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勉強するって?
長女の同級生のお母さんから奇妙な話を聞かされた。
『◯◯中学のバスケ部のあやかちゃんって知ってる?』と聞かれ、知らないと答えると、実は…と話し始めた。
なんでも、その◯◯中学のバスケ部のあやかちゃんという子に、クリーニングを取りにお店へ行っていた娘さんが突然、一緒に遊ぼう!と声をかけられ、強引に引っ張っていかれたらしい。
あまりにも謎めいた話なので、
『なんで?断らなかったの⁉︎』と聞くと
『強引過ぎて断わり切れずに、そのまま40分歩いて一駅先にあるショッピングセンターまで行って、お金も持ってないからって、また一人で40分歩いて戻ってきたらしいの。』
‼︎‼︎‼︎
あまりのシュールな話に絶句してしまった。
新手の詐欺か?怪しいキャッチセールスもぶっ飛びそうな強引さである。
中学3年生ってこんなに幼いのだろうか?動物的な危機回避の術を持っていないものなのだろうか?
そんな話を聞いた矢先、長女が
『ひとりカラオケに行ってくる。』
などと言うので問い詰めたところ、やはりネットの中の顔を見たことない『友達』と約束したと白状した。
大人になってから自分で判断して見ず知らずの人と仲間になるのと、未成年がその真似事をするのは違うと思う、いざ会いに行ったら怖い男の集団ってこともあるんだよ、というようなことを彼女に伝えると、ブスっとし、拗ねて自分の部屋に行ってしまった。
もうじき15歳にもなるのに、そんなことも分からないんだろうかと情けなくなった。
学校は勉強だけでなく、こういったことも含めて学び、勉強する場所ではないのか?
長女も3度目の夏を迎え、最後の大会を終えれば本格的な受験勉強が始まる。
死ぬほどしんどい部活の中で学ぶことも勉強だと思っていたが、あの苦しい練習を三年近くやってもなお、人を見る心の目を養うことはできていないのだろうか?
このような現実を知った母親である自分にできることは何なのか、答えを出せずにいる。
『勉強しなさい!』
『勉強すれば将来の選択肢が増える!』
教師や親が言ってみても、子どもたちには全く響いていないようだ。
ネットの中で学ぶことも多くあるに違いないが、今しかできない何かを学ぶために学校があり、勉強するのではないだろうか。
『生身の人間との触れ合いを苦手分野にしないでほしい。』
このことをどなたか魅力ある大人から、未来ある子どもたちに訴えかけてくださらないだろうか。
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