〈2〉食堂業者さんに提案してもらう前に

いま頑張ってもらっている食堂業者さんとの関係を心配する

複数の食堂業者さんにコンタクトをとって相談を始めるということは、業者さんの入れ替えにつながるので、真っ先に出てくる心配が、いま現在頑張っていただいている食堂業者さんのことです。

新たに食堂を増設して作るにしても、リニューアルをするにしても、全く異なる食堂業者さんを会社に呼び込んで検討をはじめることになるので、気が引けてしまいます。

食堂業者さんと毎日一緒に食堂運営を考え切り盛りしている総務の担当者からすれば、裏切り行為のようでもあり、おおいに気を使うところです。

でも、次のように考えて少しクールに行動をしましょう。(と、担当者やメンバーに伝えてきました)

いま現在お願いしている食事のグレードと価格(一食あたりの単価)は果たして適正なのでしょうか。

この質問を食堂業者さんにしてみても、「もちろん適正です」と言われるか、若しくは「赤字ギリギリで頑張っています」という答えが返ってくると思います。

しかし、そこでビビってはダメです。

もし切迫した赤字が本当に続いているのであれば、とっくに値上げの要求がきているはずですし、適正であれば、このあと他の食堂業者さんと同点の競り合いになったときには、引き続きお願いをすれば良いのです。

とはいえ、これまでお世話になった食堂業者さんですので、やはり前もって根回しや経緯のお話はしておいた方が良いと思います。


食堂業者さん・給食業界のことを知る

今はインターネットでいろいろ調べられますので、「社員食堂」「社食」「食堂業者」「給食業者」と入力して検索をしてみると、たくさんの結果が表示されます。

食堂業者さんや業界のことを調べるつもりが、他の会社に出店している社員食堂の紹介記事が多く表示されたりします。それらもたくさん見てみると、大変勉強になります。

私が社員食堂の立ち上げ計画をはじめた10年前は社食ドットコムさんもありませんでした。しかし、社食ブーム到来のようなものがありましたので、雑誌の特集記事は見ていた記憶があります。

社員食堂の規模も様々で、メニューのラインナップなども比較的豊富なところが紹介されています。メディアに紹介されるくらいですから大変豪華な社員食堂もありますが、ここでもビビらないで良いと思います。

自分の会社には程遠いとか、縁遠いと思わないで、勉強のつもりでネットサーフしてたくさん見て楽しんでみてください。会社のパソコンで昼間から美味しそうな食事の写真を見るのは気が引けるかもしれませんが、これも仕事です。

社員食堂の業界は給食会社さんの集まりで、学校給食、病院給食、企業給食、ホテル、ゴルフ場レストランなどを受託されており、各社持っているノウハウも異なりますし、得意・不得意もあるようです。また、規模も大手から中堅、地元密着型の小規模な会社とさまざまです。

大手は提案の引き出しが多いですし、中堅は近隣の会社や市役所、学校などの食堂を受託されていることが多いので、いざというときにいろいろと融通がきいたりします。地元密着の業者さんは規模は小さいかもしれませんが、食事が大変美味しかったりもします。

一長一短あることは容易に想像がつくと思いますが、まずは大手1~2社、中堅2社くらいにコンタクトがとれれば良いと思います。

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