晴天

神様そこにいますか

ああ、私は生きていますか

生きられていますか

私って人間は複数形でしょうか

あの子の瞳に映るあの人はどの私で

その私と私は出逢ったことがあるのでしょうか

窓辺のその雫をそっと掬う事が

どこかの誰かの為になっていますか

目の前の花の蜜を守るためなら

自我をどこまで捨てますか

蝉ほどに美しいまま息を吸えない華に

その儚い希少価値に心惹かれるものです

真髄を知ることを許さないのでしょう

色濃い世界を、羨ましくも疎ましく

跳ね除けるのでしょう

ほらね


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?