大人になった少年は、しんどいときにジャンプを読めばいい。

マンガはおもしろい

いま30代も半ばです。最近マンガを読み始めました。マンガって、とてもおもしろい。昔はよく読んでいましたし、小・中学生のときはマンガ家になりたいと思っていました。マンガをかいてクラスのみんなに読んでもらったり、友達と交換マンガなるものもしていました。

でも、社会人になって10年以上「ビジネスパーソンたるものビジネス書を読まな」という呪いを自ら生み出し、ビジネス書周辺のものしか読んでいませんでした。もうマンガは卒業だと思っていました。

それがふとした瞬間(というか先週)、「マンガ、読もう」と思い立ち移動中にスマホで読み始めました。すると、もう止まらない(もともと好きでしたから)。

小・中・高校と毎週読み続けていた週刊少年ジャンプ。大学生くらいで「もうついていけないわー」っと思っていた週刊少年ジャンプ。いまでも週刊少年ジャンプの主人公たちは、十分に人生をわくわくさせてくれました。

手始めに読んだのは「鬼滅の刃」という作品でした。ものすごく面白くて続きが気になります。主人公の前向きな姿勢やキャラクターひとりひとりの背景に流れるストーリーに心が震えるわけです。

ビジネス書では得られなかった仕事での変化

マンガを読み始めると、仕事での行動に変化が現れたことに気づきました。ふとした瞬間「今の自分がマンガのコマになったら、こんな角度かな」とか「今こんなナレーションの文字が入っているんだろうな」と考えるようになりました。自分にストーリがついたというか、客観視するようになったとでもいいましょうか。ちょっとナルシストっぽいですが。

この能力(?)は、とくにしんどい時に役立ちます。わたしは、人事をしており経営と密接にかかわることが求められています。重要なプレゼンやタフな交渉のとき、いつだって逃げたくなります。でも、今週の私はこう思うのです。

「わたしがジャンプのマンガに出ている主人公だったら、ここは逃げないだろう。戦うはずだ」と。

なんたってジャンプの原則は「友情・努力・勝利」です。ジャンプのマンガの主人公は努力を続け、友情を築き、勝利をつかみ取るものなのです。

ビジネス書もいいけど、マンガもね

「自分は主人公である」という感覚は、ちいさなころには誰もが持ち合わせていた感覚ではないかと思うのです。誰だってかめはめ波の練習をこっそりしたと思うのです。少なくともわたしは毎日していました。

でも、わたしはいつの間にか「自分が主人公である」を忘れ、世の中に合わせることにこなれてしまい、あきらめることを覚えていました。「だってしょうがないじゃん」と言葉にしないまでも、そんな風に考えていることたちが山のようにあります。でも、ジャンプの主人公たちはそんなことは言いません(追手内洋一は除く)。

そんなことを思い出させてくれたマンガに感謝すると同時に、忘れさっていたことを謝りたくなりました。わたしはずっとマンガが好きだったのです。なんで読まなくなったんだろうと深く考えてしまうのです。もう一度マンガを読もうと考えています。

わたしはマンガの主人公なのだ。しんどいときは、そういうふうに考えていこうと思っています。早速、鬼滅の刃の続きを読もうと思います。

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