見出し画像

2022年10月・1ヶ月間 東京の新規求人が激増!!

ハローワークインターネットサービスで、障害者求人件数を継続して確認すると毎年同じような増減を繰り返していることが分かります。

コロナ禍ではありますが、2021年10月の1ヵ月に就業場所が東京都の求人は932件ありました。そして、2022年10月の1ヵ月に就業場所:東京都の求人件数は昨年よりも更に多い963件となり、2021年4月以降では月間の最多件数をマークしました。ちなみに、就業場所:神奈川県(386件)、埼玉県(355件)も最多件数です。

画像1

月初の突出件数については、1都3県の合計も、東京だけで見ても、10月月初より11月の月初は少し減少していますが、9月以降は大きな変化は無いように見えます。

画像2

画像3

ということは、10月の月中で東京の求人が大幅に増えたことになるので、10/1~10/31の1ヶ月間・東京の全求人:963件を調べてみると、まず求人企業1社で多くの求人を登録している会社としては、株式会社フルフィルメントCVSの54件を筆頭に、株式会社メガネトップ:43件、株式会社サンドラック・ドリームワークス:30件と、コンビニ、メガネ販売店、ドラッグストアの小売業3社の求人だけで127件が目立ちます。その他にも1社で10件以上の求人を10月に登録している会社名を見てみると、いつも見かける会社に加えて新しい有名・大企業もあります。10月になって急に求人が多く出てくる一番の要因は、法定雇用率が未達成のためにハローワークから注意指導を受けて求人票を作成する時期が9月末から始まるからです。

画像4

多数の求人票を登録している会社の全てが、法定雇用率・未達成でハローワークから注意指導を受けているとは限りませんが、障害者・法定雇用をしっかり達成している会社は、来年4月の法定雇用率UPに向けて少しずつ採用を行っているとしても、1ヶ月の間に10件も20件も求人票をまとめて登録することはありません。従って、多数の求人票を登録している企業は、障害者雇用が出来てない会社である可能性が高いとも言えます。

しかも、10/1~10/31の1ヶ月間・東京の全求人:963件の内訳(フルタイム求人・パートタイム求人)を調べてみると、フルタイム:361件の約2倍弱となる602件がパートタイムの求人でした。これは、前述の小売業界の求人の多くがパート求人であることが大きな要因で、フルタイム求人であっても業務内容が軽作業や簡単な事務なども多くあります。

まだまだ景気回復の兆しが見えない日本の現状では、障害を持ちながら健常者と同等以上に働くことができる、フルタイムでバリバリ働ける人に適した求人が少ないことは仕方ない状況かもしれません。しかし、現時点で障害者法定雇用をしっかり達成している会社は、数合わせの障害者採用を行う必要が無いため、一般中途採用において障害の有無に関係なく、採用ニーズにマッチした人財であれば採用選考を実施する会社も(まだ少数派ではありますが)増えています。

パート求人が悪い訳ではありませんが、法律違反である状態をハローワークから注意指導され、嫌々?仕方なく?最低賃金に近い時給で、短時間勤務で、簡単な仕事を記載している求人票を作成するのは、とても本気で障害者採用を行う意志があるようには思えません。働く意欲がある人を募る以上は、しっかり働いて頂くための環境や仕事を用意・準備して、その仕事に合う人財を適切に選考して欲しいと思います。

誰と一緒に働くのか?どんな職場で働くのか?分からないけど、1回の面接で簡単に内定が出る…こんな会社で大丈夫だろうか?と思う時は、内定を受諾する前に、自分が働く職場を見学し、一緒に働く方々がどんな人なのか確認して下さい。入社した後で「こんな会社・職場は嫌だ!」となり早期退職することは、自分の転職回数を無用に増やし、次の転職時に評価を下げることになります。

問い合わせ

無料登録


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?