見出し画像

首都圏・3月の求人数は昨年並みながら4月月初は大幅増加

2023年3月の首都圏・障害者求人・月間件数は、1年前(1,551件)とよりやや少ない1,525件でした。障害者法定雇用率の引き上げが予定通り2023年4月から実施されていれば、もしかしたら駆け込み求人が増加していた可能性がありますが、法定雇用率の引き上げが1年先送りになったことで、そのようなことは無く前月・2月より少し増加した程度でした。就業場所:東京の求人件数は2月:622件から3月:699件に増加していますが、昨年・2022年の3月:709件よりやや少ないのでコロナ禍の終わりが見え始めた割には、まだ3月の求人件数は厳しい状況のままだと言えます。


しかし、4月・月初の突出件数は、昨年・2022年:453件より増加して480件となり、例年通り6/1報告書の為に6月1日時点での雇用人数を増やしたい駆け込み求人は増えているように見えます。

4月・月初の突出件数を、更に詳しく就業場所:東京で確認すると、昨年・2022年の合計:196件(フルタイム:84件、パート:112件)に比べて大幅増加となる合計:270件(フルタイム:131件、パート:139件)となっています。


就業場所:東京のフルタイム求人が、4月・月初の突出件数だけ昨年より大幅に増えているのか、この先もフルタイム求人が増え続けるのか、この先を予測するのは難しいのですが、2023年1月以降は月間合計件数におけるフルタイム求人の比率が継続して上昇しており、久しぶりに4月の求人件数(合計)におけるフルタイム比率が50%を超えるかもしれません。

東京の障害者求人において、フルタイム求人が回復しつつあるということは、軽作業や販売職などが多かったパートに加えて事務系などが増えつつあることを示唆していると思われますが、月初の突出件数だけで判断することは出来ないので、4月・2週目の新規求人に注目したいと思います。いずれにせよ、4月に入って障害者求人の動向が良い方向に変化しているようなので、次回のコラムでは具体的な求人で傾向を分析したいと思います。

2023年度(令和5年度)、新年度も引き続き、宜しくお願い申し上げます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?