見出し画像

20代前半に特例子会社で経験スキルを獲得し、30歳前に一般企業へ転職する!

最近、新卒・第二新卒の方々から就職転職の相談が続けてあり、障害内容やご希望条件などを伺ってみると類似した傾向がありました。中学・高校の時には特に障害を意識することなく、あるいは少し違和感を覚えつつも、学生生活を過ごせていたけど、大学に入って自分で考えてカリキュラムを組むことやアルバイト・就職活動を始めてみたら、自分は他の人と同じように上手く物事を進めることができないことに気づき、検査をしてみると発達障害もしくは軽度の知的障害と診断された…というパターンの人が何人がいらっしゃいます。

そのような方々から「私は就職できるのでしょうか?」と質問されると、ちょっと意地悪かもしれませんが「それは、貴方次第ですよ」と、いつも回答しています。いろいろな事が上手く出来ずに自分に自信が無く、こんなことで就職できるのか?と不安になることもあると思いますが、社会人経験が無い若い人でも、50代・60代のベテランの方でも、障害が重くて働くに際して多くの制限・配慮が必要な人でも、どんな人でも、本人が働く意欲がある限り、必ずその人に適した仕事は存在します。だから、自分に自信が無くても「働きたい!」と強く思い、諦めない人には、その人に適した仕事に出会うことが出来ます。

ただ、その自分に適した仕事をひとりで探すとなると、見つけるまでに何度も「不合格」を乗り越える必要があり、道半ばで心折れることが多々あります。そんな時、一緒に探してくれる人や支えてくれる人がいると、不合格に心折れても再び前に進み、新たな仕事・会社へ応募することができます。だから、学校の就職課でも良いし、行政や福祉系の支援機関で良いので、ご自身の抱える問題を聞いて下さるところ、少しでも聞いてもらえる可能性があるところへ できるだけ多くコンタクトして、ひとりでも多くの支援者・味方を増やすことです。

冒頭の新卒・第二新卒の方々は、障害者人材紹介エージェントに登録したけど経験スキルが無い・少ない人に紹介できる求人は無いと言われた方もいれば、お住いの地域の就労支援センターに行ったら「貴方のように殆ど障害が分からない人は、一般就労した方が良い」と言われた方もいて、なかなか話を聞いてくれる人に出会えずに困っている時に、ネット検索でアンプティパのことを知り相談の連絡をした方々でした。

その中の第二新卒のAさんのご希望は…
1.軽度の知的障害と発達障害の傾向があり、ひとりでコツコツ行う仕事・できればデスクワークを希望 
2.今まで事務の経験はほぼ無いけど、軽作業は少し経験している
という20代前半の方で、特例子会社で働くことをお勧めしました。

特例子会社には幾つかのタイプがありますが、Aさんにお勧めしたのは軽作業系と事務系の業務が多くあり、新卒・第二新卒の障害者を毎年たくさん採用している特例子会社です。該当するのは親会社が金融系か人材系となりますが、このタイプの特例であれば、Aさんが入社した当初は軽作業のお仕事で会社・組織に慣れて、仕事の精度・効率がUPすれば、事務系にチャレンジすることも可能だからです。

ただ特例子会社の多くは、Aさんにような新卒・第二新卒・若手に関してはエージェント経由では採用しません。学校か支援機関・ハローワーク経由、もしくは直接応募した人のみ選考を行うので、Aさんにはアンプティパから情報提供をしただけで、Aさんご自身に直接特例子会社のWEBサイトへコンタクトして頂きました。

特例子会社のタイプや、そこで働くメリット・デメリットを話し出したら…たぶんコラムではなく、結構なページ数の本が書ける気がするので今日は割愛しますが、Aさんの相談を受ける際に調べた特例子会社の最新一覧から、東京に本社を置く特例子会社・176社のデータを見て、設立された年(年ごとの設立社数)と障害者法定雇用率の推移をグラフにすると、何か因果関係が見えるかな?と思ってデータを抽出・整理してみました。

c20220725a (東京・特例設立件数と法定雇用率)

問い合わせ

無料登録


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?