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詩ことばの森(234)「来てみれば」

来てみれば

来てみれば   鎮守の森は
秋草の匂いに満ちていた

子供の頃に伯父伯母と
訪ねたことがあったっけ

松の林に囲まれた
古い社はとても静かで澄んでいて
ときおりカラスが鳴くほかは
虫の音色にうっとりとする

ふるさとは懐かしむもの
心に残る思い出の夕焼け
今はなき伯父伯母の面影とともに

(森雪拾)

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