イラチは遺伝?

イラチとは関西弁でせっかちという意味である。

昔はもっともっとイラチだった自分であるが、それなりに歳を重ね、全く自分の思い通りにならない子育てをするうちに、少しずつであるが気が長くなってきたようである。努力と忍耐の賜物か?

今やらんでいつやるねん!が座右の銘であるのは昔から変わらないのだが、なんというか少し「間」を待てるようになってきた感じなのである。

この「間」を待てるようになったことでずいぶん人生が楽になってきたように思う。

例えば「早く!はよはよ!」と急かしたり、急かされたりして結果が良くなったことはあまりないと経験から学んでいるので、
「ま、間に合わんかったら間に合わんかったで1本あとの電車に乗ればえーか!」といった感じでやり過ごせるようになってきた。

「最近気が長くなってきたなー。歳なんかなーやっぱり。」

そんなことを思うようになっている今日この頃であるが、つい最近こんなことがあったのである。

ドカ弁の朝練に合わせて早朝に起き、ガタガタ朝食の用意をし、忘れてた次女の宿題のサインを書きつつ、洗濯機のスイッチを押したところでドッと疲れを感じた。
子どもたちと夫を送りだしたあと、少し横になろうとソファーに横たわりウトウトしていたところ、鳴り響く電話の音で起こされた。

「もしもし?unimamちゃん?おはよう!お母さんやけど!」
やたらハイテンションかつ猫なで声プラス早口モードの母の声。

このパターンの母からの電話はたいていがお願いごとをしてくるときであり、その上、今すぐなんとかしてちょうだいよ!のright now!!状態なのがわかっているので一気に不機嫌になった私。

なに?(すごい低音)」

「あ!あのね、お母さんね、なーんもしてないんよ!なんもしてないのに電話が使えんようになってしもてん!」

「は?なんもしてへんのになんで電話が使えんようになったわけ?」

「あのね、受話器を綺麗に拭いてたらなんか決定ってボタン?そんなん触ったみたいで!なんやらしますか?とかよくわからん文字が
出てくるから決定ボタン押していったんよ!そしたら電話使えんようになってしもてん!」

おーい!なんもしてもとるやないか!!

ここから先は

1,150字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?