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何が何やら夕刊UNI

100
unimamのひとり言エッセイ第4弾。 追記型マガジン。100noteまで書きます。 背景イラストはめめんともりさん作。
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#書道

「道」

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スタイルの自由を得るには?

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古紙の味わい。

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個性か安定か?

私の所属する書道会派は、個性が強い作品、その人しか書けない一点ものこそ価値があるという考え方である。 「今年の競書内容はよく考えとるなぁ。顔真卿、空海と繋がりがある書を選んできたな。難しいことをやるのは腕が上がる。強い美しい線が書けるようになるには外されへんからな、がんちゃんと空海は。」 大先生は熱く語り始めた。 大先生や師匠が「がんちゃん」と呼ぶこの顔真卿(がんしんけい)とは、中国の有名な書道家で、唐時代の政治家でもあった人である。 蚕頭燕尾(さんとうえんび)と呼ば

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進化する。

書の変化を辿っている。 書きやすく読みやすい書体に変化してきた漢字であるが、時代ごとに一番イケてると認定されるものが選ばれてきたのかもしれない。 「コレはもう古いね!」と言いだす新し物好きの人はいつの時代にもいたのだろうし、「今これがキテる!」と新しい書体を浸透させる仕掛け人もいたのかもしれない。 天という字の変化を見ていると書きたくなり、ちょっと書いてみることにした。 人型みたいな甲骨文字はまるで絵のようでかわいい。 絵のような文字が現在の形に変化していくまで、様

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名もなき書道家の夢。

何度も雲泉堂をご利用いただいているカナダのお客様から、道場の本部のロゴのカスタムオーダーのご依頼をいただいた。 墨字と言えば道場、道場と言えば墨字。 とにかく雲泉のブラシを気にいってくださっているようで本当にありがたい。 日本で書道の依頼がコンスタントにある人と言えば、親の代から書道一家だという家の書道家や、特別なコネがある方くらいだと思う。 需要はあっても非常に狭き門である。 日本には、腕はたっても名もなき書道家はたくさんいるのだと思っている。 こういうちょっと特

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永遠の愛。

今回はオランダのお客様からカスタムオーダーが入った。 アメリカ中心のご依頼の中で、オランダからのご依頼は初めてである。 なんでもご希望は「永遠の愛」だと仰るが、日本人の彼氏への贈り物だということで、さてどうしたものかと考えてしまった。 アメリカ人同士の贈り物だと、「永遠の愛」と日本語で書いた墨字は、wow!fantastic‼︎と喜んでくれそうであるが、贈り主の彼女がオランダの方で、受け取る彼氏が日本人となると、少し様子が変わってくるように思ったのである。 ちょうど新

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創作する日常。

「創作」って言うと、ものすごく難しい大層なことをやっている感じがする。 「精進している」って言うと、努力を重ねている印象が強くなる。 創作と精進の間にある状態、つまり日々こなさなければならないことについては、どう言うのがしっくりくるんだろう。 「習慣」「義務」そんなもの? 例えば今日のご飯を何にするか考えるとき。 今日は冷蔵庫にあるもので何か作ろうと考える。 卵の賞味期限が近い。ゆで卵を作ろう。 ゆで卵の白と黄色に添える野菜は緑の千切りキャベツと赤のプチトマトにし

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ほめられる。

昨日は稽古の日だった。 今月の競書は顔真卿(がんしんけい)の建中告身帖(けんちゅうこくしんじょう)である。 独特の楷書は『顔法(がんぽう)』と呼ばれている。 『燕の尾っぽみたいになるように筆を持ち上げてから、はらうんや。』 大先生が何度も筆を持って顔法について指導してくださる。 顔法の書はこんな感じである。 太く丸みのある線が特徴であるが、筆を持ち上げたり、沈めたり非常に変化の多い書き方をしなければ顔法にならない。 簡単そうでとても難しいが、私は顔真卿の書が中学

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抑揚をつけろ!

稽古場では『抑揚をつけろ!』と大先生にはいつも注意される。 平坦なまま、綺麗なままの作品には誰も心や目を奪われないというわけである。 これは書に限ったことではなく、人生にも、その人個人にも当てはまることなのかもしれない。 なにもわざと綺麗に書かないようにするとか、ちょっとうっかり屋さんを演出することが良いというわけでもないと思うが、他人は誰かのピカピカ輝くものだけに感動を覚えず、つまづいたり、恥をかいたりする様子に親近感を覚えやすい。 この匙加減が旨い人は共感されやす

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魔法のことば。

ケンタッキー州のお客様から御礼のメッセージが届いたとUNSENDOカスタマーサービスを担当してくださっているシカゴ在住の福井佐智子さんから連絡が入った。 どうかこの様に力強く美しい書を送ってくれた雲泉へ心からの感謝をお送り下さい。光栄にも雲泉の芸術を家に飾る事ができました。これから先の長い年月ずっと宝にします。 私の作品を気に入って購入してくださる海外のお客様は、こうした心に染みるメッセージを送ってくださる方がものすごく多い。 買っていただいて御礼を申し上げるのは私

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書状。

今月の競書課題は『書状』がある。 書状とは、時代劇や大河ドラマなんかにも出てくる、折り畳まれた紙をバサッと広げて読むあの長ーいお手紙のこと。 拝啓から始まり、文末を草々で〆て本人の名前を書き、一番最後に相手のお名前を書く決まりである。 かな用の和紙を半分に切り、のりで繋ぎ合せて横長の紙にしたものに書いていく。 柔らかい書体が基本であるが、師匠や大先生は『綺麗すぎたら味がない。字を潰したり大小と字の大きさを変えたり強い筆使いで書いてもいい。』とおっしゃる。 味のある字

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今を生きていく。

空が青い。 ごはんが旨い。 今日も生きている。 頭が痛い。 腰が痛い。 今日も生きている。 かなしい。 くやしい。 今日も生きている。 洗濯物が乾く。 お風呂を沸かす。 今日も生きている。 涙を流す。 胸を痛める。 今日も生きている。 生きている私たち。 生きているから振り返る。 生きているから前を向く。 生きているから失敗して。 生きているから学ぶ。 命、慈しむ。 #詩 #書道

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Unsen shodo、全米を旅する。

今回のお客様はアメリカのケンタッキー州の方である。 UNSENDOはカスタムオーダーでご依頼いただくことがほとんどであるが、このところ書いてショップに並べている作品を購入してくださる方も増えてきた。 ある程度の数の作品を見本も兼ねてショップの棚に並べているが、その中から『これが欲しい!』って一気に購入していただくのもとっても嬉しい。 しかし今回購入していただいた書は、かなり前から売れていなかったので、在庫としてクリアファイルに保管していた中から探すのに結構苦労した。

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