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夜中に犬に起こった奇妙な事件

早起きしたので、トニー賞の中継をぼーっとした頭で見ていた。
トニー賞はミュージカル部門が有名だけど、実は演劇部門もある。

そこで、 "the curious incident of the dog in the night time "が、演劇部門の主要賞を獲ったのだ。この「夜中犬~」はロンドンで初演され、評判もすこぶる良かった。原作もベストセラーである。

それが、ブロードウェイでも認められる形となった。しかも、演出家はロンドンと同じ方。"war horse"の舞台にも関わっているらしく、次の舞台は要チェックだ。

私が、何故こんなにも「夜中犬~」に興奮しているかというと、ストーリーの面白さと着眼点にある。
主人公の少年は自閉症(アスペルガー症候群という発達障害の一種)で、ホームズが大好き。彼の通して見える世界は、普通の人とは違うけど事件解決のために奔走するお話だからだ。

私も、人が理解しにくい障害を持っている。だから、陳腐な言葉になってしまうけど、「ほんの少しだけど、彼の気持ちが分かる気がする」のだ。個性としては片付けられるほど割り切れてないけど、私のフィルターで見える世界もそれはそれで良いのかもしれない。そんなことを、思える作品だ。