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【ゲーム攻略&創作日記】黒と黒と黒の祭壇~蟲毒~_感想_非実在女子大生の美少女ゲーム攻略&創作日記Vol.0010

前回、美少女ゲームの感想を書いたのが、2021年の8月だったらしい。
ゆずソフトさんの「PARQUET」の感想記事が最後だった。
もう1年以上前なのか……。
ドラマや小説の感想の方が多くて、我ながらちょっとびっくり。
今回は久しぶりに美少女ゲームの感想記事。

黒と黒と黒の祭壇~蟲毒~
ダークファンタジー。
2002年5月発売ということもありシステム面はだいぶ古めだが、基本的なセーブ&ロードは出来るので、そこまで困らない。
シナリオは朱門優先生。今回初めて先生の作品に触れたが、私にはマッチしていたので、他の作品もプレイしてみたい。
(文章の合う合わないが大きいような話をネットで見かけたが、そこまで難解な書き方ではないように感じた。)

ゲームのパッケージからだと分かりづらいかもしれないが、これはシナリオゲーだ。
天使や悪魔といった、宗教や神話の要素がふんだんに盛り込まれており、こういう系統が好きな人には刺さるだろう。
また、常識が壊れたときに世界がどう見えるのか、その視点の切り替わりも面白い。
是非TRUEルートまでプレイしてみてほしい。

で、ここからはネタバレあり。




悪魔と呼ばれている側が、昔は天使だったという設定が面白い。
今の時代で天使を名乗っている側が、実は昔に「主」に反逆を起こした側で、その「主」と共に地獄に落とされてしまったのが、今の悪魔であると。
(「主」というのは、神々の中でも一番偉い存在。ゼウスをイメージするのが分かりやすいかも?)

本作の主人公も、国の英雄として扱われていたのに、急に反逆者として捉えられてしまう。
その境遇は悪魔と同じだ。
悪魔はひたすらに「主」の復活を望み、天使たちへの復讐に燃える。
一方の主人公、悪魔と同じように復讐するルートもあれば、英雄として舞い戻るルートもある。
悪魔が反逆を受けた理由があれば、それでも復讐し続ける悪魔と、英雄に舞い戻る主人公という対比が分かりやすくて良かったかもなあと思った。
(確か悪魔が反逆された理由は明記されてなかったはず……読み落としていたらすみません。)

悪魔が主人公のことを好いている理由とか、タイムリープを仄めかしている描写の詳しい説明とか、この辺りがより補足されていれば、よりすっきり読めたかなとも思う。
が、今プレイしても充分に楽しめる作品であることに変わりはない。
システム面の古さに目を瞑れるなら、是非。

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