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 なつの栞㉟ お盆様

「お盆」は、ご先祖様の霊が自宅にお迎えする期間です。
8月13日、お墓参りをしてお盆様(先祖の霊)のお迎えです。
私の田舎では、ご先祖様の霊の事を、お盆様と言います。

地域によって、習わしがありますが、私の田舎のお盆様のお迎えは、
精霊馬(しょうりょううま)を作ります。精霊馬とは、ナスやきゅうりに割り箸をさして作った飾りです。
これは、ご先祖様が乗るための、乗り物です。これがないと、戻ってこれないと言われます。
お迎えする時には。キュウリとなすは、外から家の中に向けて飾ります。
お送りする時には、家の中から外に向けて飾ります。

お墓参りをしたあと、迎え火といい、提灯に火を灯し、ご先祖様を自宅までお導きします。
提灯の明かりはお盆様(先祖の霊)が帰って来るときの目印になります。

子供の時に、よく母が「提灯の火を絶やしてはいけないよ。提灯が燃えないように気を付けながらお盆様(ご先祖の霊)を自宅まで、一緒に連れて行ってあげてね。お盆様が迷ってしまうからね」と言われた事を思い出します。

提灯の中には、ローソクの火が燃えてますので、提灯を燃えないように気を付けながら、お盆様(ご先祖の霊)を自宅まで、導かなくてはなりません。
現在では、電気が灯るものもありますが。

自宅に、お盆様(ご先祖様)が到着すると、お線香をあげ、果物や野菜
ご先祖様が生前好きだったものをお供えし、4日間過ごしていただきます。

8月16日は、お盆様(ご先祖様)を、お墓にお送りする日です。
提灯に、送り火を付けて、家からお墓までお盆様(ご先祖様)をお送りします。
短い間ですが、お盆様(ご先祖様)が、自宅に帰ってきてよかった。来年もまた、来ようと思って頂けるように、精一杯のおもてなしをします。
どうぞ、ゆっくり休んでくださいね。





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