期が始まります。
新型コロナウィルスの影響により例年10月に開催される大イベント「深海魚祭り」も開催未定となっています(2020年8月現在)。
しかし、青山さんは戸田を深海魚日本一の聖地にするため活動の手を止めることはありません。4~5月に実施した「深海魚BOXプロジェクト」も引き続き行う他、思いついたことをどんどん行動に移していきます!
青山さんの戸田に対する熱が冷めることはないのです。
今後の戸田の動向を、そして青山さんの取り組みをUONTEDでは引き続き追いかけ、応援させていただきます!

沼津地域おこし協力隊
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案内ページ : https://www.city.numazu.shizuoka.jp/shisei/iju/kyouryokutai.htm
(沼津市役所 地域おこし協力隊案内ページ)


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