〈6〉社員代表者からニーズを引き出す

他社の社食見学とアンケート

10名ほどの社員代表者に他社の社員食堂を見学してもらう了承が得られたところで、みなさんの仕事の都合を聞きながら、3〜4箇所の見学日程の参加可能なところで各自参加をしてもらい、ひとり最低一回は見学してもらうように調整をしました。

見学にいった帰りの電車の中で始まる社食討論会ではいろいろな声が聞こえてきます。キーワードなどは、しっかりとメモっておき、飲みに行ったとしてもメモをしておくことは忘れないようにします。

さて、重要なのは見学後におこなうアンケートです。

「どんな社員食堂にしたいですか」という質問は、アンケートには書かずに、次のような簡単な内容にしました。

メニュー、味などはいかがでしたか?
食堂の雰囲気、気づいたところは?
ほかに思ったこと感じたことを自由に記入してください。
選択回答ではなく、全て記入式にしました。


アンケートの結果は

社員代表者による、他社の社員食堂見学後のアンケート結果を抜粋します。

・食事が温かかった
・冷たいものも美味しかった
・メニューの種類が豊富だった
・盛り付けが良かった
・照明も、雰囲気も明るかった
・接客の声が大きかった

・音が反響してうるさかった
・ナフキンが各テーブルになかった
・食器など返却の方法がわかりにくかった
・袋入り個装の醤油はエコではない

おもしろいと思ったのは、自社の社員食堂のアンケートでは、甘い、からい、しょっぱいなどの味に関する意見が多いのですが、他社の社員食堂の見学では、みなさん感覚で得たものが大きかったようです。

温かいものは温かいうちに食べると美味しい
冷たいものは冷たいうちに食べると美味しい
皿上の見た目が良いと美味しく感じる
照明も雰囲気も明るい食堂が良い

まったくの個人的な感想ですが、ひとは味覚で感じる美味しさが半分、残りの半分は雰囲気と視覚で美味しさを感じているのだと思ってしまいました。

街中のレストランでは照明や雰囲気、お皿のデザインにこだわっているお店があります。それらは社員食堂には必要がないと思っていたのですが、多少取り入れても良いのではないかと思い始めたのはこの頃です。

また、アンケートには自分達の感覚に合わないことはハッキリと書いてくれたことも、今後の社員食堂の運用を考える上では大変な貴重な情報となりました。

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