遊月亭さんのおばぁカフェ
本日、朝早くからいそいそと出掛ける準備をする夫に
「今日はどこ行くん?」と訊ねてみた。
「香住までちょっと。」とだけ言い残して去っていったのであった。
ところが帰宅した夫がニコニコしながら「お土産。」と言って渡してきた袋を開けて驚いた。
本日のお土産はこれである。
なんと!これは、noteの遊月亭さんのお店、「おばぁカフェ」じゃないか!
聞いてみると、香住を訪れたのち、湯村に足を伸ばして別件の仕事をしてきたそうである。
「どんなやった!?おばぁカフェは!」
興奮して質問すると、いつものように「ふふふ・・・。」と笑うので
「なんやねん!はよはよ!はよ教えてよ!!」と夫の肩をバンバン叩いて答えを促してみたのである。
「それがさ、おばぁカフェを見つけてさ、お土産に栃おはぎでも買って、お茶でも飲んで休憩してから帰ろうと思って店に入ったらさ、ふふふ・・・。」
「ふふふ・・・は要らんねん!ほんでどないしたん!?」
「お茶飲んでいってください!!っておばぁに言われてな、栃餅とお茶を運んできてくれはってん。今からお茶頼もうと思ったのにな、先にお茶くれはるねん!」
「太っ腹やな~!おばぁカフェ!で、あんたお茶ごちそうになっておはぎだけ買ってきたん?」
「いやいや!それは図々しいやろ!お餅まで出してくれてはんねんで!ちゃんと注文しておはぎも食べてきたよ!」
「コーヒーとおはぎのセットなんかあるん?」
「うん。おばぁの初恋セット頼んで飲んで食べてきた。」
「ぎゃははは!!!おばぁの初恋セット!?最高やん!」
「なんか安いし、イカの麹漬までセットについてるねん!あ、写真見る!?」
「見る見る!!」
こんな会話を矢継ぎ早に交わして、夫のIphoneから写真を送ってもらったのである。
おばぁの初恋セット320円也。お安い!!
私もお土産の栃おはぎを早速いただいた。
おばぁに注意されたことがあると夫の講釈付きである。
「朝作って冷凍したから、自然解凍で明日中には絶対に食べてください!」
とおばぁが言ってはったから、早く食べろ!今食べろ!とやいやい言うのでこんな時間に食べてしまった。
甘さは控えめで、栃の実が入った少し薄茶色のお餅があんこでくるまれているおはぎであった。
栃の実の独特の香ばしい香りとモチモチした食感のお餅はとても美味しかった。
おはぎを食べながら、夫におばぁの様子を訊ねてみた。
「おばぁたちってどんな感じで仕事してるん?」
「うん。やいやい楽しそうにお喋りしながらなんか作ってはったよ。あ、それでな、店の前を通りかかる子連れの観光客に声かけて、”お茶飲んでいってください!!”って呼びこみしてた。小さい子を見たら可愛い可愛いゆーてな、”だいたい1歳半くらいやね?”とかって声かけてな、その通りやったら、”な!な!やっぱり!!”って言ってめっちゃ嬉しそうやねん。年の功か?年齢当てクイズはキレキレやったで!!」
そういうあんたもめっちゃ嬉しそうやないの。
とても楽しそうにしている夫をみてこちらも楽しくなったのであった。
酒とブラックコーヒーしか口にしない彼が、おはぎを注文したことも驚異であった。おばぁパワーおそるべしである。イカの麹漬があれば日本酒と言いたくなる男に、おはぎを食べさせたのはやはりおばぁのパワーだと思う。
自分も機会を見つけて是非お邪魔させていただきたいと思っている。
みなさんも湯村に行かれることがあったら「遊月亭おばぁカフェ」に行ってみようではありませんか!
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