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毎年9月は障害者雇用支援月間で、9月になると障害者関連のイベントが幾つかあります。そのイベントの中で目立つのは障害者就職面接会です。

https://jsite.mhlw.go.jp/saitama-roudoukyoku/content/contents/001480705.pdf

そもそも、なぜ毎年9月が障害者雇用支援の月となっているのか?というと、障害者法定雇用数に対してマイナス5以上の会社、マイナス10以上の会社、そして障害者雇用が0名の会社に対してハローワークが注意指導を始めるからです。

前述のように、法定雇用に対するマイナスが一定以上の会社には、8月のお盆過ぎからハローワークの注意指導が始まり、まず第一に障害者採用の求人票を作成させます。次にその求人票で採用活動を実際に行わせるために、ハローワーク主催の障害者就職面接会に強制参加させます。

だから、9月になると障害者就職面接会が全国のハローワークで一斉に開催され、ハローワークに注意指導を受けて強制参加させられる会社と、強制はさせられてないけど自主的に参加する会社が同じ会場で採用活動を行います。

ちなみに、法定雇用数に対してマイナス10以上となる会社の規模はというと、法定雇用義務が10名以上となる社員数:435名(435×2.3%=10.005)以上の規模会社であり、当然ながら社員数が数千名以上の規模となれば、必要とされる障害者雇用数も百名以上となります。

例えば5,000名の会社は、5,000名×2.3%=115名の法定雇用義務があるので、その会社が障害者を100名雇用していた場合、法定雇用義務に対してマイナス15名となりハローワークから注意指導を受け、障害者就職面接会に強制参加させられています。

https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-hellowork/content/contents/001534035.pdf

これは9/5に東京ビッグサイトで実施された面接会の求人一覧で、5ページ以降に参加企業の会社名と求人概要が並んでいます。ここに参加している会社の中にはハローワークの注意指導を受けていない自主参加の会社もありますが、有名な大企業が多く参加しています。

5ページにある、受託収賄の罪で逮捕された国会議員と関連が深い会社の「求人取り消し」は、大手有名企業が並んでいる中で悪目立ちしていますが、ハローワークに注意指導されて強制参加している会社の中には、表向き従順に注意指導を受けていながら本音では障害者採用&雇用を本気で行う意思は無くマイナス分は罰金を払っておけば良いと考えている、そんな本音を見せない会社も潜んでいます。

表面的なイメージや有名な大企業だから安心と思うことなく、本当にこの会社は障害を持つ社員も障害の無い社員も同等に大切にしているのか?障害者だから特別に「障害者枠」という枠の中で差別・区別をしているのではないか?と、自分が応募する会社をしっかり見極めることは大事です。もし、見極める自信が無い時は相談だけでも大丈夫なのでアンプティパ・大畑へお問い合わせ下さい。

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