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当たり前のようで当たり前じゃない宇宙。その始まり。 ~異次元フェスを振り返る 全編~


この光景を一言で表すならばきっと、"奇跡"。


お疲れ様です。温州みかんです。

異次元フェス アイドルマスター★♥︎ラブライブ!歌合戦に両日現地で参加してきました。
両シリーズがこれまで紡いできた歴史の重みを、この身で体感することが出来る貴重な体験でした。
僕にとって初めての会場、初めて目にするグループ。それでもとにかく楽しくて、最高のライブでした。
ちなみに、僕はアイマス:ラブライブ!で2:8くらいの知識で参加しました。アイマスについては、リアルライブ自体が初めてです。ラブライブ!シリーズで言うと、Aqours・虹ヶ咲・ミュージカルは初めましてでした。
楽曲やアニメこそ楽しんでいましたが、リアルライブには行ったことがなかったんですよね。当時は別の趣味に時間をかけていたり、お金の問題があったりで。
でも、シリーズの発展における様々な功績は、もちろん僕も知っています。だから、この目で見られて本当に感動しました。貫禄が凄い。特にAqours。特に伊波杏樹さん。今のラブライブ!シリーズを牽引しているのは、間違いなくこの人だと、一目見て確信しました。

そういう状態で参加する中で、特に印象に残った点を書き残しておきたいと思います。
正直まだ僕の中でも整理が出来てはいません。まあ、当たり前っちゃ当たり前ですよね。それくらい重みのあるライブでしたから。アーカイブもありますし、BDも発売が決定していますから、それらにも頼りながら、ゆっくりとゆっくりと自分の気持ちと向き合っていきたいと思います。

さて、とはいえ今の時点で感じている気持ちも当然あるわけで、それはきっと時間をかけてしまうと変わってしまうはずです。なので、今しか吐き出せないであろう気持ちを残します。
全て書くとキリがないので、とりあえずは、2日間通して披露された各グループの曲の中で、特に印象に残っている曲を1つずつ選び、その曲と共にグループについて振り返っていこうかと思います。


Aqours/『DREAMY COLOR』

この曲を聴いた瞬間、このグループがなぜここまで愛されているのかを理解した気がします。Aqoursの出番としては、1曲目の『青空Jumping Heart』がありましたが、これはとにかく盛り上がるという感じで、確かにライブの火蓋を切るにはうってつけの曲でした。
『DREAMY COLOR』は、それとは打って変わって少ししっとりとした曲です。しかしながら、この場で披露されるに相応しい曲だったと思っています。
この曲に込められた様々な想いを、なんとなくは理解しているつもりです。これまでの苦難を乗り越えながら、ラブライブ!シリーズを牽引してきたAqoursがこの曲を歌う姿に、これまでの旅路を思い浮かべずにはいられませんでした。

少し脇道に逸れます。
Aqoursの登場する『ラブライブ!サンシャイン!!』、そのテレビシリーズでは、「0から1」という言葉がよく使われます。それは、何も持っていない(と自己評価する)千歌ちゃんが、スクールアイドルを始めることで"輝き"を手にしていく、そんな彼女のストーリーを端的に表した言葉です。
しかし、コンテンツとしての『ラブライブ!サンシャイン!!』はそうではなかったと僕は思っています。というのも、Aqoursは、μ'sの活動末期から本格的に活動を始めています。それはすなわち、μ'sが生み出してきた奇跡と軌跡に惹かれたμ'sのファンを相手にしていくということ。「0から1」ではなく、「1から10」、「10から100」にしていくことを求められていたのではないかと思うんです。
今でこそ、ラブライブ!シリーズの名の下に複数のグループが並行して活動することは、我々にとって当たり前のことになっているわけですが、当時の僕には、ラブライブ!という看板を背負った新しいグループが現れるということは、とても挑戦的なことに映りました。それは、おそらく多くの人にとってもそうだったと思います。
ファンが抱くそのような気持ちと向き合っていく上で、きっと彼女たちは様々な葛藤と戦っていたのだろうと思います。そんな中でも、全力の"輝き"を魅せ続けてくれたからこそ、当たり前のようで当たり前じゃないことが当たり前になったのだと、僕は心の底からそう思っています。
その"輝き"をこの目で見られたことを、きっと僕は一生忘れない。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会/『Just Believe!!!』

正直に言います。ラブライブ!シリーズにおいて、僕の知識が最も浅いのは虹ヶ咲です。これはもう単純に、僕の人生と交わるにはタイミングが合わなかった、というだけの話です。もちろん、一切触れていなかったというわけではありません。むしろ、テレビアニメに関してはシリーズ全体の中でも一番僕の好みでしたし、曲も大好きです。『Just Believe!!!』は名盤。ただ、触れてくる機会は圧倒的に少なかった。
そういう意味では、ラブライブ!シリーズの中で一番楽しみにしていたグループかもしれません。知識が浅いながらも、そのポテンシャルというか、ライブにおける爆発力が途轍もなく高いという噂は知っていたので。そう、あの曲とか、あの曲とか。

そんな虹ヶ咲の曲の中で、一番印象に残っている曲が『Just Believe!!!』です。『Just Believe!!!』、本当に大好きなんですよね。
三船栞子ちゃんが加入して最初の全体曲です。シンプルにノリやすい曲調なのもそうですが、歌詞が結構好きで。「"仲間"だけど"ライバル"。"ライバル"だけど"仲間"。」という言葉をよく表しているように思います。

もう 一人の夢じゃないね
だからどこへでも行ける

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会/『Just Believe!!!』より

虹ヶ咲もまた、挑戦に溢れたグループですよね。
それこそ先述した栞子ちゃんの途中加入に始まり、9人の初期メンバーに、栞子ちゃんも含めて最終的に3人のメンバーが途中で加わるという前代未聞の挑戦。
というか、そもそも前提がこれまでと違う。なにせ、ソロ活動がメインなわけですから。
そして何より、我々ファンの分身たる存在が、彼女たちスクールアイドルと同時に存在している。スクールアイドルの依代となるキャストさんたちと、"あなた"の依代たる僕らで作るステージなわけです。("あなた"並びに侑ちゃんは超絶美少女で、俺らオタクとは違う?まあ…うん…)
思えば、昨今、より顕著に表現されている"現実とのリンク"という事象は、ここがターニングポイントだったのかもしれません。

あまりにも個性的なメンバーが揃っているので、ライブだとどうなっちゃうんだろう、と思っていましたが、ソロ曲の時はその個性を余すところなく披露しつつも、全体曲ではしっかりと纏まっていることに驚きました。
やっぱり、"ライバル"だけど"仲間"なんだね…

Liella!/『Day1』

主役になりたいと願いながらも、いつのまにか前に出ることを恐れるようになってしまった、そんなあの子がセンターの曲です。
基本的に、この曲がライブで披露されるのは、とにかく場を盛り上げることに適しているからだと思っています。実際めちゃくちゃ盛り上がりますし。
個人的に好きな点は、コールで盛り上がる訳ではないというところ。別に、僕もコール曲ではめちゃくちゃ騒ぎますが、それと同時にアーティスト然とした、純粋な歌唱とパフォーマンスで魅了するLiella!の姿が特に好きなので、この曲は僕の好みに見事なまでに合っていると言えます。
しかし、これはいつも感じていることで、それに加えてこの日、この場所だからこそ、この曲に感じたことが他にもあります。
まずは、この曲が僕の初めて参加したオタクライブでも披露されていた曲である、ということについて。
この異次元フェスへの意気込みというか、自分なりに少し考えていたことがあって。僕は、この異次元フェスを、僕の旅の一つの節目だという風に捉えています。その旅は、Liella!2ndライブの大阪公演から始まったもので、そのライブでもこの曲が披露されているんですね。しかも、そのライブ最大の盛り上がりどころとして。(諸説あり)
知らない方には、是非とも2nd大阪公演の映像を見ていただきたいのですが、この公演はLiella!初の生バンドライブだったんです。今回は披露されていませんが、5人体制の時期は『ノンフィクション!!』という曲とセットで披露されるのが鉄板で、その曲から『Day1』への流れは、シンプルに盛り上がる上に、文脈としても感動できるものとなっていて、ファン人気も高いんです。
で、僕もその一連のパフォーマンスを見て、例に漏れず虜になってしまい、結果そこから足繁くライブへと参加するようになりました。つまるところ、僕にとっては"始まりの曲"のようなものなんですね。
そしてもう一つは、この曲が、最初の一歩を踏み出す人の背中を押す曲だということ。タイトルの『Day1』とはすなわち、「いつだって"始まりの日"になりうる。何かを始めることに、遅すぎるということはない。」という意味が込められているわけです。実際、歌詞にもズバリそのように綴られています。
つまり、この異次元フェスに参加した全ての人に向けた、メッセージにもなりうるのです。アイマスとラブライブ!という、それぞれのシリーズの垣根を越えたイベント。それに参加する人の中で、それらの全てを追いきれているという人は、あまり多くなかったのでは、と思っています。僕もそうですし。それぞれのコンテンツが確かな歴史を持っている以上、知らないことがあるのは、もはや当然です。
でも、それで全然問題ないんです。だって、たとえ知らなくとも、あの瞬間がとても楽しかったことは事実だし、あの場で様々な素晴らしい楽曲を知ることが出来たことも事実です。(ズンドコズンドコドンツクドンツクとかまさにそうだろ)それならば、今日から始めればいいのです。遅すぎることなんてないのだから。

遅すぎるなんてない
不可能なんてない
いつだって 思い立ったらその日が始まりのDay1

Liella!/『Day1』より

本当に大好きな曲です。この曲が東京ドームという夢の舞台で披露されたという事実を噛みしめながら生きていきたい。

やっぱり俺…Liella!が好きだ!

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ(スリーズブーケ)/『Mix shake!!』

?「みんなタオルは持ったな!!行くぞォ!!」

そう、僕はこの曲を待っていたんです。
蓮ノ空は今年の4月から活動を始めたグループですが、僕は最初からしっかり追いかけられていたわけではありません。好きになっていった経緯としては曲→ライブ参加→活動記録(シナリオ)の順です。曲を好きになったからライブへ行き、ライブでキャストさんとシナリオのあらすじを知ったことで、本格的に活動記録にまで手を出すようになりました。
つまり、僕にとっては、曲が蓮ノ空への入り口なわけです。そして、その入り口たる曲こそが、まさにこの『Mix shake!!』なんです。
Day2でご覧になった皆さんはもうご存知でしょうが、この曲はとにかく盛り上がって楽しめる曲となっています。なにせ、今回の異次元フェスでは唯一のタオル曲なわけですし。(もひとつ質問いいかな?『太陽キッス』と『サイコーハート』どこに行った?)
しかし、僕が惹かれたのはそこだけではありません。真に注目していただきたい点は、その歌詞にあります。

あれとこれ それとどれ みんな忙しい
待って どうして ほんとにそれって大事なこと?
息止めて 飲み干して 苦い顔した
そんな毎日 不健康すぎる

スリーズブーケ/『Mix shake!!』より

誰にだって似たような経験があるんじゃないでしょうか。
僕がこの曲と出会ったのは、ちょうど仕事も少し忙しく、上手くいかないことも多くて、かなり精神的に苦しい時期でした。
様々なことに悩み、苦しみ、自分がどうあるべきなのか、何をしたいのか、全く分からなくなっていたんです。SNS上ではあまりそのような話題を出していませんでしたが。
そんな時期にこの曲を聴いて、凄く励まされたのを覚えています。
僕にとっては、"始まりの曲"でありながら、"救いの曲"でもあるんです。本当に大好きで大切な曲なので、会場一体となって楽しめたことが本当に嬉しいです。ていうか、タオルを振り回すのめちゃくちゃ楽しいね。


とりあえず、ラブライブ!シリーズのグループ毎に、最も印象に残った曲について書きました。
当たり前なんですけど、他にも好きな曲ばかりで、そこまで触れ始めるとちょっとキリがなさそうです。
勿論、アイマスの曲についても触れておきたいとは思っているので、記事を分けることにします。これ以上書くとちょっと読みにくそうなので。もう既に読みにくいか?

なんというか、思いの外冷静に分析してしまいました。もっと感情が爆発した文章になると思っていたんですが。やはり、鉄は熱いうちに打て、ということですかね。いや、冷めたつもりはないんだけども。
綴った言葉は本音なんですが、当初書こうと思っていた内容からはかなり逸れてしまった気がします。反省だ。

今回は"ラブライブ!編"ということで何卒。
アイマス側の曲についてや、全体的な感想も残しておきたいので、次の記事でその辺りを書き残すことにします。

※2024/12/27 リンク追記

あと、筆が乗れば、今回披露された全97曲(総曲数は100曲ですが重複もあるため)それぞれへの感想も書き残したいなとも思い始めてきました。

なんにせよ、今回はいったんこの辺で。
2023年を締めくくるに相応しい、最高のライブだった!

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