iPadとバスタイム
☆全文無料ですが、投げ銭大歓迎です*\(^o^)/*(笑)
娘たちのバスタイムが日に日に長くなっている。
最近気づいたのだが、風呂場から何やら叫び声が聞こえてくるのである。
○○○○‼︎
……… シーン
また何をやってんだか、と風呂場の扉の前にそっと立ち、耳を澄ませてみた。
なんか歌って❗️(次女)
いろはにほてと…
意味わからん❗️(次女)
すみません。的外れだったようですね。
…………?
『Siri』の音声検索とやり取りしてる⁇
え?なんで⁇
え〜っ‼︎
なんと知らぬ間にiPadを風呂場に持ち込んでいるのである。
防水性ないものなのに!とキーっとなり
『何やってんねん‼︎』
扉を開けて怒鳴ると、
『あ!ママ!大丈夫大丈夫❗️ジップロックに入れてるから!』
あぁ、それで風呂に入る前にキッチンをガタガタ触っていたのか。
あんまり納得できないまま、きちんとジップロックの口を閉めることを念押して、扉を閉める私。
その途端、再び叫び声が。
世界仰天ニュース❗️(次女)
………。
なんというか、なんともいえない奇妙な感じである。
風呂場でキーボードをカタカタするわけにもいかないので、指一本で音声検索。
iPadに言葉を投げかけるだけで、好きな動画を見放題なのだ。
『浴室テレビ』なるものが登場した時、お風呂でテレビが見れるなんて夢みたい!と感心したのがひと昔前のことのようである。
自分が子どもだった頃、7時半から始まる『ハウス劇場』や、8時から始まる『ザ・トップテン』を見るために、宿題を早めに終わらせたり、お風呂に早めに入ったりして、準備万端にして茶の間のテレビの前で今か今かと番組が始まるのを待ちわびたものであった。
今の子どもたちは、テレビをあまり見ないという。
面倒なことをいくつもクリアし、準備しなくても、いつでもどこでもYouTubeで見たいものが見れてしまうのだから、テレビに興味がなくなっても仕方ないのかもしれない。
遠い昔、友達と一緒に自動ドアの前に立つたびに、大声で
『開け〜ゴマ‼︎』と叫び、自動ドアがガーッと開くことに大喜びしていた。
『開いたよ!開いたよ‼︎呪文やな‼︎』
魔法の呪文でドアが開いたと想像するのが楽しかったのだ。
テレビのチャンネルがリモコンになった時も、こんな便利なものがあるなんて!いちいちチャンネルを変えに立っていかないですむなんて!と興奮したが、慣れてくると、リモコンをテレビに向かって押さないと反応しないことにイラつき、
『あー面倒くさいな〜口でチャンネル言ったら変わるテレビがあったらいいのになぁ!』
などと言い出したのだから、どんどん、ものぐさに拍車がかかっていったのだろうと思う。
しかし今現在、指一本でボタンを押し、機械に向かって見たいものを声で投げかけるだけで見たいものを見れる世の中になったわけである。
子どもの頃、こうなったらいいのになーと夢見たことが、ある程度現実になっている2014年。
娘たちが自分くらいの年齢になる頃にはどんな世界になっているんだろうか?
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