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首都圏の障害者求人、5月の月間総数は2022年以降で最高値だが…

ハローワークインターネットサービスに登録された首都圏(1都3県)の障害者求人件数・5月の月間合計数は、2022年:1,236件、2023年:1,539件、2024年・今年の5月:1,811件と順調に増加しています。いずれの年も5月の月間合計数は、4月よりも減少する傾向は変わっていませんが、4月の月間合計数も年々増加しており、4月~5月の求人動向は同じパターンが続いているといえます。

過去2年の傾向として、5月は4月より月間求人数が減るけれど、6月の月間求人数は5月よりも増加しV字回復することが2年ほど続いています。そして、4月と5月それぞれの月間求人件数は過去2年の中では最大値となっていることから、2024年4月から障害者法定雇用率がUPしたことが求人数を増やしているように見えます。

しかし、首都圏(1都3県)の6月の月初・突出件数は2022年6月:424件、2023年6月:381件、2024年・今年の6月・月初:280件と年々低下しています。しかも、過去2年は5月より6月の月初・突出件数が増えていることと、前述のとおり6月の月間求人件数は5月より増えていることが比例しているように見える一方で、2024年・今年の6月の月初突出件数:280件は前月・5月:339件より17%も減少しており、過去2年と同じように6月の月間求人数がV字回復する気配が見えない不安な状況です。

東京だけの求人動向をみると、2022年6月の月初は177件で6月の月間合計数:706件、2023年6月の月初は181件で6月の月間合計数:735件でした。そして2024年・今年の6月の月初は143件と昨年よりも38件少ないスタートとなると、6月の月間合計数が700未満になる可能性があります。東京の5月の月間合計数:804件よりも6月の月間合計数が少ない可能性が高いということは、首都圏(1都3県)でも6月のV字回復は厳しいのかもしれません。

求人の月間合計数ですが、今年の4月と5月は埼玉の求人が神奈川より多く、2023年も4月と5月だけ埼玉の求人が神奈川より多くなっていました。その他の月は神奈川の方が埼玉より求人数が多く、神奈川>埼玉>千葉の傾向が通常であると考えると、4月と5月だけ埼玉が増える要因が何かあるようです。

埼玉のハローワークが4月・5月に求人が増えるようなイベント=合同企業面接会などを頑張っているのかもしれませんが、合同企業面接会といえば6月26日(水)午後に千駄ヶ谷の東京体育館で令和6年度第1回障害者就職面接会が行われる予定で、参加企業が約200社です。

このようなイベントで良い就職の機会を得る人も多いと思います。一方、こんなイベントに参加している障害者求人企業では満足できない人もいらっしゃると思います。法定雇用数を満たす為の数合わせの採用ではなく、採用された会社で戦力として期待される働きをしたい!と思う人は、顕在化した求人よりも潜在的な採用ニーズを探した方が良いです。だから、仮に6月の求人件数がV字回復しなくても、貴方の経験スキルを活かして働くことができる仕事・職場・会社をピンポイントで探すのであれば全く問題は無いです。

アンプティパは、経験スキルを活かして会社の戦力として期待される働き方をしたい人に、その人に適した潜在的採用ニーズのある会社を探すお手伝いをします。顕在化した求人票がどんなに多くあっても、自分に最適の仕事・職場・会社が無いならば求人件数が多いことに意味はありません。無駄な応募をするよりも、最適なポジションを探して、本命の求人に応募しましょう!

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